北朝鮮が拉致被害者らの調査を全面的に中止するなどと発表したことについて、拉致被害者の家族からは、事態を冷静に受け止めながら改めて政府に対し、肉親の帰国につながる全力の取り組みを求める声が上がっています。 そのうえで、「私は『けんかをしましょう』と言っているのではなく、北朝鮮にも日本にも本当に平和になってほしいし、被害者を帰してくれたら北朝鮮に何も言うつもりはありません。みんなが元気で帰って来れば、ほかに何も望むことはありませんので、あとは政府に本気と賢い知恵と行動力を発揮していただき、世界の人たちとも連携して北朝鮮としっかり対話し、間違いのない対応をお願いしたい」と求めました。 神戸市の自宅で取材に応じた拉致被害者、有本恵子さんの父親の明弘さん(87)は、「再調査に合意したときは、拉致問題が解決するのではないかと期待したが、調査結果の報告が延期になったときから北朝鮮のいつものやり方だと思っ