物理学賞「死んだマスの遊泳能力」 平和賞「ハトの力でミサイル誘導」 植物学賞「植物には『目』がある」 2024年のイグ・ノーベル賞が米マサチューセッツ工科大学で9月12日(日本時間13日朝)、発表されました。東京医科歯科大の武部貴則教授らのグループが生理学賞を受賞し、日本人のイグ・ノーベル賞はこれで18年連続となりました。ただ、受賞した残る9件の研究も、おもしろいものばかり。研究者たちからいただいたコメントとともに、紹介します。(朝日新聞デジタル企画報道部・小宮山亮磨)
アフリカ・カメルーン西部のデュラ村で仲間と養鶏場を営むコンボさん(手前)。本圓雅希さん(奥中央)ら養鶏場の従業員たち=カメルーン、本圓さん提供 カメルーンで日本の浪人生と出会う 日本人へ「アフリカに来い」 真意は 「失敗は全ての終わりではない」 昨年11月、X(旧Twitter)で、泥だらけのバケツの上に置かれたノートの画像が筆者の目にとまりました。ノートには、黒のマジックペンで、こう書かれていました。 《日本人、過労自殺が多いと聞いた。死なないで欲しい。仕事は辞めていい。世界はとても広い。アフリカに来い》 一見ぶっきらぼうですが、不思議と温かみも感じられる文章。投稿主のアカウント名は「kongbo」(コンボ)。カメルーン西部のデュラという農村から発信をしているようでした。 興味がわいた筆者は、彼のアカウントをフォローし始めました。 「気持ちが楽になるよ」 この投稿には、感謝のコメントが相
真夜中に豆腐を食べる話 孤独な夜の「内緒話」 なんだか、眠れない夜。頭から離れなくなる食べ物、ありませんか。一人の夜を少しでもあたたかい気持ちで過ごせるように。あなたに贈る、真夜中のレシピです。手紙を添えて、お届けします。(漫画・コラム、午後) こんばんは、午後です。 今回の豆腐のレシピの話は、レシピと呼ぶにはお粗末なものかもしれません。でも、そんなざっくりとした料理の数々も、私はTwitterに流してきました。 今日は、少し昔にさかのぼって、私が「なぜ漫画の発表の場にTwitterを選んだのか」、その理由についてお話ししたいと思います。 数年前、のたうち回るような苦しい夜を乗り越える時、私のお供はいつもTwitterでした。Twitterがあったからこそ、なんとか乗り越えられたと言っても過言ではありません。 自分は独りぼっちだと思っている人が、ただひとりでスマートフォンと向き合っている時
直近の第18回「岐路」では、道長の兄・道隆(井浦新さん)の死後に関白に命じられた道兼(玉置玲央さん)が就任の日に倒れ、7日後に亡くなるという「七日関白」が描かれました。 水野:こんなに早く、まひろ(吉高由里子さん)から母を奪った「かたき」でもある道兼が死んでしまうとは思いませんでした…。 たらればさん:玉置道兼さん、好感度最低からぐんぐん上げていって、上げきったところで舞台から退場……、というのが、演出だとわかっていても切ないし残念ですね。道長(柄本佑さん)が抱きしめる、という最期もすごかった。 水野:道長の父・兼家と、兄・道隆は妻が看取って、思い出に残る歌を口にして亡くなりましたが、今回は道長なんだなぁ…と思いましたね。 たらればさん:残酷でもあり、運命でもあり…、「藤原道兼」という、どちらかといえば知名度の低かった歴史上の人物が、ドラマを通して多くの人々の心に印象深く刻まれたと思うと、
「最短30分で自宅に医師を呼ぶことができる」とうたう人気の往診サービスが、突然の往診サービスの提供終了を発表した。理由として挙げられたのは「診療報酬改定」だった。何が起きているのか。(朝日新聞デジタル企画報道部・朽木誠一郎) 「最短30分で自宅に医師を呼ぶことができる」「健康保険が適用可能」とうたう夜間・休日の往診アプリ「みてねコールドクター」が、2月16日、往診サービスの終了を発表した。約400名の医師が在籍し、アプリから医師の往診を依頼でき、その場で薬を渡すことができるなどとしていた。 株式会社コールドクターが2018年から運営を開始し、2022年には株式会社ミクシィと資本提携。ミクシィ社が運営するダウンロード数1000万人(当時)の子どもの写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」と連携を強化し、サービス名を「みてねコールドクター」に変更していた。 コールドクター社は往診サービスの
わざわざ家にやってきた先生 1浪、2浪するも…… 自分の得意分野は「絵」 「お前は才能があるから、美術部に入って美大を目指せ」。高校1年生のとき、美術部の顧問に背中を押された男性。美大への夢はかないませんでしたが、50代になった今でも「絵を描くことが好きなのは、先生のおかげかもしれない」と感じています。 「寂しげ」が自分らしい 青い空、青い海、ぽつんとたたずむ1匹の黒猫。 福島県に住むごまらーめんさん(@gomaramen888)は、気の向くままツイッターに水彩画を投稿しています。その多くは、青を基調に1匹の黒猫が登場する作品です。 「寂しげなほうが落ち着くというか、描いていて自分らしい感じがするんですよ」 幼い頃からよく新聞広告の裏に絵を描いて遊び、高校時代は美術部に入っていました。「青を使うことや、ひとりでぽつんとしているような絵は昔から多かったですね」と話します。
「だってこんなの買うだろう!」 60年超の歴史 半年かけて誌面を作る 「創作を愛するオタクの皆様…」。そんな呼びかけで始まるツイートが度々反響を集めています。発信しているのは、月刊誌「建築知識」の〝中の人〟。創作活動にはげむ絵師をはじめ、小説家や漫画家にも愛されるこの雑誌。はたしてその正体とは……? 「創作を愛する全オタクよ…」 「創作を愛するオタクの皆様…お待たせしました…『建築知識2022年5月号』です…」 れなさん @rena07110 さんがそんな投稿をしたのは今月18日。ツイートは拡散し、リツイートは1万件、いいねは2万件をゆうに超えました。 れなさんは「建築知識」の出版社「エクスナレッジ」の〝中の人〟で販売担当。5月号以外にも度々、ツイートは拡散し、「創作を愛する全オタクよ…」と呼びかけた今年2月号のツイートは、5万件近くのいいねを集めました。 同誌は材料や構造、法律など建築に
46歳で語り始めたいじめ体験 採用担当者が一言「化け物みたいな顔」 子どもたちにコブを触ってもらう 今年5月、ひとりの男性が亡くなりました。藤井輝明さん、享年64歳。顔に大きな紫色のコブがあり、幼少期にいじめられた自らの経験を全国2500の学校で語ってきました。そんな藤井さんの死に「生前に再会を果たせず、深く後悔した」と語るのが、生まれつき顔にアザがある石井政之さん(56)です。二人はかつて、外見に症状がある人たちの差別の解決に取り組む活動を一緒にしていました。「藤井さんが笑顔を絶やさなかった意味は何だったのか」。石井さんが藤井さんを知る人たちに話を聞きながら、振り返ります。 ツイッターで知った同志の死 今年5月、Twitterを通し、藤井さんの死を知った。 藤井さんは医学博士として、熊本大や鳥取大などで後進の指導にあたるなど、その生涯を看護教育に捧げた人物だ。 彼の業績は、それだけではな
初代ドラゴンクエストで、戦闘に勝利した時の画面。敵を倒し「けいけんち」を獲得したことが分かる。この後、竜王を倒すまで、プレーヤーは何度も「けいけんち」という言葉を目にすることになる=© 1986 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved. 出典: 朝日新聞 「ボクです」 状況が一変した 「うれしいです」 みなさんは「経験値」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか? ロールプレイングゲーム(RPG)をする人なら、「キャラクターを成長させるために、敵を倒したり頼まれ事を解決したりして稼ぐあれでしょ?」と答えてくれるかもしれません。実は、今から40年ほど前には「経験値」という言葉自体、それほど知られていませんでした。「経験値」の源流をたどるため、国民的ゲームの生みの親をたずねました。(朝日新
「成長」し続けてきた謎の巨大墓地 暗闇に浮かび出る幻想的な明かり この世もあの世も超えて語らえる場所 日本海に面した、風光明媚(ふうこうめいび)な観光地・鳥取県琴浦町。この土地に、起源も「成長」の経緯も、詳しいことがわからない巨大墓地があります。しかし地元民たちには、子どもの遊び場や、先祖の面影をしのぶ聖域として親しまれてきました。そして近年、お盆の時期にしか見られない「圧巻の眺め」が、にわかに知名度を高めているというのです。謎多き名所の魅力について、大きな物を撮り続ける写真家・半田カメラさんにつづってもらいました。 「成長」し続けてきた謎の巨大墓地 2年前、お盆真っただ中の8月14日、私は鳥取県の中心部に位置する琴浦町に宿を取っていました。親戚や友人が住んでいるわけではありません。どうしても見たい光景があったから。それはお盆の時期にだけ見ることができる、あの世と見まがうほどの絶景です。
段ボールをビニールひもなどで束ねる際に、何枚も重ねた段ボールをひっくり返すのは大変です。しかし、ひっくり返さなくても十字に縛ることができる方法をご存じでしょうか。わかりやすく紹介する4コマ漫画に、「これ早く知りたかった!」とツイッターで話題になっています。
親がやりがちなミス 十分悩みましょうよ 子どもにばんばん相談を 新型コロナウイルスで休校がさらに延長される判断も相次ぎ、多くの子どもや親が振り回されるなか、不安定な社会にどう向き合えばいいのでしょうか。絵本作家の五味太郎さん(74)に聞くと、これは、むしろ「学校化社会」を問い直すきっかけになる、と言います。五味さんの話の後編は「お風呂が熱い」と言う子どもに我慢させるか否かという比喩から展開していきました。子育て、そして仕事に、「不自由が前提」と話す五味さんのヒントが満載です。 熱いお風呂、なぜがまん? ーー新型コロナウイルスによって、学校が一斉休校になり、これまで「当たり前」だったことが崩れています。でも、そのコロナ前の「当たり前」の社会が、子どもにとって良い社会だったのかと、五味さんは問いかけています。五味さんの娘さん2人は、途中から学校に行かない選択をされていますね。 学校に行きたくな
私は、都内の大学に通いながら、お笑い芸人の、たかまつななさんが運営する「笑下村塾(https://www.shoukasonjuku.com/)」でライターをしています。今回、話を聞いた、りのさんは、高校時代からYouTubeで性教育を発信。現在は慶應義塾大学総合政策学部の1年に在学しながら性教育プロデューサーとして活動しています。 ――YouTubeで最初にりのさんの動画を見た時は大学1年生の時でした。普段、見ている動画はメイクやファッション系のため初めてりのさんの動画を見た時はJKが性教育を発信していることにとても驚きました。性教育の発信を始めたけっかけはなんですか? りの:一番大きかったのは当時付き合ってた彼氏に、「後でお腹殴ればいいからコンドームしなくていいよ」と言われ続けたことです。それは、教育をしっかりされていないのがいけないけどそもそも殴るのはだめじゃない?って思いました。私
カバのスイカまるごとタイム 7月下旬にツイッターで紹介されたカバの動画。「カバのスイカまるごとタイム Hippo's watermelon ASMR」というタイトルで、YouTubeに投稿されているものです。 動画は「まずこちらのモモからスイカをあげまーす」と飼育員が話している場面から始まります。 大きく口を開けて待っているモモ。スイカが放り込まれると口を閉じて、ムシャムシャとかみ砕きます。勢いよく割れるスイカに、口元からあふれる汁。 「傷心してましたが元気が出ました」「見終わったら自然と笑ってた」といったコメントが寄せられているこの動画。実は5年前の夏に公開されたもので、視聴回数は8000万回を超えています。
カバンを持って入れない JR代々木駅の改札を出て右側に進むこと約20歩。周囲の発展からそこだけ取り残されたかのような、古ぼけた8階建てのビルが目の前に飛び込んできます。 いまにも朽ちかけてしまいそうな外観から、ネットではかつて香港にあったスラム街、「九龍城砦」に見たてて「代々木の九龍城」などと呼ぶ人もいます。 この建物の正式名称は「代々木会館」。8月に取り壊しが決まっています。このビルの3階に、最後まで残ったお店として「東豊書店」はありました。 階段を上っていくと、2階から3階に上がる踊り場のあたりからだんだんと本の山が近づいていきます。段ボールに入ったままの本やビニールひもにくくられた本の束……。一見しただけではそれらがどのような種類か分かりません。 店に近づくと、なんとなくピンと張り詰める空気が伝わってきます。 店の入り口には、パイプいすや小さないすがいくつか無造作に置いてありました。
1972年、静岡県生まれ。大阪大工学部卒業後、大手建設コンサルタントに入社。恩師である石井直方東京大学教授のボディビル雑誌の連載記事を読んで衝撃を受けたことをきっかけに、27歳で退社、東大大学院に入学した。同博士課程修了後は国立栄養研究所、順天堂大で博士研究員を務め、2013年から現職。 出典: 谷本道哉さん提供。 自身も現在、週に4〜5回のトレーニングをしているという谷本さん。もともとはサラリーマンでしたが、筋生理学・トレーニング科学に魅せられて専門家になったほどの「筋肉好き」です。 そんな谷本さんが筋肉体操の監修を快諾したのは「効果の高いきちんとした筋トレの方法を示したい」という思いがあったから。逆に言えば、筋トレにまつわる言説には不適切なものも多いのだそうです。 その一つが「トレーニングで挙げる重量が重ければ重いほどすごい」という考え。谷本さんは「重さを求めることはもちろん大事です」
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