“リクロック”というと聞きなれない言葉かもしれないが、基本的な意味はデジタル信号の“クロック”をより精度高く打ち直すということ。特にスペックの高いデジタルデータのDA変換においては、時間軸方向の正確性がその変換精度に関わってくる。通常はDAコンバーターの内部クロックに同期してDA変換されるが、そこに外部マスタークロックを追加することでより精度の高い変換が実現でき、音質向上に関わってくる…ということはよく知られたところだろう。 しかし、DAコンバーターにはクロック入力を持たない機器も多い。そこで、「MC-3+USB」の出番である。USBで入力したデータを“リクロック”してPCM出力することで、クロック入力を持たないDAコンバーターに対しても良質なクロックを供給できる。コンシューマーオーディオの世界ではほとんど類を見ない、珍しいタイプのプロダクトである。 2016年に発売された「MC-3+US