解体が始まった出雲大社本殿の大屋根=15日午前、島根県出雲市、諫山卓弥撮影解体が始まった出雲大社本殿の大屋根=15日午前、島根県出雲市、諫山卓弥撮影 約60年ぶりに大改修をしている島根県の出雲大社本殿で15日、檜皮葺(ひわだぶき)の大屋根の解体が始まった。約590平方メートルの檜皮を約1カ月かけてはがし、早ければ10年末にもふき替えを始める。使われる檜皮は規格外。未知の作業に熟練職人たちが挑む。 午前9時15分すぎ、「葺師(ふきし)」と呼ばれる職人10人が、高さ24メートルの足場の上で作業を始めた。檜皮はヒノキの樹皮で、竹のくぎで固定されている。葺師が最上部の檜皮にバールを差し込み、めくるようにしてはがしていった。 作業の中心となる岡山市の児島工務店によると、9月に屋根の一部を解体したところ、檜皮の長さは90〜120センチで、通常サイズの75センチと規格が違うことを確認した。このため、