Part2では,主要な事業者のネットワーク構成とインフラを支えるハードウエアから,ギガFTTHのしくみと全体像を見ていこう。 急激に「FTTH(エフティーティーエイチ)」の普及が進んでいる。FTTHとは「fiber to the home」の略で,その名の通り,各家庭まで光ファイバを引き込んで高速で安定した通信を実現するブロードバンド回線サービスだ。 その中でも主流になりつつあるのが,回線の速度を1Gビット/秒まで引き上げた「ギガFTTH」である。NTT西日本やNTT東日本,ケイ・オプティコム,KDDI,ソフトバンクBBなどがサービスを提供している。 サービス自体は,マンション向けが2003年に,一戸建て住宅向けが2004年に始まっており,2005年から本格的に普及し始めた。 すべての情報インフラをまかなえる ギガFTTHの最もわかりやすいメリットは,インターネット・アクセスの速度が向上す