小惑星探査機「はやぶさ」試料回収カプセルがJAXA宇宙科学研究所に到着。回収カプセルが入ったコンテナが総合研究棟のキュレーション設備内に運び込まれた=18日午前、神奈川県相模原市(鈴木健児撮影) 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、小惑星探査機「はやぶさ」から分離され、小惑星「イトカワ」の微細な砂などが入っている可能性がある試料回収容器を開封、微量の気体を採取したと発表した。気体の種類や、イトカワに関係するものかどうかなどは不明。今後、分析を急ぐ。 開封作業は同日、JAXA宇宙科学研究所(相模原市)で始まった。JAXAによると、採取された気体は、イトカワの微細な砂から揮発したものか、地上で輸送中にごく小さなすき間から入り込んだ空気か、いくつかの可能性があるという。 JAXAでは、1週間ほどかけて開封作業を実施。7月以降に容器内に物質が入っているか確認し、あった場合は採取や簡易分析を行
NHKの動物番組でビーバーの歯が木材を囓って伸び続ける無根歯をメンテしているという古来からの説明がでてきた。柔硬の二重構造はノミでも包丁でも同じなのだが,ものを削って刃が立つならこんな楽なことはない。齧歯類の顎と歯の構造を見れば,そこのすりあわせははっきり分かるし,そうやって歯を摩耗させ切っ先を尖らせるメンテをしているだろうと考える方が無理がない。顎を(追記:「左右」か「前後」か両方か、このダイレクションについては検証が必要)に摺り合わせる行動は観察すれば分かる。小型齧歯類では昆虫食が好きな種も多くて,囓ることができないケージに入れて昆虫やソフトフードだけで飼えるが,勿論歯が伸びすぎて死んだりしない。囓ることによる摩滅の延長線上で歯がメンテされるわけではない。もの囓っても確かに摩耗させることにはなるだろうが,実際に無根歯が伸びることに抗するだけの効果があるか,微妙。材料工学的に検証は可能だ
アメリカ東部時間2010年6月3日に木星で観測された謎の閃光は、私たちが地上で目にする流星のように隕石が木星の上層大気中で空中分解したためである可能性が高いことが、ハッブル宇宙望遠鏡の画像から明らかになった。当初は、もっと大きい小惑星か彗星が衝突したものと推測されていた。 木星の閃光は2秒間続いたが、その後にハッブルが撮影した画像からは、衝突の残骸からなる色の暗い領域は見つからなかった。しかし、オーストラリアのアンソニー・ウェスリー氏とフィリピンのクリストファー・ゴー氏という2人のアマチュア天文家がそれぞれ撮影した動画の中では閃光が確認されていた。7億7000万キロ以上離れた地球からアマチュア天文家の望遠鏡で地球と同じくらいの大きさの火球が観測されたことから、大きな隕石か彗星が木星に衝突したと推測された。 この衝突の規模を調べるため、閃光が観測された3日後にハッブルの紫外線カメラと可視波長
NASA(米国航空宇宙局)の厳しい検査を経、すべての宇宙飛行士によって実際に使用されているのがフィッシャースペースペンです。 通常のボールペンは重力によりインクがボールの先へと落ちていきますが、スペースペンは内部に封入された窒素ガスの圧力によってインクがボールペン先ヘと移っていきます。そのため、逆さにしてもすぐに書き始められ、無重力状態や水中、極度の暑さ寒さ(-50〜200℃)においてもスムーズに書く事ができます。また、特殊な粘者性の強いインクが密開されていることにより、ドライアップ(乾燥)がなく100年以上の保管も可能です。 これら条件を選ばないヘビーデューティー性と、写真などの艶のある面、油性の面にでも書けるオールマイティー性。それがスペースペンの特長です。フイッシャーカンパニーの代表者ポールフイッシャー氏は、このスペースペンの開発に100万ドル以上の巨費を投じました。このスペ
ニコ生中継班はnecovideo氏、その助手(通称“猫奴隷”)のボクネコ氏、三才ブックスの斎藤氏と私の4名になった。necovideo氏が航空券、レンタカー、ホテル宿泊を手配してくれた。空路でアリススプリングスに入り、そこからレンタカーで680km走ってクーバーペディに行く。ここを拠点に観測地をロケハンすることになった。 さらに心強いことに、宇宙開発ジャーナリストの松浦晋也氏と、はやぶさ理学チームの先生方二名がプライベートで現地を訪れるというので、アリススプリングスから合流することになった。 6月10日夜に成田を発ち、11日朝に乗り継ぎのケアンズに着く。そこからボーイング717で大陸中央のアリススプリングスへ、2時間半ほど飛ぶ。 アリススプリングスはアウトバック(outback、オーストラリア内陸部)の中心地として、以前からあこがれていた場所だ。初冬の澄みきった青空と酸化鉄で赤く染まった大
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