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ブックマーク / yomimaru.hatenadiary.org (6)

  • 本屋の彼女が好きな本 - 本屋大賞2007分析(1) - 読丸電視行

    著:屋大賞実行委員会 の雑誌社*1書店員が選んだいちばん!売りたいを選ぶ屋大賞*2。2007年は、一瞬の風になれ(佐藤多佳子)が受賞しました。第136回直木賞候補、第28回吉川英治文学新人賞ですから、順当過ぎる結果といえるかもしれません。 屋大賞では、国内小説を自由投票で1次選考した後、上位10作の中から投票する2次選考を行います。上位10位について、支持者の男女比や年齢比が公表されています。 支持者の男女比 ここでは、候補作の支持男女比に注目してみました。結果は、こんな風になってます。 風が強く吹いている(三浦しをん) 男37% 女63% ♥ 名もなき毒(宮部みゆき) 男37% 女63% ♥ ミーナの行進(小川洋子) 男38% 女62% ♥ 終末のフール(伊坂幸太郎) 男42% 女58% 図書館戦争(有川浩) 男43% 女57%○ 夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦) 男47% 女

    umikawauso
    umikawauso 2007/04/08
    男女比など
  • コーンクリームスープ - 読丸電視行

    著:川西蘭 画:池田進吾 ピュアフル文庫*1秘かに音大への進学を目指す慎一(17)、パパと新しいママの関係に心を痛める奈津美(14)。手を振った相手が自分だと勘違いして手を振り返したことがきっかけで二人は――正統派ボーイミーツガール小説。 川西蘭の作品に登場する男の子には、赤頭巾ちゃん気をつけて(庄司薫) *2にも共通する こんなイイ目に合うなんて!的感情を抱いてしまうんですが、作もそう。奈津美の気分で慎一を見ると、良い感じの男の子なんだけど。 男の子の設定は似ているのに、プラトニックラブチャイルド(久美沙織) *3では何故かこういう嫉妬臭い感情はあんまり感じない。 これって、男の子の《理想形》を描いたのが男性なのか、女性なのかの差なのかも、なんて思います。 とんでもなくすごい偶然が重なっていても、淡々とした二人の態度のせいか、何故か不自然な印象を受けません。それとも慎一のありえなさ感の

    umikawauso
    umikawauso 2007/03/30
    ピュアフル文庫
  • 穴 HOLES - 読丸電視行

    著:ルイス・サッカー 訳:幸田敦子 画:出久根育 講談社文庫*1無実の罪で少年矯正キャンプに送られたスタンリーは焼けるグリーン・レイクの大地に穴を掘る作業を課せられるが、収容生ゼロに文字を教えて欲しいと言われ――曾祖父から続く呪いの伝説と、友情をかけた脱出の物語。 題名とあらすじの「矯正キャンプ」の文字から大脱走*2のトンネルを想定していたんですが、趣向が異なることが早々に判明。賽の河原の石積みと同じ種類の無意味な作業に、穴を掘らせた後に埋めさせる、というのかも、なんて考えていたら、そういうことでもなし。 収容所の暮らしに曾祖父スタンリーの物語とまだ雨が降っていたころのグリーン・レイクの物語が挿話として入っていますが、各所各所で出てくるちょっとした事項が、どれもこれも結末に至る伏線になっていて、その納まりの良さは感動的。最後の1ピースに至るまで無駄のないパズル、といった風情です。 飜訳のせ

  • シャドウ - 読丸電視行

    著:道尾秀介 東京創元社*1母を亡くし鳳介は、父 洋一郎を案じながら二人だけの生活を始めるが、幼馴染の亜紀の母の自殺、亜紀の交通事故、洋一郎と亜紀の父の変貌に、先生に相談を持ち掛け――巧緻なサイコサスペンス。 眠れる森*2や24―TWENTY FOUR―*3では、各話の最終部分で実はこいつが真犯人かも?と思わせるヒキを見せ、次の話の冒頭で実はそうじゃないことを知らせる演出が使われていました。もっとも、消去法「一旦容疑が晴れた奴は犯人じゃない」を逆手に取る演出もあるわけですが。 作では、各章ごとにそれっぽい結論があって、そこで終わっていたとしてもそれなりに纏まっており、ヒキは残りページ数に任せているところが特徴。後半各章では、ほっとした後にすぐドンデン返し、の繰り返しでその押し寄せる圧力に圧倒されます。 サイコもので各章がそれぞれの登場人物の視点で描かれていると、描写にフィルターがかかって

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    umikawauso 2006/11/09
    「各章ごとにそれっぽい結論があって、そこで終わっていたとしてもそれなりに纏まっており、ヒキは残りページ数に任せているところが特徴」
  • 2005-09-08

    著:竹宮ゆゆこ 画:ヤス 電撃文庫*1中学三年の夏、田村くんの心に大きな跡を残して転校した松澤小雪。高校一年の春、田村くんを振り回したあげく唇を奪った相馬広香。松澤からの手紙がまた届いたのは、ファーストキスのその日だった――はたしてこの三角関係に決着はつくのか? 注目のラブコメ完結篇。 帯には「不思議少女とクールなツンドラ系 あなたはどちら派?」とありますが、私は「田村くん派」ですね。あちらに進んではぶつかり、こちらに進んではぶつかりつつも、前に進もう、けれどもなかなか進めない、自分を見つけようとする健気な姿、引かない姿勢、前巻*2同様、心を打たれます。 個人的にはThe B.B.B.(秋里和国) *3の逆パターンを期待していたんですが、ここで終了というのもなかなか余韻があって良いかも。みんな頑張れ。 *1:ISBN:4840231524 blogmap MM bk1 junku ac a

    2005-09-08
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    umikawauso 2006/11/01
    「私は「田村くん派」」
  • カレとカノジョと召喚魔法 3 - 読丸電視行

    著:上月司 画:BUNBUN 電撃文庫*1超人的な右脚を持つ乱暴者「荒雪姫」こと雪子が、彼女を救うため悪魔との契約で恐怖心と緊張感を失った遊矢に言い寄る数々の女の子を蹴散らして、遊矢とともに生きる道を真っ直に進むシリーズ第3弾。今回は期待の雪子主人公。 文化祭を舞台に雪子視点で描かれる作、遊矢モテモテの状況に雪子ブチキレつつ、その憤を特別執行委員という名の用心棒兼鉄拳制裁による仲裁役に遺憾なくぶつけます。 幼馴染みという立ち位置の不安定さ、遊矢の感情が戻るまで恋心は打ち明けまいとする不器用さ、他の女の子からどう見えるかの想像の不十分さ、遊矢のリールゥ探索の不自然さなど、雪子自身が自身の数々の問題を、恋敵や女友達と時には対立し、時には心を通わせて、ともに着実に解決していくストーリー。これぞ待ち望んでいた展開! 文化祭の大騒ぎあり、アクションあり、友情と根性と涙ありの今巻は学園ラブコメの極

    umikawauso
    umikawauso 2006/10/23
    「雪子の成長でシリーズ構成上重要な局面を迎えた今巻。」
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