国連は、西アフリカ・ナイジェリアのイスラム過激派組織ボコ・ハラムが、子どもを連れ去って自爆テロに利用した事例がことしに入り急増して、1月と2月だけで27件に上っていることを明らかにし、国際社会に対し、ボコ・ハラムによる重大な人権侵害を食い止めるよう求めています。 特にことしは1月と2月だけで27件に上っていて、おととし1年間の56件、去年1年間の30件と比べて急増しています。また、およそ8割のケースでは、警戒されにくい女の子が腹に爆弾を巻かれるなどして、自爆テロを強制されたということです。 このほか、ボコ・ハラムから逃れたあとも、つながりを疑われるなどして、地元の当局に長期間拘束されている子どもが4か国で合わせて1500人に上ると指摘しています。 ユニセフは、国際社会に対しボコ・ハラムによる重大な人権侵害を食い止めるとともに、関係国には子どもの不当な拘束を解いて教育や生活支援を提供するよう