3月13日、AKB48選抜総選挙が今年は実施されないことが発表された。運営側はその理由を明確にしていないが、NGT48メンバーの暴行被害事件がそこに影を落としていると見られる。この件については、22日に第三者委員会による調査結果が発表される予定だが、途中に元AKB48総支配人による不用意なツイートもあり、運営サイドへの不信感が高まる状況となっている。 図1(筆者作成)。 だが今回の中止決定以前から、AKB48グループの人気が低落傾向にあることは指摘されてきた。たとえば、フジテレビは2012年(第4回)からAKB48総選挙を毎年生中継してきたが、近年は視聴率の下落傾向が続いている。2013年(第5回)には視聴率が20.3%になるほど注目を集めたが、一昨年は13.2%、昨年は11.0%となった(図1)。 いまなぜその人気は低落しつつあるのだろうか。それを探ると、AKB48グループがふたつの点で
一部の元研修生が「最低賃金以下で働かされた」と訴えている農作業は、弊社の湯前研修所が提供している農業訓練であり、研修生を労働者として勤務させているわけではありません。農場は地元の合同会社の運営で、あけぼのばし自立研修センターより、利用料・指導料を支払い、研修生を受け入れていただいています。健康的な生活リズムを取り戻すことなどが目的で、あくまで自由参加。遅刻や早退、休憩も本人の意思で行われています。1回の参加につき、支給は1000円で、労働の喜びを知ってもらうために同センターが会社側にお願いし、支払っていただいています。金額は(障害者への就職支援制度のひとつである)就労移行支援に準じたもので、そのことは研修生にも説明しています。 熊本の研修所における、外出の原則禁止はありません。しかし、研修生によっては一定のルールはあります。熊本の研修生の特徴としては、自傷他害の恐れがある、幻聴・幻覚、妄想
「おはようございます! 朝の体操の時間です。体の冷えを防ぐためにも、大きい筋肉を中心に、すみずみまで意識的に動かしましょう」。さわやかな挨拶でお馴染みのテレビ番組「テレビ・ラジオ体操」の放送が始まったのは1957(昭和32)年10月だ。先に始まっていたラジオ番組の「ラジオ体操」(1928年放送開始)と併せて、見て分かりやすく体操をお茶の間に伝えるという趣旨だった。以来60年以上にわたって、日本人の健康や体力向上に多大な貢献を果たしてきた。5~10分のミニ番組には、出演者、制作者の創意工夫と情熱が込められている。(ライター・石原壮一郎/Yahoo!ニュース 特集編集部) 11月のある日、朝9時。東京都渋谷区にあるNHK放送センターの104スタジオで「テレビ・ラジオ体操」の収録が始まろうとしていた。体操をするスペースはバスケットボールのコートほどの広さ。入り口から見て左端にはグランドピアノが置
2月7日発売の月刊『創』(つくる)3月号は新聞社の特集で、この1月は各社を取材で相当回った。取材をしていて実感したのは、先月の出版特集でも感じたが、既存の紙媒体がいま相当大きな変貌を遂げようとしつつある現実だ。長いメディアの歴史の中でもこれはエポックメイクな出来事だと言ってよいと思う。特に新聞についていえば、「新聞」という概念そのものが変わりつつあると言ってよいと思う。 今でも一定年齢以上の人にとっては、新聞というのは、毎朝自宅に配達され、生活習慣とリンクされている存在だと思う。しかし、例えば日本経済新聞社発行の日経電子版について言えば、新規加入の7割は、紙と電子版を両方とって使い分けるという利用の仕方でなく、電子版しか契約しない人だという。一定年齢以下の若い人にとっては、「新聞」という概念が既に上の世代と違っているのだ。現状においては電子版を読んでいる人も、ビューアーを使って紙の新聞と同
25年の長きにわたりゲイカルチャーの一翼を担っていた雑誌『BAdi(バディ)』が、2019年1月21日発売の3月号をもって休刊されると発表された。 これで、紙媒体の商業ゲイ雑誌は『SAMSON(サムソン)』を残すのみとなった。 『バディ』といえば、マツコ・デラックスらを輩出したことでも知られる雑誌。 ドラァグクイーンとしても知られるマーガレットこと小倉東が実質的初代編集長を務め、その下の編集部員としてブルボンヌ(斎藤靖紀)やマツコ・デラックスがいた。その人材の豊富さを表して『真夜中』の中でリリー・フランキーは、『バディ』をこう形容した。 「ゲイのトキワ荘」 マツコは18年11月に発売された『バディ』25周年記念号に、創刊当時(90年代)のメディアにおけるゲイブームを振り返りながらコメントを寄せている。 マツコ「ゲイとしてのアイデンティティなど考えもせずに暮らしていた自分にとって、メディアで
都心の一等地、港区南青山に建設される計画の児童相談所(以下、児相)問題が紛糾している。 地元では、児相をつくれば周辺の不動産価格が下落する、という声があり、「こんな高級な場所は、貧しい子どもにとって酷」とか、「そもそも、お金をかけすぎる」という意見も出ている。つまるところ、「そんな施設を南青山につくらないで」ということだろう。 この問題の背景には「不動産価値」というキーワードがある。南青山は、都心でも最高に価値が高い場所。その価値を下げたくない、ということである。 「不動産価値」であれば、私の専門分野。そして、2002年から約10年間、私はテレビの情報番組で国家公務員の宿舎問題に関わった経験から国有地の売却に関して知識もある。そこで、南青山児相問題を、不動産の側面から考えてみた。 なぜ、南青山に児相なのか 南青山は、都心の一等地とされる。これは、紛れもない事実だ。 現在、都心のマンション用
「日本と韓国、お互いのナショナリズムばかりが強調されて、BTS(防弾少年団)を通していまのK-POPを考える機会が失われた」――。こう語るのは『K-POP 新感覚のメディア』(岩波新書)などで知られる北海道大学のキム・ソンミン准教授だ。 ソウル生まれ、研究のため来日して日本の大学でメディア文化研究を続ける第一線の研究者である。彼の目にBTSの原爆Tシャツ問題はどう映ったのか? 韓国の視点、日本の視点、そしてK-POPの歴史が複雑に絡まりあう問題を聞いた。 経過を整理する まず簡単に経過を整理しておこう。 11月9日に放送された人気音楽番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)で、予定されていた韓国のヒップホップグループBTSの出演が直前にキャンセルとなった。 BTS についてメンバーが原爆投下を肯定するTシャツを着ていた、と一部メディアで報じられ、ネット上で「反日だ」などと批判の声が
2018年も、日本の若者の間では韓流コンテンツが人気を集めた一年だったらしい。 先日、女子中高生向けのマーケティング支援などを手がけるAMFが発表した『JC・JK流行語大賞2018』に、韓国関連のコンテンツが複数ランクインしていた。 最近は日韓の政治的緊張感が高まり、ボーイズグループBTS(防弾少年団)の“原爆Tシャツ問題”なども波紋を広げたが、女子中高生の間では韓国コンテンツがいまも人気だという。 (参考記事:“原爆Tシャツ”騒動のBTS…韓国専門家が「日本での人気は揺るがない」と強気なワケ) 振り返れば、昨年末に発表された『JC・JK流行語大賞2017』にも、韓国コンテンツが入っていた。 同賞には「ヒト部門」「モノ部門」「アプリ部門」「コトバ部門」の4部門があるが、「ヒト部門」の1位にK-POPガールズグループのTWICEが、「モノ部門」の1位に韓国料理チーズタッカルビが輝いていた。
<原爆のキノコ雲の写真を、原爆の悲惨さを伝えること以外の目的で使うことに、私たち日本人は違和感を感じるのではないでしょうか。> ■防弾少年団(BTS)、原爆Tシャツ問題元徴用工問題で日韓関係が冷え込む中、芸能分野でもトラブルが置きました。 韓国のトップアイドルグループ「防弾少年団」BTS。アメリカのビルボードで1位獲得。タイム誌の表紙も飾った、世界的グループ。このメンバーの一人、JIMIN(ジミン、23)が着ていた「原爆Tシャツ」問題視され、11月9日に予定されていた「ミュージックステーション」(テレビ朝日)への出演が、急遽中止されました。 報道によると、テレビ朝日側は次のように説明しています。 「番組としてその着用の意図をお尋ねするなど、所属レコード会社と協議を進めてまいりましたが、当社として総合的に判断した結果、残念ながら今回はご出演を見送ることとなりました」。 また報道によると、Tシ
韓国はもちろん、日本やアメリカなど世界中で人気を集めるK-POPボーイズグループBTS(防弾少年団)。 11月9日の20時からテレビ朝日系で放送される『ミュージックステーション』への出演を予定していたが、放送前日の昨日8日に出演が急きょ中止となり、関心を集めている。 BTSは、以前にメンバーのJIMIN(ジミン)が着用していた原爆投下の写真がプリントされたTシャツのデザインがネット上で物議を醸していた。 『ミュージックステーション』公式ホームページは、「番組としてその着用の意図をお尋ねするなど、所属レコード会社と協議を進めてまいりましたが、当社として総合的に判断した結果」と、出演を見送った経緯を説明しているが、突然の出演キャンセルはBTSの母国である韓国でも波紋を広げている。 「BTS、日本の音楽番組の出演取り消し…嫌韓の標的?」(通信社『NEWSIS』) 「BTS、日本の“Mステ”出演突
寺嶋由芙が2018年10月17日にリリースするニュー・シングル「君にトロピタイナ」は、題して「トロピカルミネアポリスユーロ歌謡」。その作詞作曲編曲とプロデュースを担当したのは、NONA REEVESの西寺郷太だ。彼が寺嶋由芙の「君にトロピタイナ」にミネアポリス要素として投入したのは、プリンスがかつてプロデュースしたシーラ・Eの「The Glamorous Life」という大ネタだった。2015年には「プリンス論」も著した西寺郷太が、「The Glamorous Life」の要素を寺嶋由芙に託したのはなぜだろう? そして、西寺郷太が考える「アイドル」の概念とは? 西寺郷太と寺嶋由芙の対談は、もうすぐソロ活動5周年を迎える寺嶋由芙の今後を照らしだすものにもなった。 西寺郷太(提供:ココモ・ブラザーズ)寺嶋由芙(提供:ディアステージ)出会いは6月の「矢野フェス2018」――おふたりの出会いは、2
あっ、”谷生くん”・・・!? 10 月4日(木)の「news zero」を冒頭部分を見ていて仰天した。有働由美子キャスターがゲストを紹介した時、横に座っていたのは筆者のかつての記者仲間の”谷生くん”だった。筆者の知る”谷生くん”は行動力あふれるハンサムな”男性記者”だ。この日、スタジオで有働さんの隣りにいたのは、亜麻色の長い髪を束ね、化粧をしてイヤリングをつけてワンピース姿の”女性”だった。かつてを知る者としては、そのギャップはいささか衝撃だった。 冒頭の紹介のトークを振り返ってみよう。 10月4日の「news zero」でコメントする谷生俊美さん (有働)「今夜のゲストを紹介します。日本テレビ「金曜ロードSHOW!」プロデューサーの谷生さんです」 (谷生)「谷生俊美です。日本テレビでは男性として入社しました。現在はトランスジェンダー女性として、映画と向き合って7年になります」 (有働)「
京大高等研究院の本庶佑特別教授がノーベル医学生理学賞を受賞した。おめでたいことだ。 その前に、NHKはノーベル賞にちなんで特別サイトを開設(「ノーベル賞 まるわかり授業」)。 バーチャルユーチューバーのキズナアイが、「ノーベル賞 まるわかり授業」を行うということで、話題を呼んでいた(バーチャルYouTuberによるノーベル賞解説 NHKサイトが話題)。 ところがこのサイトは、その後、違う意味でネットで話題を呼んでいる。 太田啓子弁護士が、性的に強調された描写、女性の体をアイキャッチに使うことについて疑義を呈し、「NHKノーベル賞受賞サイトでこのイラストを使う感覚を疑う」とツイートしたからだ。 これに反対するひとたちは、別にキズナアイは性的じゃない、女性からも支持を得ていると反論、太田弁護士に賛同する人は「乳袋(という表現があるのを初めて知った)」やへそが出ている時点で、やはり性的ではないか
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く