前回のブログ記事では、某中核市長の精神構造を理解するための基礎情報として、マキャベリアニズム、自己愛傾向、サイコパシーという「ダークな」3特性を包括した心理特性であるDark Triadという概念について取り上げました。今回はその延長線で、「ホワイトカラー・サイコパス」と「ダーク・エンパス」という2つの心理学概念について紹介します。 最初にお断りしておきますが、サイコパスという単語は、通俗的用法と学術タームとでは大きく乖離があるところ、本稿では、もっぱら学術タームとして価値中立的にサイコパスの語を用います。というのも、通俗的には、サイコパスの用語は負のスティグマを帯び差別的意図で用いられることがあるようですが、本稿は通俗的用法には一切くみいたしませんので、ご了知おきください。 ホワイトカラー・サイコパスとは サイコパスは、精神医学や心理学の研究領域において、国や地域、時代、研究者によって様