片づけ術「断捨離」の提唱者・やましたひでこさんが、指宿市東方の指宿ベイヒルズHOTEL&SPAで、日常生活を離れてリフレッシュする「リトリート」構想を進めている。新型コロナウイルスの感染が拡大した東京で過ごし、「一時的でも退避できる場所や時間を持つことが必要」と危機感を抱いたのがきっかけだ。 やましたさんは東京出身。緊急事態宣言下の生活を経験し、旧知で同ホテルを運営する新日本科学の永田良一会長に相談。同ホテルの協力を得てリトリート構想を立ち上げた。 昨年10月、東京に仕事場を残してスーツケース2個でベイヒルズの一室に引っ越しし、住民票も移した。 「指宿リトリート『リヒト』」と名付けて始動し、ホテルにプランを設けた。「1日だけでも旅行客ではなく住人として暮らす」をルールに、部屋の掃除も参加者が担う。 通常のホテル宿泊費とは異なり、リトリート専用の賃貸料金と玄米食などの1日2食の食事込みで税別