—— お断り —— 本記事はAmazonにて販売中のKindle本に収録した都合により、非公開としております。悪しからずご了承ください。 再掲載のお知らせなど、今後の続報は平極ルミのホームページにてご確認ください。 ホームページ 書籍 2023/1/1 記
従業員の生産性を上げるため、各企業がモチベーションアップの施策を図る中、「日経ビジネス」1月18日号に掲載された「無気力社員ゼロ計画」という特集がネット上で話題だ。 記事では、日本の労働生産性が他の先進諸国と比較して低いのは、働き手のモチベーションの低さにも一因があると指摘。そこで「『やる気向上』こそ経営課題」として、実際の企業の取り組みを紹介している。 「毎月600人で誕生日会」「社内SNSでプライベート情報を共有」 『やる気向上』につながる? 目立つのは、かつて高度経済成長期のころに流行った社内運動会など催しの復活だ。みずほフィナンシャルグループでは、昨年10月にグループ各社の社員とその家族7000人が集まって運動会を開催。綱引きやリレー、大玉入れなどを行った。グループ間のコミュニケーションを促すことで、一体感の強化を目指す。 三越伊勢丹ホールディングスの運動会では社長自らが舞台に上が
マッチョな男性サラリーマンが幅を利かせた高度成長期の日本企業。しかし時代は低成長時代に移り、少子高齢化やグローバル化によって多様な人々が職場に流入し始めた。女性や外国人、草食系男子に「ゆとり教育」を受けた新世代などなど。 これを軟弱と嘆く中高年もいるが、変わった流れを戻すことはできない。ならば「働きやすい職場」に対する私たちの意識を変える必要がある。多様な能力や価値観を持つ人たちが同じ目的に向かって協働するために、これからの職場はどうあるべきなのか。 このことを考えるうえで、いわゆるハンディキャップを持った人たちが日本の職場をどう感じているのか知ることは有益ではないか――。そう考えて伝手をたどっていったところ、最近「発達障がい」と診断されたという若い男性の話を聞くことができた。 ADHDとの診断に「正直ホッとしました」と答えた理由 Cさんは現在26歳。黒縁のメガネをかけた笑顔のさわやかな好
電話応対する相談員。相手に寄り添い、立ち直りのきっかけをともに模索するが、なり手不足が深刻になっている 自殺の抑止活動に取り組む社会福祉法人「仙台いのちの電話」(仙台市)が、相談員のなり手不足に頭を痛めている。本年度の養成講座は定員30人に対して応募は2人のみ。今月7日の応募締め切りを9月11日まで延長している。法人は「専門知識がなくても話を聞くだけで救える命がある」と参加を呼び掛けている。 いのちの電話は年中無休の24時間体制。仙台市内の電話センターに加え、東日本大震災後は石巻市に分室を開設し、ボランティアの相談員約200人が電話やメールで悩み相談に応じている。 2014年の電話相談は2万1737件で、内容は人生に関わることや家族、対人関係、自身の精神状態など幅広い。1割以上の相談に自殺への志向があるという。 相談員は月2回、1回当たり3時間担当。日中は2人体制、深夜は3人が交代で
■貧乏でも素朴な人情が存在した 5代目古今亭志ん生が好んで演じ、息子の志ん朝が引き継いだ「井戸の茶碗」という落語がある。あらすじはこうである。 「正直清兵衛」と仲間に呼ばれている屑屋が、長屋の貧乏浪人から仏像の払い下げを受ける。それを細川家の若侍が買うが、よごれた仏像を磨いているうち、底の紙が破れて、中から小判50両が出てきた。潔癖な若侍は「仏像は買ったが小判は買っていない」と清兵衛を呼び出して、浪人に返しに行かせるが、浪人は浪人で「先祖が万一のために残してくれた蓄えだったとしても、その仏像をわずかな金のために売ってしまう自分には、それを受け取る資格はない。先方にお返し願いたい」と言う。 両者相譲らず、間に入った清兵衛は往復で仕事もできない忙しさ。浪人が住む長屋の大家が見かねて「双方20両ずつ受け取り、あと10両を間に立って苦労した清兵衛に与える」との折衷案を出す。若侍はそれで手を打
「仕事でうつ病になる理由は、仕事量よりも上司の質による」オーフス大学の研究結果 仕事のストレスによって、うつ病になる人も少なくありません。 もちろん理由には個人差があるものの、 「職場でうつ病を引き起こす要因となっているのは、仕事量が多すぎることよりも上司の質による」との研究結果を、デンマークのオーフス大学の臨床医学博士が発表しています。 デンマークの学校、病院、保育園、オフィス等で4500人の公務員にアンケート調査が実施されました。 その結果、驚くことに仕事量の多さはうつ病への影響は少なく、上役から不公平に取り扱われるといった仕事環境が、被雇用者の気持ちに大きな影響を与えていたことが判明しました。 このことから、仕事量を減らすことでは職場のうつ病は改善しないとの結論に至ったそうです。 (もっともデンマークの公務員の場合、過酷な長時間労働や残業は少ないと思われるので、日本の労働環境をそのま
Not your computer? Use a private browsing window to sign in. Learn more
うつは、日本人の約15人に1人が生涯に一度は経験するといわれるほど、「よくある病気」になってきた。発症には素因や性格傾向が大きく関与する一方で、環境の影響も少なくない。 とくに30 代、40代は、責任が増し、何かと負担が重い年代だ。お金、健康の不安、夫婦の不和、子どもの進路、親の介護、自分の将来、職場では仕事や待遇への不満、人間関係など、うつにつながりやすいさまざまな要因を抱えて生きている。 厚労省の2007年の労働者健康状況調査によると、職業生活に対して強い悩み、不安、ストレスがあると答えた労働者は、約6割に上り、その原因のトップ3は「人間関係」「仕事の質」「仕事の量」だった。 仕事の量の問題、いわゆる「過重労働」は、うつに直結するイメージが強い。しかし、多くの企業で産業医を務めてきた北里大学大学院の田中克俊教授は、 「やりたい仕事に夢中で取り組んでいるときは、夜遅くなろうと休み
若者人口(15歳~39歳)が約3,600万人に対して、無業の若者は約250万人と16人にひとり、若年無業者のうち求職中である失業者(若年無業者求職型)は144万人と若者の25人にひとりが仕事を探していることになる。最初に入った企業に晩年までずっと勤めたいという希望はあっても、それが実現する心から確信できる若者は少ないだろう。 転職や起業、離職にしても、「仕事から離れる」時期がどこかである可能性は非常に高いのではないだろうか。そのなかで、現在、無業状態である若者651人に対して、「学校・仕事から離れている間どんなことを考えていたか」を複数回答で聞いた結果が以下の図だ。 ※学校が入っているのは、学校中退後に仕事に就くことがなかった若者を含んでいるため。 学校・仕事から離れている間どんなことを考えていたか出典:ひきこもり、矯正施設退所者等みずから支援に繋がりにくい当事者の効果的な発見・誘導に関す
仕事を優先し、結婚・出産を後回しにする女性の増加に伴い、不妊のリスクも増しています。「共働き夫婦で、第1子はできたけれど、第2子がなかなかできない」という“隠れ不妊”に悩んでいる人もいます。妊娠に関する正しい知識を、アラフォーで2児の子育て真っ最中、アメリカ・ボストン在住の産婦人科医、樽井智子(たるい・ともこ)さんが、連載「USA発 ともこ先生の DUALな妊活A to Z」で教えます。 【連載:USA発 ともこ先生の DUALな妊活A to Z】を日経DUALで読む 2014年6月の東京都議会本会議による騒動、東京都議会ヤジ問題発生からはや2カ月以上が経ち、世間の関心もすっかり薄れてしまいましたが、この問題を通して、日本の不妊・少子化問題と日本人男性の意識を中心にお話ししたいと思います。今回取り上げたいテーマは、以下の2点です。 1) 日本におけるセクハラの現状、アメリカとの比較 2
「エージェンシーグラス(AgencyGlass)」の試作品を装着した筑波大学(University of Tsukuba)の大澤博隆(Hirotaka Osawa)助教(撮影日不明、2014年4月19日提供)。(c)AFP=時事/AFPBB News 【AFP=時事】自分の思考をわざわざ相手に伝えたくない──このような「煩わしさ」を一人の日本人科学者が解決してくれるかもしれない。 まだ試作品の段階だが、喜びや怒り、退屈なふりさえも表現することができるメガネ型装置「エージェンシーグラス(AgencyGlass)」の開発に取り組んでいるのは、筑波大学(University of Tsukuba)の大澤博隆(Hirotaka Osawa)助教だ。 エージェンシーグラスについて大澤助教は、「社会的な行動を代替できる装置を作りたかった」とコメントする。 フレーム内の2つの小さなスクリーンに表示
精神保健福祉士として診療所に勤める綾子(仮名・28歳)の仕事は、主に「患者の手助け」。つまり「医療行為以外ならなんでもする」という内容だ。「なんでもする」と書くのは簡単だけれど、その仕事は壮絶を極めていた。 「常に『死』というものがそこにある仕事やな。しかもそのほとんどが自殺やねん。訪問したら患者さんが首をつってたこともあったなあ……」 患者の家を掃除するために訪問し、玄関を開けると、患者が包丁を持って立っていたこともある。彼は覚せい剤中毒から精神病に悪化した元暴力団の男性だった。うつむいていて表情はよくわからないが、太い腕の先の包丁の刃は、確実に自分に向けられている。背筋に汗が流れたが、不思議と「怖い」という感情はわいてこなかったと綾子は言う。 「私の仕事で一番大事なことは、患者さんの話を聞くこと。その患者さんからも、『幻聴に悩まされている』という相談をさんざん受けていたから、冷静でいら
自分の感情を押し殺し、問い合わせやクレームに応対する。本来の自分らしさを失ったり、破壊衝動に走ったりと、「副作用」もある(写真部・植田真紗美)この記事の写真をすべて見る いまや職場こそ「感情労働化」している。外の顧客ではなく、社内の継続した関係性の中で、逃げ場がなく悩む人は多い(写真部・植田真紗美) 体を使う「肉体労働」、頭を働かせる「頭脳労働」に続く第3の労働形態が感情を商品として提供する「感情労働」だ。一番の価値である「感情」を守りながら働くにはどうしたらいいのか。(編集部・深澤友紀/ライター・今井明子) 左手で受話器を握りしめる。声は努めて落ち着いたトーンで。「今日ご連絡いただいた件ですが……」 外資系IT企業でサポートエンジニアとして勤務する女性(35)は、ユーザーからの問い合わせに電話やメールで対応することが業務だ。 「パソコンの反応が遅く感じるんだよね」 と言われても、一体何秒
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く