福島県双葉町の井戸川克隆町長は4日、政府が同県双葉郡(双葉町など8町村)内に設置する意向を伝えた放射性物質の中間貯蔵施設について、「さらに町に住めなくなるような施設の設置を許すわけにはいかない」と、同町内への設置は認めない考えを初めて表明した。 細野環境相が昨年12月28日、福島県知事や8町村長らと面会し、東京電力福島第一原子力発電所の事故で汚染された土壌などを保管する施設を同郡内に国が建設すると伝えた。井戸川町長は4日、これを受け、住民と役場機能が移転している埼玉県加須市で行った職員への年頭訓示で、受け入れない意向を表明した。