今年は、第2次世界大戦が終結して70年です。日本共産党は第3回中央委員会総会(1月20日)で、「戦後70年の年に、『あの戦争は何だったのか』について、国民一人ひとりが正面から向き合い、考えること」を呼びかけました。靖国神社の軍事博物館「遊就館」が日本の戦争を「アジア解放の戦争だった」と正当化するなど、歴史偽造の議論が日本政治にもちこまれているなか、あの戦争がどのような戦争だったのか、シリーズで考えていきます。 シンガポール市街地の中心部に高さ約68メートルの塔がそびえています。この塔の名前は「日本占領時期死難人民紀念碑」で、日本ではよく「血債の塔」と呼ばれます。塔の下には、日本軍によって虐殺された人たちの遺骨が数多く眠っています。 塔の台座には碑文があり、その一つには「深く永遠の悲しみとともに、この紀念碑は、日本軍がシンガポールを占領していた1942年2月15日から1945年8月18日まで