夏休みが終わり、新学期スタート。登校が始まる9月1日に増えるのが、10代の自殺者数だ。臨床心理士の井上光一・姫路獨協大教授(臨床心理学)は「新学期に向けて悩んでいる生徒や児童は、『どうせ変わらない』と思っても、一度、誰かに悩みを話してみてほしい」と呼びかける。【待鳥航志】 2015年版自殺対策白書によると、内閣府が過去40年の自殺者数を日付別に集計したところ、18歳以下の自殺者が夏休み明けの9月1日に、1年で最も多かった。井上さんは「2学期は期間も長く、つらい対人関係の環境に戻っていくことにストレスが強いのではないか」と指摘する。 大学で学生相談室のカウンセリングを担当し、中学校ではスクールカウンセラーも務めた井上さんは、10代の悩みの多くが対人関係だったという。「『死にたい』という訴えに耳を傾けてゆくと、それは必ずしも自分の死を求めているのではない。現状を変えられない、という悩みで共通す
内閣府が2015年に発表した「自殺対策白書」によると、過去約40年間で18歳以下の自殺者数は、9月1日が他の日に比べて2・6倍に増加し、1年で最も多いという。 多くの学校で夏休みが明けるこの日、子どもたちとって、家庭から学校へと生活の場が一変することがその原因の1つといわれている。この日、死を選ぶほどの耐えがたい苦しみがある子どもたちが多くいるのだ。 そのことに心を痛めた人々、著名人からも、SNSなどを通して子どもたちへメッセージが送られるようになったことで、この日がクローズアップされるようになった。 きっかけは、2015年に鎌倉市図書館の職員がツイッターを通してつぶやいたこの言葉だった。 「もうすぐ2学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。1日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃
今月17日で没後50年を迎えた日本語学者の新村(しんむら)出(いずる)(1876~1967)の初めての伝記『広辞苑はなぜ生まれたか--新村出の生きた軌跡』(世界思想社・2484円)が刊行された。『広辞苑』を編さんしたことで知られる新村の生涯を、孫で元岩波書店編集者の新村恭氏が執筆した。 新村は京都帝国大学教授などを歴任し、同…
製本された詩集「廃園の血脈」を持ち、「多くの人に読んでほしい」と語る中村強・行橋市図書館館長写真を見る定村比呂志写真を見る 行橋市出身の農民詩人、定村比呂志(1912~68、本名・浩)が80年以上前の昭和初期に詠み、発禁処分になった詩集「廃園の血脈」を市図書館が“復刻”させた。4日から貸し出す。遺族の手元に残る貴重な1冊をコピー、製本した。今年五十回忌を迎えた定村の功績を市と民間で顕彰する動きが加速している。 定村は、同市稗田の出身。詩作を通して昭和初期の農民の搾取される過酷な姿を描いて「命」の尊さを説いた。一方で、地元小学校の校歌を作詞するなど地域に愛情を注いだ。 「廃園の血脈」は定村の24作品を収録した詩集で、1934年に発刊されたが、農民搾取を風刺するなど痛烈に時代を評したことで、間もなく発禁処分になった。現在は国立国会図書館(東京)と、定村の義娘の定村靖子さん(81)宅=同市下稗田
国立国会図書館は、2018年度予算の概算要求で総額229億9200万円を要求した。19年度の完成を目指している「関西館第2期第1段階施設整備」には、国庫債務負担行為の18年度歳出分36億3600万円を要求した。
<東北の道しるべ>盛岡「さわや書店」が選び抜いた100冊とは? 岩手県盛岡市の老舗書店「さわや書店」が、市内2店舗で河北新報との共同企画「東北の道しるべ」フェアを開催している。特設コーナーに並ぶ100冊は、河北新報の提言を受けて「本の目利き」店員が独自の視点で厳選した。 選書は本店の大池隆店長、オリオリ店の松本大介店長、外商部の栗沢順一部長が担当。東北や岩手ゆかりの作家、東北が舞台の作品を中心に選抜し、全作品に宣伝文を付けた。 食材を付録にした月刊誌「東北食べる通信」の編集長による「都市と地方をかきまぜる」(高橋博之著、光文社新書)は「実践者だけに、言葉の重みが違います」と紹介している。 このほか「東北-つくられた異境」(河西英通著、中公新書)、仙台市在住の作家熊谷達也さんの直木賞受賞作「邂逅(かいこう)の森」(文春文庫)、漫画「水木しげるの遠野物語」(小学館文庫)など多様なジャンルを取り
2017年9月7日、埼玉県立久喜図書館が、「図書館で、よろずがん相談」を実施します。 がん相談支援センターを紹介をするミニセミナー「がん相談支援センターってどんなところ?」(定員20名・申込不要・当日先着順)と、埼玉県立がんセンター地域連携・相談支援センターの専門相談員(ソーシャルワーカー)による無料個別相談(要事前予約・4組まで)が行なわれます。 図書館で、よろずがん相談(埼玉県立図書館) https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/news/kouen/h29_gansoudan.html https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/news/kouen/h29_gansoudan_tirasi.pdf 参考: E1808 – がん相談支援センターと図書館との連携ワークショップ<報告> カレントアウェア
鳥取県立図書館と鳥取県立公文書館が、各々、鳥取大地震・鳥取県西部地震・鳥取県中部地震に関する企画展を開催します。 鳥取県立図書館では、2017年9月1日から9月29日まで、企画展「鳥取大地震の記録展」を開催します。1943年に発生した鳥取大地震に関する記録を中心に、2000年の鳥取県西部地震、2016年の鳥取県中部地震の記録も紹介する展示です。 鳥取県立鳥取県立公文書館では、2017年9月8日から10月25日まで、企画展「鳥取大地震・西部地震・中部地震 ―被災から復興への記録―」が開催されます。 【企画展示・郷土】鳥取大地震の記録展(平成29年9月1日から9月29日まで)(鳥取県立図書館) http://www.library.pref.tottori.jp/exhibition/2991929-1.html 鳥取県立公文書館 http://www.pref.tottori.lg.jp/k
図書館に来て、ボードゲームで遊ぼう――。そんな米国発の取り組みが、日本でもじわりと広がっている。老若男女が一緒に楽しめる場として図書館を開放し、ずらりと並ぶ本にも親しんでもらう狙いだ。 「もうオバケが来てる! サイコロで4が出たら逃げられるよ!」 大阪府東大阪市の府立中央図書館2階の一室。近くの小学3年生、市原愛依(めい)さん(8)が遊んでいたのは、ダンスパーティーの会場に現れたオバケから逃げ回る「ミッドナイトパーティー」というゲームだ。 初めて遊ぶゲームだったが、職員からルールを教わり、すぐに理解できたという。「本を読むのは好きじゃないけど、ゲームがあるならまた来たい」。母の愛美さん(35)は「こんなイベントは初めて。本人も楽しくて仕方がない様子で、図書館を楽しむ良いきっかけになるかも」と話した。 「図書館でゲームを」。そう呼びかけた先駆けは、米国図書館協会だ。 同協会は2008年から毎
解体中の南海和歌山市駅ビル跡に移転する和歌山市民図書館の運営体制について8月23日、現図書館で説明会が開かれ、市民30人が耳を傾けた。坂下雅朗館長が「指定管理者制度による民間活力の導入でサービスの向上を図り、来館者増につなげる」と説明。これに対し、参加者から「民間に管理、運営を丸投げするのは、図書館にふさわしくない」と反対の声が上がった。 2019年10月に開館予定の新図書館。指定管理者制度導入は、今年6月の市議会で決定した。 説明会では、午前9時〜午後9時まで開き、休館日は第3水曜のみで、年間開館時間を現在の1・5倍にするほか、物販やカフェコーナーの設置、地域資料のデジタル化といった計画を、同制度を導入した他市の事例を交え、紹介した。 参加者からは「利用者が増えれば、書籍予算が増えますか」「隣に商業ビルができるのに、飲食や物販は必要ですか」と質問が寄せられた。 参加者の一人、同市の中村行
これは演劇・映画専門の私立図書館、松竹大谷図書館が行うクラウドファンディングの第6弾。今回は「歌舞伎や映画、銀幕が伝えた記憶を宝箱で守る」と題し、図書館の運営および資料保存のための容器を制作する資金を募集する。松竹の映画作品について公開当時の新聞や雑誌に掲載された紹介記事などが貼り込まれた映画スクラップ約4000冊のうち、古いものは特に劣化が進行しており、これを保存するために今回のプロジェクトが立ち上げられた。 同図書館には、約46万点もの歌舞伎や演劇、映画に関する台本やプログラム、写真、文献、雑誌などの資料を収蔵、無料で一般公開している。目標金額は250万円で、一口あたりの設定金額は3000円から5万円までの5種類。募集期間は10月25日まで。
アジアに関する古今東西の貴重書など約100万冊を所蔵する日本最大の東洋学研究図書館、東洋文庫。その蔵書の中核をなすコレクション「モリソン文庫」の渡来100周年を記念した企画展「東方見聞録展-モリソン文庫の至宝」が、東京都文京区の東洋文庫ミュージアムで開かれている。教科書などで目にした歴史的文書の実物を、間近で鑑賞できる。 モリソン文庫とは、オーストラリア出身のジャーナリストで中華民国の政治顧問としても活躍したジョージ・アーネスト・モリソン(1862〜1920年)が生涯をかけて収集した、主に中国に関する約2万4千冊の欧文書籍類。当時世界一の東洋学個人蔵書と目されていた。モリソン晩年の1917年に売りに出され、三菱財閥3代目の岩崎久弥が3万5千ポンド(現在の貨幣換算で約70億円)で一括購入。大正13(1924)年に創設された東洋文庫の蔵書の核となった。 東洋文庫は80種類以上という世界最大級の
岐阜大(岐阜市)は創立七十周年を迎える二〇一九年度から、キャンパス内に分散して保管している古文書や標本などの学術資料を集約し、一般に公開する「キャンパスミュージアム」を始める。収蔵庫や展示ギャラリーを新設するほか、教育学部など三学部に専門性が高いサテライト館も設け、緑豊かな散策ルートでつなぐ計画だ。 岐阜大教育学部は古くから日本列島の植物研究が盛ん。八万点を超える貴重な標本があるが、現在は学部棟にある収蔵部屋で眠っている。同じ棟には郷土博物館があり、前身の旧制岐阜師範学校から受け継ぐ五万点超の古文書、二千点以上の土器などの考古出土品も所蔵している。ただ、開館は事前申し込みがあった時に限られ、一般にはあまり知られていない。
追手門学院大学 学校法人追手門学院が新キャンパス計画第2弾として大学および中・高の校舎完成予想図を発表 -- 新教育を実現する校舎に 大学ニュース / 大学改革 / 施設設備 2017.09.06 07:00 昨年5月、大阪府茨木市における新キャンパス計画を公表した学校法人追手門学院(大阪市中央区、理事長:川原俊明)はこのたび、追手門学院大学と追手門学院中・高等学校の校舎の概要を決定。新キャンパスの教育コンセプト<次世代型「新たな学び」の展開拠点~いつでもどこでも「学びあい、教えあい」・「自ら学ぶ」~>を実現する校舎の完成予想図を発表した。 昨年5月に公表された学校法人追手門学院の新キャンパス計画は、東芝大阪工場跡地(大阪府茨木市)の内、約64,400平方メートルを確保し、近くにある追手門学院大学(以下、大学)の地域創造学部と国際教養学部の移転と全学部1年次生を対象とした初年次教育の拠点化
静岡市立図書館が「静岡市立図書館の使命、目的とサービス方針」を改訂し、2017年9月6日、同館ウェブサイトで公開しました。 改訂は2017年8月23日付けです。 あわせて、6月20日から7月20日まで募集していた改定案へのパブリックコメントへの結果も公開しています。 静岡市立図書館の使命、目的とサービス方針の改訂について(静岡市立図書館,2017/9/6) http://www.toshokan.city.shizuoka.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=journal_view_main_detail&post_id=1025&comment_flag=1&block_id=412#_412 静岡市立図書館の使命、目的とサービス方針(静岡市立図書館) http://www.toshokan.city.shizuoka.j
千葉県は5日、老朽化した県有施設の建て替えや大規模改修に2018年度からの10年間で2287億円を投じる方針を示した。合同庁舎や図書館などが対象で、毎年の平均事業費は17年度予算の1.5倍に上る。公共施設の耐震改修は学校などが優先され、行政機関の建物は遅れ気味だった。大規模災害が発生した際に県施設を防災活動拠点として活用できるようにするほか、出先機関の集約も進めるなど、集中的に整備する。同日公
失明の大きな原因の一つが、糖尿病が原因で網膜にダメージが生じる糖尿病性網膜症だ。アメリカ糖尿病図書館のデータによると、糖尿病と診断された米国人の40%以上が、糖尿病性網膜症の兆候を示している。 国際糖尿病連盟は世界で4億1500万人に及ぶ糖尿病患者らが、糖尿病性網膜症の危機にさらされていると推定する。 眼科医らは糖尿病による目の疾患を眼底写真から診断する。眼底写真の分析は経験豊富な医師しか行えないもので、人材の不足から十分な診断ができていないのが現実だ。 グーグルのAI研究部門であるグーグルブレインは、この問題に対処するためインドと米国の医師たちと連携した取り組みを実施した。研究チームは12万8000枚を超える眼底写真を収集し、一枚につき3名から7名の医師が分析を行った。その後、画像イメージをディープラーニングのアルゴリズムのトレーニングに用い、糖尿病性網膜症を発見するシステムを構築した。
File Not Found. 該当ページが見つかりません。URLをご確認下さい。 お知らせ 事件・事故のジャンルを除き、過去6年分の主な記事は、インターネットの会員制データベース・サービスの「京都新聞データベース plus 日経テレコン」(http://telecom.nikkei.co.jp/public/guide/kyoto/)もしくは「日経テレコン」(本社・東京 http://telecom.nikkei.co.jp/)、「ジー・サーチ」(本社・東京、 http://www.gsh.co.jp)のいずれでも見ることができます。また、登録したジャンルの記事を毎日、ネット経由で会員に届ける会員制データベース・サービス「スカラコミュニケーションズ」(本社・東京、http://scala-com.jp/brain/) も利用できます。閲読はともに有料です。 購読申し込みは下記のページから
文化芸術の街・上野がもっと楽しくなる!お得なパスポート「UENO WELCOME PASSPORT」2017年10月1日発売 プレスリリース発表元企業:上野「文化の杜」新構想実行委員会 配信日時: 2017-09-06 11:00:00 上野「文化の杜」新構想実行委員会(台東区上野公園)では、上野地区の文化施設を網羅した共通入場券「UENO WELCOME PASSPORT」の販売を2017年10月1日に開始します。 画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/137014/LL_img_137014_1.jpg UENO WELCOME PASSPORT 2015年に始まった「UENO WELCOME PASSPORT」は、今回で5度目の発行となります。上野地区の美術館や博物館、動物園などの常設展等に入場できるパスポート型の入場券のほか、対象の施設で開
追手門学院大学(大阪府茨木市、学長:川原俊明)の学生たちが9月23日(土)に、同大卒業生で芥川賞作家の宮本輝氏の作品の舞台を巡る文学ツアーを開催。同氏のデビュー作『泥の河』の舞台である大阪・中之島の周辺を、公募で集まった参加者と一緒に散策する。 このツアーは、宮本輝氏の住む兵庫県伊丹市の市立図書館でインターンシップを行っている追手門学院大学の学生3名が、先輩にあたる宮本氏の文学の魅力を広く知ってもらおうと企画したもの。昨年は『青が散る』の舞台である追手門学院大学でツアーを実施した。 当日は、公募で集まった参加者を大阪・中之島へ案内し、土佐堀川にかかる湊橋南詰にある「泥の河」の文学碑を見学する。また、小説に登場する「ポンポン船」を運航する汽船会社を経営し、宮本輝氏の幼なじみで追手門学院大学卒業生でもある一本松伸氏から提供を受けた写真や少年時代のエピソードも紹介。同大の学生ならではのガイドツア
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