ANECDOTA 「中国四千年」の虚実 「中国四千年の歴史」と、よく言われる。「四大文明のうち、中国文明だけは現在まで続いている」という言い方がされることもある。これらの言い回しには、他の文明のように急な衰退や破壊にみまわれたり、文明の担い手が入れ替わったりすることなしに、漢族が四千年間ずっと中国文明を守り育ててきたのだ、というニュアンスが含まれている。王朝が交替し、ときに異民族が君臨することはあっても、それは支配層の話であって、「漢族の中国」という文明の基盤は不変だというイメージを多くの人が抱いている。 本当にそうだろうか。 そもそも、最初の「中国文明」自体、昔からそこに住んでいた人が築きあげたものではない。中国史家の岡田英弘氏は、夏王朝は東南アジア系民族が、殷は北方狩猟民が、周は西方の遊牧民が、それぞれ中原の地にやってきて建てた王朝だとしている。ちなみに、秦も西方民族系である。 まあ
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