NTFS上のすべてのファイル,フォルダには「所有者」が設定されている。所有者は,誰にどのようなアクセス許可を付与するかを制御する権限を持つユーザー/グループだ。所有者は原則として,そのファイル/フォルダを作成したユーザーになる。例外的に,Administratorsグループのユーザーが作成した場合には,Administratorsが所有者となる。 Windowsでは,たとえ管理者であってもファイルのセキュリティ設定を無視して読み書きすることはできない。例えば,ファイルの作成者がAdministratorsグループのアクセス許可の設定を削除した場合,管理者はファイルを読み書きすることも,アクセス許可を変更することもできなくなる(図1)。ただし,Administratorsグループには,自分を所有者にする(所有権を取得する)特権が付与されているので,アクセス許可がなくても所有者の変更はできる。