中国神話の神というと、三皇にも数えられる女媧や伏羲などの名前がまず思い浮かぶかと思いますが、実はそれよりも以前に、世界そのものを生み出したとされる神がいたとされています。中国神話の創世神、それが「盤古(ばんこ)」です。 しかし、三皇五帝の時代以前に存在していたはずのこの盤古。なんと、司馬遷の『史記』には一切記述されていません。盤古に関する記述のある一番古い書物は、なんと三国時代のものなのです。世界を作り出した最初の神のはずなのに、司馬遷に無視されてしまった謎の神様、「盤古」とは、一体どんな神様なのでしょうか? 監修者 kawauso 編集長(石原 昌光) 「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる