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ブックマーク / honz.jp (20)

  • 出口さんの大著『哲学と宗教 全史』は一気読み - HONZ

    待ってました!敬愛する出口治明さんがこのを出されると聞いて、まずそう思った。『全世界史』などで十二分に楽しませてもらった知的興奮をもう一度味わうために、これほどのテーマはあるまい。 しかし、ご恵送いただいて、しばらくは机の上に飾っていた。もったいないから、ではない。こういったは一気に読むべきだと考えたからである。出口さんのことだから、一の道筋にそった論理が展開されているはずだ。その息吹を感じるには、少しずつ読むより、一気読みが正しかろう。まる一日を読書にあてることのできる日を待った。 その間、心配がなかった訳ではない。読み出して難しすぎたら、一日では読み終われないではないか。せっかく待った意味がない。しかしそれは杞憂だった。冒頭の「今、哲学と宗教を学ぶ理由」から、最後に登場するレヴィ=ストロースまで一気に読み通すことができた。 想像をはるかに超えてわかりやすかった。難しい思想が易しく

    出口さんの大著『哲学と宗教 全史』は一気読み - HONZ
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    tteraka 2019/09/24
  • 『宇宙の覇者 ベゾスvsマスク』地球レベルの悲観と、事業レベルの楽観と - HONZ

    イノベーションが加速する条件とは何か? 先端テクノロジーの開花か、組織の多様性か、それともポテンシャルのある市場環境か。様々な要素が考えられるが、最も重要なのは人間離れした男たちの、人間らしい競争意識ではないかーーそんなことを痛感させられる。 書は宇宙ビジネスの最前線を描いた一冊である。数多ある類書と一線を画すのは、イーロン・マスクとジェフ・ベゾスーーこの二人にフォーカスを絞っている点だ。二人の胸のうちに肉薄し、対抗意識を物語の構造に織り込んだ。論争、訴訟、そして心理戦による駆け引き。なにより二人のアプローチが対照的なのである。 宇宙への挑戦は、革新と停滞の物語でもある。全世界を熱狂させたアポロ11号の月面着陸から約半世紀。その間、ロケット技術の進歩はほとんどなかったといっても過言ではない。21世紀初頭にロシアと米国で打ち上げられたロケットは、アポロ時代のものと大差なかったという。それだ

    『宇宙の覇者 ベゾスvsマスク』地球レベルの悲観と、事業レベルの楽観と - HONZ
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    tteraka 2019/01/11
  • 『Bullshit Jobs: A Theory(洋書)』どうでもいい仕事を理論化する - HONZ

    経済学者のジョン・メイナード・ケインズ(1883-1946年)は、 1930年に”Economic Possibilities for our Grandchildren(孫の世代の経済的可能性)”というエッセイの中で、イギリスやアメリカのような先進国では、テクノロジーの進化によって20世紀末までに週15時間労働が実現しているだろうと予言した。(”Essays in persuasion(ケインズ 説得論集)”) ケインズの指摘する通り、確かにテクノロジーは大いに進化したものの、結局、この予言は当たらなかった。ロンドンスクール・オブ・エコノミクス(LSE)の社会人類学教授のデヴィッド・グレーバーは、その理由を、テクノロジーがむしろ無意味な仕事を作り出す方向に使われたからだと説明する。 グレーバーは、”We are the 99%(我々は99パーセントだ)”というスローガンで行われた、201

    『Bullshit Jobs: A Theory(洋書)』どうでもいい仕事を理論化する - HONZ
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    tteraka 2018/07/27
  • 『「日本の伝統」の正体』著者インタビュー - HONZ

    去る1月中旬、こんなメールが筆者のもとに届いた。「追加取材をしませんか」 柏書房の編集部からのものだった。文面によれば、筆者が年初にHONZで書いた『「日の伝統」の正体』(藤井青銅/柏書房)のレビューを皮切りに、正月中にAmazonは在庫切れ、紀伊国屋新宿店では完売、記事を見た他書店からも追加注文がぞくぞくと入ってきている……という状態だったそうだ。SNSを中心にびっくりするくらい拡散されていたのは気づいていたが、こうして実際に売れ行きが好調だと聞くと、レビュアーとしては嬉しいばかりだ。 それはともかく、初詣や恵方巻き、平安神宮の歴史が実は長くないという事実を含め、「日の伝統」と聞いて、なんとなくモヤモヤした思いや感情を持っている人がそれなりにいることも反響を見ながら感じていた。そんなわけで、柏書房に赴き、著者の藤井青銅さんにインタビューを行った。作家・脚家・放送作家とマルチに活躍

    『「日本の伝統」の正体』著者インタビュー - HONZ
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    tteraka 2018/02/08
  • 『経営の針路』日本企業の経営は、世界からどのように乖離してきたか? - HONZ

    書は、マッキンゼーの日支社長からカーライル・ジャパンの共同代表を経て、現在、早稲田大学ビジネススクールの教授を務める平野正雄氏の最新刊である。 平野氏がコンサルタントとプライベートエクイティファンド経営者としての経験を通じて学んだ、過去30年の間に日企業の経営が世界からどう乖離してきたかという歴史と今後の処方箋が丁寧且つ論理的に語られている。 書のポイントを短くまとめると、今、企業経営における世界の最前線は、日人がステレオタイプに抱きがちな「株主価値至上主義」の先を行っており、資市場と企業との関係について言えば、最早、経営の規律の拠り所を株主価値には求めておらず、自らのビジョンと理念に基づいた経営で業績を高め、新たな価値観を提示することで人材を引きつける、次の段階に移行しているということである。 日ではいまだに多くの企業で「いい会社(good company)であり続けること

    『経営の針路』日本企業の経営は、世界からどのように乖離してきたか? - HONZ
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    tteraka 2017/09/28
  • 『性表現規制の文化史』えっちがいけないことなのは何故か - HONZ

    書、表紙が素敵なのだ。 裸の成人女性からうまい具合に乳首を隠したイラスト、線画の描写ゆえ生々しさはなく90年代に流行ったオシャレ系マンガの表紙のようである。 とは言えハダカはハダカ、サラリーマンばかりの通勤電車で読むのは平気だった私もさすがに目の前に小学生男子が立っている中では書の続きを読むのをためらった。 こんな風に感じるのは何も私だけではないだろう。そもそもたとえ乳首が隠されていたとしても裸の成人女性が描かれた表紙を人前で出すこと自体やりたくないという人も多いはずだ。(うん、屋さんでカバーかけて貰えるのってとっても大事かも)。 この「通勤電車ならいいや」と「でも小学生男子には刺激が…」の線引きをしている私の気持ちは一体どこから生じているのだろうか。 えっちなのは、いけません! 我々(少なくとも私は)はそう刷り込まれている。だから、公共の場でえっちなイラストの表紙のを出すのがため

    『性表現規制の文化史』えっちがいけないことなのは何故か - HONZ
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    tteraka 2017/09/14
  • 『東芝 大裏面史』巨大企業を崩壊させた原発ビジネスの裏側 - HONZ

    2016年12月26日を境に、東芝の株価は暴落した。443円をつけていた株価はつづく3日間で259円まで下げたのだ。 それまで東芝株の上昇率は年間で70%を超え、日経平均銘柄で第2位を誇るほどだった。その日が誇る優良企業が一気に奈落へと転落したのだ。見得を切る暇もなかった。 この株価暴落はNHKによる巨額損失計上の報道がきっかけだったが、じつは2008年から東芝の原発ビジネスに疑いの目を向けていたメディアがある。月刊FACTAだ。 同誌は、向こう傷を問わない総合情報誌として2006年に創刊された。経済界の巨悪を追う調査報道を得意としているため、新聞や雑誌の経済記者必読誌としてつとに知られている。 書はそのFACTAに掲載された27の東芝関連記事と、編集長である阿部重夫氏が書のために書き下ろした記事で構成された芯のあるだ。収録されている何かの記事を追ってみれば、すでに2010年5

    『東芝 大裏面史』巨大企業を崩壊させた原発ビジネスの裏側 - HONZ
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    tteraka 2017/06/12
  • 『「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜』最近、再び増殖中 - HONZ

    「ディストピア」とはユートピアの反対語。理想郷じゃない場所のことだ。「日スゴイ」ならユートピアなんじゃないの?と思いながら読みはじめると、戦時下に行われたプロパガンダによって洗脳された日人の姿に戦慄させられる。言葉の力は強大だ、プラスに働いてもマイナスでも。 書には昭和初期から終戦までに出版された、当時の「日スゴイ」の中から「日主義」「礼儀」「勤労」など、現代にも通ずる日礼讃キーワードごとに、膨大なを吟味していく。こんなことが大真面目に語られていたかと驚くばかりである。 そもそも「日スゴイ」のネタの原型はどこにあるのか。探っていくと見つかったのは週刊新潮の版元、新潮社が出していた月刊総合雑誌「日の出」であったのだ。 満州事変を契機とする日の国際連盟脱退を受けた「日の出」1933年10月号には「世界に輝く日の偉さはこゝだ」という特別付録が付いていた。地球上に全く孤立無援

    『「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜』最近、再び増殖中 - HONZ
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    tteraka 2016/08/07
  • 『「全世界史」講義 教養に効く! 人類5000年史』 学びを超えた知的エンターテインメント - HONZ

    のっけから著者に反論申し上げたいことがある。出口さんは「まえがき」で、「積み重ねられた歴史を学んで初めて、僕たちは立派な時代をつくれるのではないか」という。つまり書は良き未来を創りあげるという目的のために、テキストとして読むことができると言っているように聞こえるのだ。 たしかに歴史から学ぶべきこと、いや書から学べることはあまりにも多い。それは歴史だけでなく、生き様や人間関係、組織経営に至るまで、読んでいて気付かされることが多いのに驚くばかりだ。 しかし、書は時代をつくるという崇高な目的のためだけのものではないように思われるのだ。いやそれ以上に、純粋に読む愉悦に浸ることができるだと断言できる。これからの時代を考えることはひとまず脇に置いて、早く次のページを開きたいと思わせる書は高度に知的なエンターテインメントでもあるのだ。 書を読むときのイメージは「人類5000年史」という名

    『「全世界史」講義 教養に効く! 人類5000年史』 学びを超えた知的エンターテインメント - HONZ
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    tteraka 2016/01/25
  • 『独裁国家に行ってきた』204カ国を旅した筆者が語る - HONZ

    204カ国。書の著者が訪れたことのある国の数だ。限りある人生のなかでは、訪れることのできない国、自分自身の目・耳で感じることのできない世界が山ほどあるのだろう。いや、たとえ同じ国を訪れようとも、タイミングや、そこでの人との出会いが異なれば、見える世界や抱く印象は異なってくる。だからこそ、他者の旅行記は、自分が知らない世界、味わったことのない経験に触れられる貴重な資源だ。まして書は「独裁国家」にフォーカスした旅行記で、取り上げられている国の多くが、一生を通じても訪れる可能性が低いと思われる。 書で紹介されている「独裁国家」は、トルクメニスタン、リビア、北朝鮮、ジンバブエ、サウジアラビア、ベネズエラ、キューバ、ベラルーシ、シンガポール、ナウル、コンゴ、ブータン、リベリア、シリアの全15カ国。 日だったらありえないことだらけ 「独裁国家」と聞いて最初に思い浮かぶのはどんなイメージだろうか

    『独裁国家に行ってきた』204カ国を旅した筆者が語る - HONZ
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    tteraka 2015/11/11
  • 『第二次世界大戦1939-45(上)』by 出口 治明 - HONZ

    の帯に尊敬する半藤一利さんが次のように書かれていた。「東西の戦史の全容を網羅した決定版であり、正しい『歴史認識』のための必読書である」と。敗戦後70年の節目の年、これはもう読むしかないではないか。 物語は、1939年6月1日、ジューコフがモスクワに呼び出されるところから始まる。至急、モンゴルに飛んでほしい、と。ノモンハン事件(ハルハ河の戦い)に対処するためである。ソ連の機械化部隊の前に日の「骨董品のような戦術・装備の」関東軍は屈辱的敗北を喫して「骨の髄まで震えあがり」対ソ 主戦論は姿を消した。8月に独ソ不可侵条約を結んだヒトラーは、9月1日ポーランドに侵攻して、ヨーロッパで大戦が始まる。英仏がドイツに宣戦を布告したからだ。 「まやかし戦争」と揶揄された西部戦線は、1940年5月、ドイツの電撃戦によって一挙に片がつく。マンシュタイン計画に従い、韋駄天グデーリアンが装甲部隊を駆って英仏軍を

    『第二次世界大戦1939-45(上)』by 出口 治明 - HONZ
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    tteraka 2015/06/24
  • 『クッキングパパ』は普通さがすごい。長期連載30年目の秘訣に迫る!? うえやまとちX堀江貴文の初対談! - マンガHONZ

    シリアスとギャグのバランスが絶妙な『銀魂』面白さと入りやすさはど... 2018年09月27日 ギャグが好きな人、思いっきり笑いたい人は、シリアス長編エピソードの間に挟まれるギャグ編がオススメ。私は読者投票によるキャラクターランキングの結果発表後、ランキング結果を変えようとするキャラクター...

    『クッキングパパ』は普通さがすごい。長期連載30年目の秘訣に迫る!? うえやまとちX堀江貴文の初対談! - マンガHONZ
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    tteraka 2014/11/09
  • 知識より 読書が大事 『検証・学歴の効用』 - HONZ

    学歴が無用だとか、学歴なんか意味がない、と言われるとどきっとする。大学で禄をんでいる者としては、『売り物』を否定されるようなものなのだから当然のことだ。しかし、当のところはどうなのだろうか。どうも優勢な気がする学歴否定派は、学歴があってもこんなアホがおる、とか、学歴がなくてもこんなにすばらしい人がいる、とかいう少数のイメージで論じているようなところはないだろうか。 学歴肯定派が劣勢に見えるのは、学歴に効用がある、ということを何度繰り返しても、ふうん、と思われるのが関の山だからだろう。とはいえ、学歴肯定的な自分の考えも、こうであってほしい、というだけで、なにかエビデンスをもっているわけではない。意外なことに、序章にあげられているデータは、学歴による収入差は次第に増加している、すなわち、学歴の効用が増していることを示している。にもかかわらず、その間に、学歴の効用を問う方向性が高まっているの

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    tteraka 2013/08/22
  • 『立花隆の本棚』新刊超速レビュー - HONZ

    『ノンフォクションはこれを読め!−HONZが選んだ150冊』、『面白い』と立て続けに「」を出版してきたHONZだが、この「」には驚いた。なんと文650ページ、うちグラビア写真188ページ、厚さ5.2センチ、重さ875グラムで3000円なのである。1グラム3.43円。1ページ4.6円だ。これで「知の巨人」立花隆の棚をじっくり見せて貰えるのだからまさにお買い得だ。 書の制作にあたってははまず写真が撮られた。しかも書棚1段1段をレーザー墨出し器を使って計測し、精密撮影したうえで全景を合成するという、非常に手間のかかるマニアックな手法で撮影された。あまりに膨大な蔵書のため、1万回にわけて撮影されたという。1カットに20冊が写り込んでいるとして、その数20万冊。御年72歳の立花隆が1歳からを読み始めたとして(たぶん読み始めたのだと思う)毎年2800冊ほどのに目を通したというこ

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    tteraka 2013/03/15
  • 『アップル 驚異のエクスペリエンス』暮らしを豊かにする - HONZ

    アップルの新製品が発表されると、発売の何日も前からアップルストアに並ぶ人々がいる。新しいiPadが発表になったときは、銀座のアップルストアの前にこたつがあって笑ったのを覚えている。宗教的といってもいいような、熱狂的なファンが、アップルにはたくさんついている。スティーブ・ジョブズが亡くなったときには、アップルストアの前にたくさんの花が添えられた。 英国の神経科学者が調べたところによると、アップルのファンにアップル製品の映像を見せたときと、信心深い人に神の映像をみせたときでは、同じ脳の部分が反応していたそうだ。ということは宗教的というのもあながち間違っていないのかもしれない。 熱狂的なファンがいるのは製品がクールだから。それだけだと思っている人も多いのではないだろうか?実はそうではない。目に見えない部分でもアップルは他社を圧倒している。それを一番体感できるのはアップルストアだろう。ジョブズはM

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    tteraka 2013/02/05
  • 文化を牛耳る『平山郁夫の真実』 - HONZ

    2009年に他界した平山郁夫といえば、東山魁夷、岡太郎と並び日で最も高名な画家の一人として知られる。人の絵を飾っている方もいるかもしれない。 国内において一番知名度があり、値段が高く、画壇ヒエラルキーの頂点にいた事実でいえば「平成の国民的画家」は間違いなく平山郁夫だろう。なにより「芸術家は貧乏だ」という常識を覆す美術界のモンスターだった。 平山自身は画家でありながら、納税額は1995年の長者版付で6億4277万円、年間収入は10億を超えた。ふつう画家と呼ばれる多くの人達は、描いてて楽しい純粋な心からスタートし、家族を顧みず、己の世界に没頭するため金や政治とは無縁、それが一般的なイメージではないだろうか。 ノンフィクションライターである著者の大宮知信氏は、なぜ平山の作品に億単位の値が付き、法案を通したりと権力を持っているのか疑問だった。著者は言う 芸術家はえてして貧乏だと思っていた。そ

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    tteraka 2012/10/08
  • 『本当は怖い昭和30年代』新刊超速レビュー - HONZ

    映画「ALWAYS三丁目の夕日」が公開されて以降、昔を懐かしむ声をよく聞くようになった。社会学者の宮台真司などは「当時ってあんなに町並み綺麗じゃないだろ。ドブくさくてたまらないだろ」と突っ込みをひたすら入れ続けているが、ノスタルジーに浸りたい人びとは意外と多いのだろう。05年に一作目が公開されて以降、人気は根強く今年初頭には第三作目が封切られた。高齢者の方が過ぎ去りし日を懐かしむのはまだ理解できるが、この映画関連のテレビ番組で「昭和30年代に生まれたかった」と二十歳ぐらいの若者が答えていた。椅子から転げ落ちそうになるとはこういうことを言うのか。周りにそのような方がいたら是非このを渡して欲しい。表紙からして萎えるはずだ。ページを捲れば恐ろしすぎて「現代が大好きです」と背筋を伸ばして答えるに違いない。 少年犯罪、女性の自殺者数、感染症の死者数、寄生虫の感染率など約100のテーマを見開きで1テ

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    tteraka 2012/09/24
  • 『Googleがほしがるスマート脳のつくり方』 - 難問・奇問で何を見てるのか? - HONZ

    ネットを眺めていると、クイズやパズルに出くわすことが頻繁にある。じっくり腰を据えてやるつもりもなかったのに、ついつい考えこんでしまい、しまいには「あれっ、オレ何しようとしてたんだっけ?」 ― 誰しも経験のあることだろう。 ちなみに、僕が最近見かけたものの中で秀逸だなと思ったのが、以下の問題である。 EXILEとEXCELの違いは何か? 答えは色々あって、まとめるとこのようになるらしい。上手い!しかもご丁寧にExcelで作っているところがニクい! このような問題の面白さとは、答える際に、その人の人となりが如実に表れるというところにある。ゆえに、企業の面接で使われたもののパロディであるケースも多いという。上記の問題などは、おそらくただのネタであると思われるが、たしかに問題を考えた側にも、答えた側にも、一緒に働いてみたいなと思わせてしまうだけの魅力を感じる。 しかし実際の面接問題ともなると、少し

    『Googleがほしがるスマート脳のつくり方』 - 難問・奇問で何を見てるのか? - HONZ
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    tteraka 2012/08/01
  • HONZ活動記 -遅れてきたHONZ- - HONZ

    誰だって物事が上手く進まなかったり、失敗したりすることで、回り道を強いられることがある。しかし、その時はショックであったことでも、後から振り返ると「なんであんなことで落ち込んでいたんだろう」と思うようになることもある。 僕にとってHONZというのは、まさにそういう存在だ。何を隠そう、僕は現・HONZメンバーで唯一の「HONZに落ちた男」なのである。そんな僕の目から見たHONZに入るまでのこと、そして入った後のこと。 HONZ以前 「あ〜ぁ」と会社の喫煙室で大きなため息をついたのは、2011年1月5日のことだった。手にしたiPhoneで見ていたのは成毛眞ブログ。その日に発表された「のキュレーター勉強会」(当時)の合格者の中に、僕の名前はなかった。 ビジネスばかりをベスト10に選出してしまったことから、多分落ちるだろうなとは思っていた。しかし、何よりショックだったのは、合格者たちの選出した

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    tteraka 2012/05/02
  • 初めて本を書く人にお願いしている事 - HONZ

    ハマザキカクの著者の実に9割以上の方々が、私が編集者として処女作を世に送り出しています。類書、先行書がない前代未聞の究極を作ることに編集者として、最大のやりがいを感じている私は、まだ無名の方がライフワークとして人知れず、陰でひっそりと勤しんでいる珍研究・珍コレクションを探し当てては、それをにしています。 を書く事となるとは思ってもみなかった人にお願いするので、あまりに奇想天外な質問を受ける事もあれば、基礎的な事を一から説明しなければいけない事も少なくありません。そこで今回のハマザキ書クでは、私がを書いた事がない人に最初の打ち合わせで必ずお伝えしている、「やってはいけない事」、「やるべき事」を列挙したいと思います。またこれから新しく出会う著者の皆様にもこの記事を読んで貰えれば話が早いですし、他の出版社の編集者と一緒にデビュー作を書く事となる新人著者の皆様も参考にして頂ければ幸いです。

    初めて本を書く人にお願いしている事 - HONZ
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    tteraka 2012/04/03
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