タグ

ブックマーク / horikawad.hatenadiary.com (12)

  • STAP細胞事件から学ぶこと - クマムシ博士のむしブロ

    ついに小保方さんがNatureに掲載された二報のSTAP細胞論文を撤回することで同意したらしい。 STAP主論文撤回へ 小保方氏同意、研究白紙に: 日経済新聞 これでSTAP細胞の存在は白紙に戻ったわけだが、小保方さんが参加予定のSTAP細胞の再現実験の検証作業の方はどうなるのだろうか。 ところで今回の事件からは多くのことが浮き彫りとなった。一部の大学院ではきわめてずさんな博士論文審査が行われていること、一流の研究機関や研究者でも簡単に捏造疑惑の渦中に入りうること、これらの機関や研究者は問題が露呈したときのリスクマネージがうまくできず保身に走りうること、研究者と一般人との感覚が乖離していること、などなど、挙げればきりがない。 ただし、その一方で、事件はポジティブな指針も与えてくれた。それは、研究者のキャリアパスの歩み方についての指針である。 今回、たとえ日最高峰の研究機関であっても、

    STAP細胞事件から学ぶこと - クマムシ博士のむしブロ
    uruloki
    uruloki 2014/06/04
    怒りに満ち満ちている。
  • 「ストレスで細胞が初期化」の衝撃 - クマムシ博士のむしブロ

    酸などのストレスを与えることで細胞が初期化されるという、けっこう衝撃的な研究成果が理化学研究所らのグループにより発表された。 体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見: 理研プレスリリース 「間違い」と言われ泣いた 新型万能細胞を開発した30歳女性研究者: 産經新聞 Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency: Nature Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency: Nature Acid bath offers easy path to stem cells: Nature ・背景 我々の体は色々な種類の細胞でできている。筋細胞や神経細胞や血液細胞とい

    「ストレスで細胞が初期化」の衝撃 - クマムシ博士のむしブロ
    uruloki
    uruloki 2014/01/30
    わかりやすい背景解説。
  • EM菌こそ宇宙最強のエイリアンである - クマムシ博士のむしブロ

    クマムシも納豆菌も驚愕の、トンデモない論文が大阪日日新聞に掲載されていた。 大阪ヒト元気録:大阪日日新聞 論文中では、EMボカシネットワークという研究組織がEM(Effective Microorganisms)を使用し、その有用性を示している。 そのEM菌の、恐るべき効能の例を挙げよう。 ・ブタの飲み水にEMを混ぜるとブタが元気になり、小屋の悪臭も消えた。 ・そのブタの尿を飲んだがん患者が快方に向かった。 ・EMにサトウキビから作った糖蜜とぬかを混ぜたもの(通称「元気玉」)を河川に放り込むと、浄化された。 などなどだ。 そして、戦慄が走る恐ろしい事実も明らかになった。 なんと、EMは2000ºCでも死なないというのだ。 たばこの火がだいたい900ºC、ガスバーナーを使った激しい炎の温度が1700ºCほどである。鉄でも1538ºCで融ける。 もちろん、このような温度ではクマムシや納豆菌は燃

    EM菌こそ宇宙最強のエイリアンである - クマムシ博士のむしブロ
    uruloki
    uruloki 2012/06/15
    宇宙ヤバイ。
  • クマムシ、卵でも極限環境に強いことが判明する。 - クマムシ博士のむしブロ

    ヨコヅナクマムシの卵. 乾眠状態(左)と通常の水和状態(右) 写真撮影: 堀川大樹, 行弘文子, 田中大介 みなさんこんにちは、堀川です。今回はちょっとプレスリリースっぽい記事を書きます。 このたび、私たちによって明らかにされた、ヨコヅナクマムシの卵における極限環境耐性に関する研究論文が米国科学雑誌Astrobiologyに掲載されました。 Tolerance of Anhydrobiotic Eggs of the Tardigrade Ramazzottius varieornatus to Extreme Environments: Astrobiology 不覚にも、私が自分自身のブログで報告するより1週間以上も前に、アメリカの大手科学サイトで研究論文が紹介されていました。 Tardigrade Eggs Might Survive Interplanetary Trip: Wi

    クマムシ、卵でも極限環境に強いことが判明する。 - クマムシ博士のむしブロ
    uruloki
    uruloki 2012/04/24
    アルティミット・シイング・クマムシ。/フォボス・グルントの失敗が悔やまれる。成功していれば火星往還でさらに箔がついたのに。
  • ヒ素細菌のDNAにはヒ素がなかったーライバル研究者らが発表 - むしブロ+

    今週からアメリカのアトランタで行われている、NASA主催の宇宙生物科学会議(Astrobiology Science Conference)に出席しています。日、会場では「ヒ素細菌のDNAにはヒ素がなかった」とする研究発表がありました。 2010年末にNASAのWolf-Simon博士らが大々的に発表した、細菌GFAJ-1がヒ素をDNAの部品として使うことができるという発見。この発見の報告直後から、データの信憑性や実験方法の問題について、多くの指摘がされてきました。そしてついに、他の研究者らによる追試がなされ、GFAJ-1はDNAにヒ素を取り込まないとする結果が発表されたのです。 GFAJ-1. Image from Wikimedia ここで、Wolf-Simon博士らが発表した元々の研究内容を手短に説明します。 彼女らは、カリフォルニアにあるヒ素濃度の高いモノ湖から単籬した細菌GFA

    ヒ素細菌のDNAにはヒ素がなかったーライバル研究者らが発表 - むしブロ+
    uruloki
    uruloki 2012/04/19
    科学の前進の仕方。/ちょうど別分野の科学史の本を読んでいるところだけど、名が残るような研究者でも割と拙速で勇み足が多い。
  • クマムシトリビア総集編 - クマムシ博士のむしブロ

    ヨコヅナクマムシの電子顕微鏡写真(撮影:堀川大樹 行弘文子) こんにちは、クマムシ研究者の堀川です。私はたまにTwitter(@horikawad)でクマムシトリビアをつぶやいているのですが、今回は新たに書き下ろしたトリビアも加え、総集編という形でお贈りしたいと思います。 クマムシという生きもの自体がトリビア的存在なわけですが(実際にトリビアの泉でも紹介されました)、これから紹介するトリビアは、クマムシのトリビア、つまりトリビアのトリビアというマニアックな知識ばかりです。これを読んだ後には、立派なクマムシマニアになること受け合いです。 それでは、クマムシトリビア総集編、スタート! ★クマムシのかたち・進化トリビア★ ■ クマムシの種類を判別するには、爪の形・咽頭器官の長さと幅の比率・卵の表面の突起の形などを調べなければならない。クマムシの体長は1ミリメートルにもならないため、ミクロン単位(

    クマムシトリビア総集編 - クマムシ博士のむしブロ
    uruloki
    uruloki 2011/12/19
    プロのクマムシ屋さんによるクマムシファン必見のエントリ。
  • 人類絶滅を回避するために宇宙へ飛んだミニ人間 - クマムシ博士のむしブロ

    Image from Wikimedia 地球から他の惑星への移住は、人類絶滅を防ぐための大切な手段だ。 もし来年、巨大隕石が地球に衝突したら? もし次の氷河期が、めちゃくちゃ辛かったら? ネアンデルタール人のように、我々も絶滅してしまうかもしれないし、そう考えると夜も眠れなくなるというもの。 そんなリスクを回避するために、他の惑星への移住計画が着々と進行している。 しかし、ここで問題となるのが、惑星間の移動だ。 惑星間の移動の際には、宇宙船の中でずっと過ごさなくてはいけない。宇宙船の中では、無重力や宇宙放射線など、地上とは異なる環境要因で満たされている。こんな環境の中に長時間いても、人間は大丈夫なのだろうか? このリスク評価をするために、国際宇宙ステーションに実験台として送り込まれた「ミニ人間」がいる。 シー・エレガンスとよばれる線虫だ。 Image from Wikimedia このシ

    人類絶滅を回避するために宇宙へ飛んだミニ人間 - クマムシ博士のむしブロ
    uruloki
    uruloki 2011/12/12
    STS-134での実験 http://www.nasa.gov/mission_pages/station/research/news/sts134.html コロンビアの事故で生き残ったものの子孫らしい。/ちょうどクマムシもShuttle LIFEでISSに行ってたなー
  • バッタに憑かれた男 - クマムシ博士のむしブロ

    Image credit: Kotaro Ould Maeno サバクバッタという、砂漠に生息する巨大バッタがいる。このサバクバッタ(Schistocerca gregaria)は、主にアフリカから中東およびアジアにかけて度々大発生し、穀物に甚大な被害を与える害虫である。 Image credit: Kotaro Ould Maeno サバクトビバッタには、相変異という興味深い現象が見られる。かれらは、個体密度が低い環境では孤独相とよばれるモードになっている。しかし、個体が密集した環境で生育すると、その子どもは親に比べて飛翔力に優れた形態をもち、群れを作るようになる。体色も、緑色から褐色へと変化する。このモードは、群生相とよばれる。この群生相になったバッタの大群が、1日に100km以上もの距離を移動し、農作物をい荒らすのだ。 孤独相(上)と群生相(下)のサバクトビバッタ Image fr

    バッタに憑かれた男 - クマムシ博士のむしブロ
    uruloki
    uruloki 2011/11/22
    "そして、そのゴールは、もうすぐそこまで近づいているのだ。それは、私が一人の大切な友人を失う日が近いことも意味している"ラブクラフトの小説に出てくる手記の締めみたいで吹いた。
  • みんな納豆菌を甘く見ない方がいい - クマムシ博士のむしブロ

    image from Wikipedia もしあなたが、納豆菌のことを納豆作りのために必要なだけの貧弱な菌だと考えているなら、それは納豆菌のことをみくびっていると言わざるをえない。 納豆そのものや、納豆菌から産生されるナットウキナーゼが、健康増進作用を持つと代替医療団体やテレビ局によって持ち上げられることもある。だがこれは、納豆菌たちが画策した印象操作にすぎない。 栄養補助品として販売されるナットウキナーゼ 後述する通り、彼らは当に恐ろしい奴らなのだ。 納豆菌の学名はバチルス・サブチリス・ナットー(Bacillus subtilis var. natto)。枯草菌のグループに属している。 家庭用に販売されている粉末状の納豆菌 こいつらは、栄養不足になると芽胞を形成する。この芽胞のスペックは半端ではない。まさに不死身ともいえる、驚異的な耐性能力があるのだ。 そのスペックとは、 ・栄養源な

    みんな納豆菌を甘く見ない方がいい - クマムシ博士のむしブロ
    uruloki
    uruloki 2011/11/02
    初めて食べた時以来の敵だが、日本では納豆陣営に付く人間が多すぎて勝てる気がしない。ヤバイ。
  • 進化したサイボーグみたいな細菌 - クマムシ博士のむしブロ

    ドイツの研究チームが、DNAの一部を人工物で置き換えた細菌を実験室内で作ることに成功したことを発表しました。 Chemical Evolution of a Bacterium’s Genome DNAは、細菌でも植物でも動物でもその構造は同じで、糖、リン酸、塩基からできています。塩基にはアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の4種類があり、アデニン(A)とチミン(T)、グアニン(G)とシトシン(C)がDNAの鎖と鎖の間で対になり、二鎖構造を形成しています (下図)。 DNAを構成するこのような物質の組み合わせは、普遍的なものなのだろうか?もし、これらの物質を物理化学的に似た性質をもつ他の物質に置き換えても、生物は生きていけるのだろうか? このような疑問は、生命の成り立ちの謎を解く鍵に関わります。また、合成生物学という比較的新しい学問分野において、大きな命題にもなっ

    進化したサイボーグみたいな細菌 - クマムシ博士のむしブロ
    uruloki
    uruloki 2011/08/03
    "サイヤ人死にかけ&復活実験"ゲーマーとしては「FF2パーティーアタック実験」を推したい。
  • 地球外生命体の確率は何パーセント? - クマムシ博士のむしブロ

    2011年3月7日に、NASA研究者のHoover博士が隕石から生命体を発見したという研究論文を発表しました。 Fossils of Cyanobacteria in CI1 Carbonaceous Meteorites ちなみにこの発表は、NASAの組織としての公式発表ではありません。 論文が掲載されたのは、Journal of Cosmologyというマイナーな雑誌で、私も今回の件で初めてこの雑誌の存在を知りました。 通常、科学雑誌に投稿されてくる論文は、編集者や外部の専門家によって審査された後に、掲載受理されるか掲載拒否されるのですが、この論文ではそのようなシステムをとってないようです。つまり、データの信憑性が無くても、投稿すれば掲載して発表されることを意味しています。 今回の論文を読んでみて感じたことは、データ云々の以前に、「何かを示唆できる」程度の証拠であっても、「間違いない」

    地球外生命体の確率は何パーセント? - クマムシ博士のむしブロ
    uruloki
    uruloki 2011/03/08
    騒ぎの元となった論文内容の解説と、挙がっている反論の紹介。勉強になります。
  • アリをゾンビにする寄生カビの華麗なる生態 - クマムシ博士のむしブロ

    ブラジルの熱帯雨林から、アリに寄生してゾンビアリにする、新種の寄生カビが発見されたという報告がありました。 アリに寄生しゾンビ化させる新種の昆虫寄生菌が発見される(ブラジル) 新種の寄生カビを報告している論文はこちら。 PLoS ONE: Hidden Diversity Behind the Zombie-Ant Fungus Ophiocordyceps unilateralis: Four New Species Described from Carpenter Ants in Minas Gerais, Brazil 寄生カビである子嚢菌の一種Ophiocordyceps unilateralisが、カーペンターアリに寄生するという事実自体は、古くから知られていました。 この種類のカビには変種(同種類だが形態に差異が認められるもの)が多く知られていました。しかし、これらの変種の多く

    アリをゾンビにする寄生カビの華麗なる生態 - クマムシ博士のむしブロ
    uruloki
    uruloki 2011/03/07
    "このカビ、本当に惚れ々れするような生存戦略ですね"最適化の極みという感じ。無駄がない。
  • 1