光速に近い電子のビームを白色矮星が相棒の赤色矮星に向けて放ち、まるでむちで攻撃しているかのような様子が明らかになった連星「さそり座AR星」のイメージ映像。(M. Garlick/University of Warwick/ESO) ヨーロッパ南天天文台(ESO)の超大型望遠鏡VLTなどを使って、天文学者らがこれまで観測されたことのない連星の奇妙な姿を明らかにした。「さそり座AR星」と呼ばれるこの連星では、まるでむちで攻撃するかのように、高速で回転している白色矮星が相棒の赤色矮星に向けて光速に近い電子を放つ。おかげで、連星全体が1.97分ごとに紫外線から電波までの光パルスを放射することが判明。この論文は7月27日付けの科学誌「ネイチャー」で発表された。(参考記事:「超大光度X線、発生源はパルサーだった」) 最初にこの奇妙な現象に気づいたのはドイツ、ベルギー、英国のアマチュア天文家のグループだ