(CNN) エジプトの小説家が「露骨な性描写」で公衆道徳に反した罪に問われた裁判の控訴審で20日、禁錮2年の実刑が言い渡された。弁護側はさらに上訴する構えだ。 小説家のアフメド・ナジ氏は、政府系雑誌に掲載された作品の一場面をめぐって裁判にかけられていた。読者の男性が動悸(どうき)や吐き気、血圧低下の原因になったとして告訴。検察は、性器や性行為の描写に「わいせつな」表現を使ったことは「社会的価値観を破壊する有害行為」に相当すると主張していた。 一方、同氏の弁護士はCNNとのインタビューで、個人への直接的な影響が証明されなければ裁判の対象にはならないとの見方を示した。 ナジ氏は昨年12月の下級審で無罪を言い渡されていた。別の弁護士は、今回の量刑に「衝撃を受けている」と語った。 同氏は20日にその場で拘束され、刑務所へ移送された。弁護側は、上訴するまで刑の執行を延期するよう求めている。 問題の場
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