皆さん、こんにちは。高野秀行です。 少し間が空きましたが、「向かい飛車」について、2回ご覧いただきました。その攻撃力の凄さを分かっていただけたでしょうか。今回は「向かい飛車」編の最後を飾るべく、より攻撃力のある指し方をご紹介したいと思います。 「振り飛車なのに、今まで以上の攻撃力って?」そんな声も聞こえてきそうですが、本当なんです、これが。 さっそく手順を見ることにしましょう。 初手から ▲7六歩△3四歩▲6六歩△8四歩▲7八銀△6二銀▲6七銀△5四歩▲7五歩(第1図) 【第1図は▲7五歩まで】 今回の攻撃的向かい飛車の元祖ともいえるのが、アマチュア全国大会を数々制した横山公望さん。私も大変お世話になった方で、「メリケン流」と名付けたこの戦法はご自身の著書の他にも「島ノート振り飛車編」など多くの書籍で取り上げられています。 まず普通の振り飛車のように、駒組みを進めますが、銀を早めに▲6七銀