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ブックマーク / www.city.kobe.lg.jp (40)

  • 神戸市:東灘処理場

    東灘処理場は、神戸市で最も大きな下水処理場です。1995年の大震災で受けた壊滅的な被害から復興して、今ではこうべバイオガス、こうべ再生リンなどの地球環境にやさしい取り組みを先導しています。その東灘処理場は、「神戸 下水道の歩み館」、アーモンド並木がある 「水辺の遊歩道・うおざき」、そして 「下水道×アート×SDGsプロジェクト」で多くの人に親しまれる下水処理場を目指しています。 下水道の歩み館 水辺の遊歩道・うおざき 施設見学申込 東灘処理場の取組み よくある質問 1.神戸 下水道の歩み館(KOBE AQUA GALLERY) in 東灘処理場 東灘処理場には、神戸市の下水道技術の情報発信拠点「神戸下水道の歩み館~KOBE AQUA GALLERY~」があります。 神戸 下水道の歩み館は、国土交通省によって、WES Hubの構成地方公共団体に認定された神戸市が、水環境技術を広く国内外に発信

    toya
    toya 2023/03/17
  • 神戸市:ごろごろ、神戸3「最終回 避けた小道」

    細い路地の向こうには日が当たっていて、やわらかい光の中に黒と、ぶちの2匹のが、体をくっつけて昼寝をしている。私は自転車で先を急いでいたのだけれど、視線の先のあまりにも完成された景色に遠慮して、どのような理由があってもそれを壊してはいけないような気がするから、遠回りして別の道を走った。 あたたかい日の午後。数匹の野良が路地の真ん中で堂々と寝そべっている時間帯を私は知っている。その時はこうやって遠回りするんだ。でも、通らなかったという事によってなおさら、私の中には避けた小道の情景がありありと浮かぶ。日が当たっている。身を寄せてが寝ている。近所のおじさんもおばさんも、を避けて歩いている。 久しぶりに銭湯に行った。 今はどこにでもタブレットやスマホを持ち込む生活習慣になっていて、風呂やトイレでも何かを読んだり何かを書いたりしている。布団に入る時でさえもスマホを手放さずに、暗い部屋で電子書籍

    神戸市:ごろごろ、神戸3「最終回 避けた小道」
    toya
    toya 2019/04/18
    どこかであの時の町と、今ここをつなげる道が必要だと思っていて、せっせと文章を書いてはいるけれど、過去につながるその道には、猫が気持ちよさそうに寝ているから、私には絶対に通ることが出来ない」
  • 神戸市:ごろごろ、神戸3「第22回 ラーメン屋でセットメニューを注文した時の時間差到着問題」

    みなさんこんにちは。 遠くのほうに座っている方も聞こえますか? すいません、マイクの音量を少し上げる感じで、はい、もう少し。 はいはいこれでOKです。 ごめんなさい、声が小さくて。 さてあらためまして、こんにちは。 今回は「ラーメン屋でセットメニューを注文した時の時間差到着問題」についてお話させて頂きます。 みなさん、今日のお昼は何をべましたか? あるいは、これから何かべられる方もいらっしゃるかと思います。 うどん、とんかつ、寿司、カレー? はいはい、違います。 みなさんがべていいのはラーメンセットだけです。 扉をあけて、入るのは町の小さな中華料理屋。 のれんには「ラーメン」「中華料理」 神戸だったら「中華」なんて書かれているお店も多いですね。 このような個人店は調理をおやじ一人でやっている場合が多いので、カウンターに座ってセットメニューを注文した時に、私たちは必ずひとつの問題に

    神戸市:ごろごろ、神戸3「第22回 ラーメン屋でセットメニューを注文した時の時間差到着問題」
    toya
    toya 2019/03/21
    「(掲載内容は2019年3月20日現在の情報です)」がじわじわくる
  • 神戸市:ごろごろ、神戸3「第9回 海の家、20号、21号」

    メリケンパークとハーバーランドの中間地点、遊覧船が発着する中突堤中央ターミナルに行くと、何をどうすればこんなになるのかというくらいに、岸壁のフェンスが折れ曲がっている。被害を受けているのは一部の箇所だけで、遊覧船乗り場やフェンスの他の部分は通常通りなので、おそらくこれは被害を受けたフェンスの下に係留されていた屋形船が台風20号の暴風で舞い上がり、なんども衝突した跡ではないだろうか。屋形船は大破していた。 買い物に行く先の肉屋さんは店を守るシャッターが丸ごと吹き飛ばされてしまい、8月末で営業を終える事が決まっていた50年以上の歴史がある老舗喫茶店は、閉店1週間前にして外壁が大きく崩れ落ちた。 神戸にいると海や山が近いからか台風の被害をずいぶんと身近に、目に見える形で感じるようになった気がする。 10年ほど前のこと、東京で引っ越し作業員のアルバイトをしていた時に、ゴミとして出されていたスケート

    神戸市:ごろごろ、神戸3「第9回 海の家、20号、21号」
  • 神戸市:ごろごろ、神戸3「第10回 いつまでもそのままで」

    先週、神戸新聞に3つの気になる記事が出ていた。三宮の駅前再開発と須磨海浜水族園および周辺再開発、神戸最大の個人商店密集エリアにあるミナイチ営業終了とビルの建て替え。どれも初めて知った話ではないのだが、こうも大きな再開発にまつわる記事を立て続けに読んでしまうと、さすがにこれからの数年で神戸の景色はずいぶん変わるだろうなと、考えこんでしまった。 三宮は書いた事はないが、他の2つは何度も『ごろごろ、神戸』で取り上げているなじみ深い場所だ。 神戸三宮の高層ツインタワー 屋上庭園に「世界一美しい図書館」(9月12日) 須磨水族園と周辺を再整備 ホテル、カフェ集客狙う(9月13日) 前身から100年 庶民の台所ミナイチ営業終了へ(9月13日) これらのニュースに合わせて、元町高架通商店街(モトコー)の再開発や、旧中央卸売市場跡地に昨年巨大なイオンモールが出来た事、あとは近年各地で老朽化した市場が取り壊

    神戸市:ごろごろ、神戸3「第10回 いつまでもそのままで」
    toya
    toya 2018/09/30
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第16回 一時間で神戸案内」

    「東京に行く途中で一時間ほどそちらに立ち寄るから、神戸を案内してほしい」 つい最近、九州に暮らす身内夫からそのような大雑把な頼みごとをされて、若干の面倒くささを感じながらも春先から神戸関係のばかり読んでいた私はすぐ、これは陳舜臣『神戸ものがたり』に出てくる「神戸を見たいが一時間しか余裕がないというとき、どこへ行けばよいだろう?」というテーマそのものだと思い、コラム一回ぶんくらいのネタにはなるかなという下心もあって調子よく引き受けた。と言っても一時間で何が出来るわけでもなく、普段よく買い物に行く神戸新鮮市場でのべ歩きを計画しただけだ。 時間に制限さえなければ付け替えられる前の湊川が流れていたハーバーランド近くの川崎重工あたりから出発し、つけ焼き刃の町の歴史解説をしながら新開地を北上するルートをとりたいところだが、なんせ時間がない。その辺は全部端折って、東山商店街すぐ近くの荒田公園パーキ

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第16回 一時間で神戸案内」
  • 神戸市:神戸を知る 8時間労働発祥の地神戸

    最終更新日2011年4月6日 神戸を知るトップページへ 8時間労働発祥の地神戸 労働基準法には、「労働者に、休憩時間を除き一日について8時間を超えて労働させてはならない」とあります。 8時間労働制の格的な実施を日に最初にもたらした労働争議が、大正8年(1919)秋に神戸の川崎造船所でおこりました。ハーバーランドの東川崎町1丁目に、「8時間労働発祥之地」という碑が建てられています。 大正8年(1919)9月半ばに、川崎造船所の社工場の労働者たちは、賃上げや賞与支給などの労働条件の改善を求めた要求を会社側に出しました。しかし、これに対して当時の同社の社長松方幸次郎が、職工の中心的な要求に確定的な回答を与えなかったため、これを不満とした職工たちが同月18日からサボタージュ闘争をおこないました。このサボタージュ(怠業)という手段は、新聞記者・村島帰之が提唱したもので、彼はこの模様を手記に残し

    神戸市:神戸を知る 8時間労働発祥の地神戸
  • 神戸市:ごろごろ、神戸3「第7回 中華冷や汁研究」

    酷暑が続くため「冷や汁」を家の定番メニューにしようと思い作り方を調べていたら、どうやら余った味噌汁を冷蔵庫で冷やしてご飯にぶっかければそれでOK、といった単純な話ではないらしい。 非常に手間がかかるのである。 何せいきなり「まず、味噌に焼き目を作る」なんて書いてある。 そして「皮と骨を取り除いたアジの干物をすりこぎで細かくして」なんて書いてある。 これは「簡単!チャーシューの作り方」みたいなレシピを見ていたら、最初に「お肉をタコ糸で縛る」と書いてあるような、目にした瞬間にズコーッとなるハードルの高さ。 まさに、作ってくれるなと言わんばかりのややこしさだ。 家庭料理は手間を省いてナンボ。時間との勝負である。 私はめんどくさくなって、味噌を使った冷や汁を2秒であきらめ、方針を転換し中華風冷や汁を作製する事に決めた。 というわけで、まずは最近新開地の路上でおじさんが手作りしている謎の紙粘土人形

    神戸市:ごろごろ、神戸3「第7回 中華冷や汁研究」
    toya
    toya 2018/08/07
    「さて、そんな冷や汁研究家の私がぜひ紹介したい場所が神戸にある。地下鉄西神・山手線「総合運動公園駅」降りてすぐの場所にあるちゃぷちゃぷ池である」
  • 神戸市:ごろごろ、神戸3「第4回 日々」

    散歩道の地面に、見慣れない迷彩柄の蛾がとまっている。一人なら気にする事もなく通り過ぎるが、子供が横にいたので立ち止まり、「大きいチョウチョがおるでえ」と一緒にしゃがみこんだ。子供は初めて出会う昆虫を前にとまどったような態度を見せ、何を思ったのか手に持っていた人形を前に並べ出し、対戦(?)の準備でも始めているようだ。 何をしたところで蛾はめったな事では動かない。やがてこちらの手をとって「(蛾を)つんつんして」と要求され、お前がやれよと思いながら仕方なく指を出してみたものの、びびってすぐに引っ込めてしまい、思えば自分にもカマキリやバッタやコオロギ、トカゲやカエルといった小さな生き物たちを見て、頭で考えるよりも先に手をだして触っていた子供時代があったと考えた。だんだんとそんな接触もなくなり、大人になった今では小さな虫をさわる事にすら抵抗を感じるようになってしまって、そんな我が身の不甲斐なさを反省

    神戸市:ごろごろ、神戸3「第4回 日々」
    toya
    toya 2018/06/20
    「私がいま見ている景色、市場の活気も子供の日々の成長も、不変のものではない。蜜月はどこかで必ず終わりが来る。いつでも自分はこの一瞬をたまたま生きているだけなのだと言い聞かせている」
  • 神戸市:ごろごろ、神戸3「第1回 ゴールデンウィークの過ごし方」

    5月の連休は神戸市内各所で様々なイベントが開催されています。いま「市内各所で様々なイベントが開催されています」なんて書きましたが、正直なところ「神戸は観光地だしどこか人の集まる所に行けば何かしらのイベントくらいはやってるんだろう」なんていう適当な気持ちで「市内各所で様々なイベントが開催されています」と書いてしまった事をここに告白します。実際はどこで何をやっているのか全然知りません。 まあ人の多い場所って疲れますし、人の多い場所に行けば犬が小さいので踏まれてしまう。こういう時こそ我々は平野商店街に行くべきではないだろうか。そんな編集会議を経て、ごろごろ神戸取材班は有馬道を登りました。平野というと神戸以外の人には馴染みのない場所だと思うのですが、ひとことで言うと、メインストリートの交差点に松山ケンイチさん……にそっくりな銅像が建っている町。JR神戸駅や高速神戸駅、大倉山駅から徒歩でもバス(7系

    神戸市:ごろごろ、神戸3「第1回 ゴールデンウィークの過ごし方」
    toya
    toya 2018/05/02
    「あの、ご挨拶申し上げるのをすっかり忘れていましたが、これから一年間またこんな感じでぐだぐだと話が続くんです。みなさま、大丈夫でしょうか」大丈夫です!!!!
  • 神戸市:ごろごろ、神戸3

    ごろごろ、神戸3とは ごろごろとベビーカーを押しながら神戸の町を駆け抜け、多くの読者を魅了したエッセイ「ごろごろ、神戸2」が、「ごろごろ、神戸3」となって再始動。はてなダイアリー「平民新聞」において、独自の詩的な文章と写真で知られるブロガーの平民金子さんが、神戸の町をふたたび綴ります。日常と喪失、ユーモアとペーソス、希望と哀惜。モノクロームの孤独のうえに、さまざまな色彩によって彩られた神戸の町の生活の詩をご覧ください。 エッセイ一覧 2018年5月 第1回 ゴールデンウィークの過ごし方 第2回 生活の柄 2018年6月 第3回 空気坊主 第4回 日々 2018年7月 第5回 視線 第6回 反響 2018年8月 第7回 中華冷や汁研究 第8回 保久良山 2018年9月 第9回 海の家、20号、21号 第10回 いつまでもそのままで 2018年10月 第11回 なつかしさと、都合良さと 第12

    toya
    toya 2018/05/02
    !!!!「ベビーカーを押しながら神戸の町を駆け抜け、多くの読者を魅了したエッセイ「ごろごろ、神戸2」が、「ごろごろ、神戸3」となって再始動します」
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第48回 海に帰す」

    まぶたを閉じた暗闇の中でしばらく時間を数えて、ふたたびまぶたを開いた時に、一瞬のまぶしさとともに外界の輪郭がよりくっきりするような感覚をおぼえる。外にいる時でも部屋にいる時でも、子供のころからしょっちゅう私は目をつむっていた。ほんの十秒ほどしか続かないのだが、まぶたを開いた時の色濃く鮮やかに見える(そしてすぐに消えてしまう)世界が好きだったからだ。 妄想はふくらんで、今いるのは仮の世界で、自分にはもっとふさわしい場所があり、それがほんの数秒だけくっきりとあらわれるあの架空の町なのだと思い始める。いつも見える工場や団地の向こう側には一面の大海原が広がっている。それは、ここではないどこかへの逃避願望と言ってしまえば簡単に片がついてしまうけれど、あの背後に広がる海は私だけのものだという小さな支えとなった。 最初の一人暮らしに失敗した時、その頃はまだ大阪に住んでおり、ろくに働いてもいなかったので、

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第48回 海に帰す」
    toya
    toya 2018/04/25
    「私も同じ海を見ながら、小さな子供を通して新しく人生を生きなおしているような毎日だ、そんな風に思う。けれどそれは所詮気のせいだ」
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第47回 ファンタジー」

    歩きだしたと思ったらしゃがみこんで、地面に手をあてて。また歩きだしたと思ったらしゃがみこんで、地面に手をあてる。いっこうに進まない足取りに内心いらいらしながら、その動作にいったいなんの意味があるのかと観察してみれば、こけた拍子に触れたコンクリートの地面が春の日差しであたたかいというその事が不思議でならないのだというように、地面を触ってぬくもりを確かめているのだとわかった。出港までまだ時間に余裕はあるのだし、意味もなく急(せ)くこともあるまいと腰を据え、そばで見ていると、相変わらず座ったまま地面に手を触れて、また少しの距離を移動ししゃがみこみ地面に触れて、そこが当にあたたかいのだという事を、今度は一緒に連れているぬいぐるみに伝えている。 子供には彼ら彼女らなりの、世界との関係の構築の仕方があるのだろうと思った。 少し前までは行くといってきかなかったアンパンマンこどもミュージアムも今は素通り

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第47回 ファンタジー」
    toya
    toya 2018/04/18
    「乗船し、カメラを取り出してデッキからの写真を撮りたい私と、船内食堂の椅子に座り込んでソフトクリームを食べる事を要求する子供との間には緊張感がある」
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第34回 ミッドナイト・スペシャル」

    最初に黒人音楽に触れたのは二十歳になる直前、ジャズでもファンクでもソウルでもなく、第二次大戦前に吹き込まれたノイズまじりのブルースの録音だった。当時大阪梅田の丸ビルにタワー・レコードがオープンして、町の小さなCD屋しか知らなかった私はデパートのような広い売り場が珍しく、何度も自転車で一時間かけて通っては様々なジャンルの視聴コーナーをはしごして回った。そしていつしか、まだ電気楽器が採用されていない時代の、古いブルースにどっぷりとハマっていった。1995年の秋の事だ。 ブラインド・ブレイク、トミー・ジョンソン、スキップ・ジェイムス、スリーピー・ジョン・エスティス、ブラインド・ウイリー・マクテル、ビッグ・ビル・ブルーンジー。主にアコースティックギター1で演奏されるそれらの音楽はギターを買って間もない私をときめかせるには充分で、彼らのスタイルを模倣しようと毎日必死に練習をした。こつこつと集めた古

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第34回 ミッドナイト・スペシャル」
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第33回 商店街の神様」

    神戸で過ごす3回目の大晦日は、去年おととしと同じように、一年の終わりにお祭りのようなにぎわいを見せる商店街をぶらぶらと歩く事から始まった。この日は材をあつかうあらゆる商店は家族総出で店頭に出て声を張り上げ、その中を普段からの買い物客だけでなく帰省してきた家族連れの人たちも入り混じり、すれ違うのも苦労する大混雑となる。 年末年始をやりくりするだけの材はすでに買ってあるのだし、なにもわざわざ今日は出かけなくてもよいのだが、この雰囲気が良いのだと熱気の渦に分け入って、必要もないのにあれやこれやと買い歩き、いつの間にかリュックは一杯に、両手には長ネギやら金時人参やらが顔を出す買い物袋がぶら下がる。 商店街を一歩外に出ると住宅街は人通りもなく静まり返っていてその落差と、静けさの中であらためて吸気に意識されるここちよい冷気で、あらためて今日が一年最後の日だと思う。 家に帰ると暖房をつけっぱなしにし

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第33回 商店街の神様」
    toya
    toya 2018/01/10
    「閉じられたシャッターの汚れや看板の文字のかすれ、何十年も使われて年季の入った機材、これまでどれだけの数の足に踏まれてきたのだろうという階段、そういった町の細部をこの日は静寂の中でゆっくりと眺める事が
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第28回 ありがとう、神戸マラソン」

    11月19日、日曜日。ようやくこの時がやって来た。「感謝と友情」をテーマに、「ありがとう」をキャッチフレーズにした、神戸市民なら誰もが待ち望むイベント『神戸マラソン2017』がついに開幕である。私たちごろごろ神戸取材班も前日から興奮気味で眠れず、つい調子にのって深夜4時までワインを飲んでいたら、あくる日は昼過ぎに目が覚めた。とりあえず腹に何か入れたいが現地の屋台で焼きそばでもべればいいやと三宮駅からスタート地点である神戸市役所の前まで歩く。すると現地に到着しても2万人が走るというわりには誰もおらず、警備員さんに聞くとすでに全員が出発した後とのことだ。スタート地点からの取材を計画していた私の目の前に広がるのはいつもの道路で、片付けられた柵だけが唯一、大会が少し前にここで行われた事を伝える手がかりとして残っている。 失意のまま三宮駅に戻ると神戸新聞と朝日新聞が号外を配っており、さらに知らない

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第28回 ありがとう、神戸マラソン」
    toya
    toya 2017/12/03
  • 神戸市:今だからハマる!銭湯の魅力

    最終更新日2017年10月27日 広報紙の特集記事 公衆浴場の未来をひらく 今、銭湯がアツい!銭湯が、若者の間で再注目されつつあることを知っていますか。レトロブームもありますが、地域コミュニティーの希薄化が問題となっている今、直接的な人との関わりを求める若者が増えてきているようです。銭湯はただお風呂に入るところではなく、時代に即した役割や楽しみ方があります。今月は、そんな「銭湯」の役割と現状、そして魅力を紹介します。 銭湯といえば ・脚を伸ばせるほどの広い湯船 ・ご近所さんや知らない人とのコミュニケーション ・昔懐かしの外観・内装 ・裸と裸のお付き合い ・しょうぶ湯やゆず湯などの季節湯 ・風呂上りの牛乳 とたくさんの魅力があります。あなたは体験したことがありますか? 家風呂の普及で減りゆく銭湯現在、市内の銭湯は39軒。多く感じるかもしれませんが、阪神・淡路大震災前には約180軒、昭和40年

    神戸市:今だからハマる!銭湯の魅力
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第23回 「母親」を半分引き受ける」

    初めての立ち飲み屋デビューは確か生後3か月くらいの頃。以来私は抱っこしながらであれベビーカーに乗せながらであれ、ホルモン屋や串かつ屋、寿司屋に焼き肉屋、さまざまな「酒の飲める場所」に子供を連れて行っている。飲みに出かける回数自体は激減してしまったが、子供がいるからといって行動範囲が制限されてしまうのもシャクだなと思い、なるべくどこにでも子連れで行くようにしているのだ。もちろん混雑している時に行くのは他の酔客や私の子供、どちらのためにもならないので避けるが、さいわい近所には朝から開いている酒場がたくさんあるから、すいている時間帯を狙って店の前にベビーカーを横付けし一杯ひっかける。関西特有の気安さか、神戸では赤ちゃん連れで入れる店を探すのに困る事もなく、こんな所に連れてきて…などと言われた事は今まで一度もない。 というような話を先日、その日は灘区の水道筋にある串かつ屋「一燈園」に子供を連れて行

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第23回 「母親」を半分引き受ける」
    toya
    toya 2017/10/18
    「私は性別的には父親であるが、役割的には半分は母親でありたい。子育てに関するよろこびもしんどさも、分け合えるものはすべて均等に分け合いたいと思うからだ」
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第19回 あの日、あの時の動物園」

    ハーバーランドumieにある大垣書店で買い物をしていると、探していたと同じ棚に成田一徹『新・神戸の残り香』(神戸新聞総合出版センター)があって、それをなんとなく手にとってパラパラとめくってみれば普段から私がよく行く場所が多数切り絵作品として掲載されており、困った。こういう場合、普通に考えれば読んだ方が良いのだが、うかつに読まない方が幸せな場合もある。さてどうすべきか……などと考えた時にはすでに遅く、私はそこにある一点の切り絵と短い文章に吸い寄せられていた。これは立ち読みしている場合ではないと考えてレジへ。1階まで降りてにしむら珈琲店に入り、ふたたび58ページを開く。 『平和を映す父の温顔』 そう題されて描かれていたのは、第15回で私も書いた王子動物園のチンパンジー、ジョニーだ。 『新・神戸の残り香』の連載は2010年4月から2012年10月まで続いており、作者は連載の中で2011年の3月

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第19回 あの日、あの時の動物園」
    toya
    toya 2017/09/20
    「「7年か。今こいつを飼ったとして7年後、俺は生きてるんやろうか」などとぼんやり考える」「人生はある日とつぜん、何の前触れもなく終わってしまう事がある」
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第18回 ライスカレーの夢」

    カレーといえば、ルーを自作したり、玉ねぎをあめ色になるまで炒めたり、野菜をたくさん入れて長時間煮込んだり、かくし味を入れたりと、これまでひと通りの工夫はしてきたが、最近は市販の箱入りルーを買って、箱の裏に書かれた調理法通りにしか作ってない。家で作るカレーに関して言うと、ひと手間かけて不味くなるわけではないが、総合的に見て労力に見合った効果は得られないと判断したからだ。材料も箱の裏に書かれている通り玉ねぎ、人参、ジャガイモという定番野菜と肉のみ。ほとんどのカレーはメーカーは違えど作り方は同じで、玉ねぎ、人参、ジャガイモ、肉を鍋で炒め、水を入れて煮込み、火を止めてルーを入れる。この完璧すぎる工程には工夫のしようもなく、料理する時間も40分ほどで済み、味もいつも同じ、高いレベルで安定する。ところがである。先日、いつものように私の作ったカレーべたが興奮気味にこう言った。 「今日のは味が違う、

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第18回 ライスカレーの夢」
    toya
    toya 2017/09/13