「子ゆえの闇」=母たちとの対話で考えたリスク・コミュニケーション —「情報キュレーター」探しが有効な方法か? / 記事一覧 「ひとおやの 心は闇にあらねども 子を思ふ道に 惑ひぬるかな」 (「後選集」藤原兼輔。この歌集は951年ごろ成立、この歌は源氏物語にも引用されたという) ■放射能への不安を持つ母親との対話 「5歳の子供の放射能を妹が心配している。現状を説明してくれないか」。知人に頼まれた。気楽に引き受けたが、その後に緊張した。「私の言葉で、お母さんらや子供の人生を惑わしたらどうしよう」。そんな危惧を抱いたためだ。 GEPR)に参加させていただき、低線量被曝の情報を調べている。そして説明のために、以下のポイントを強調する資料を集めた。 ▼放射線リスクについて科学者の認識は一致している。「100ミリシーベルト以下の低線量被ばくでは、他の要因による発がんの影響によって隠れてしまう