有吉弘行とバナナマン設楽にはある共通した芸がある。それが「テレビ批評芸」だ。 これは、「お笑いのプロからみた、お笑いにおける隠されたところ」や「見えているけど無いことにされているところ」などをテレビで言い、笑いをとるという手法だ。 例えば、あるコンビに「喧嘩をして、その後決まったオチをつける」という決まった芸があったとする。番組で他の芸人がその「喧嘩の芸」が始まるような「フリ」を行ったとき、「あ、ケンカのくだりやるんですか?」などと言い、本来隠されているべき「決まった芸があること」「それをするために他の芸人によって『フリ』が行われたこと」という二つを日の目の元に晒し、それによって笑いを取る。これが「テレビ批評芸」だ。裏に隠されたパターン(プロレス)をバラすのだ。ちなみにこれは、有吉がダチョウ倶楽部の団体芸である「ケンカ」が始まりそうなときに行ったことだ。 そもそも、「批評芸」というものが始