大手製薬会社「武田薬品工業」が、アメリカで販売した糖尿病の治療薬を服用したことで「がん」になったとして、損害賠償を求められている裁判で、南部ルイジアナ州の連邦地方裁判所は3日、日本円でおよそ6300億円の支払いを命じる判決を言い渡しました。 これは武田薬品工業がアメリカで販売した糖尿病治療薬「アクトス」を服用したことでぼうこうがんになったのは、会社側が発がんの危険性を開示しなかったためだとして、損害賠償を求められているもので、南部ルイジアナ州の連邦地方裁判所の陪審は、ことし4月、多額の損害賠償を命じる評決を出していました。 これを受けて、ルイジアナ州の連邦地方裁判所は3日、アメリカ人の原告の訴えを認め、武田薬品に対しておよそ60億ドル、日本円にしておよそ6300億円の支払いを命じる判決を言い渡しました。 これについて、武田薬品側は「判決は大変遺憾で到底承服できない。すでに申し立てている再審