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クラシックとF.シラーに関するushiwatatのブックマーク (2)

  • 第九の歌詞と音楽 - ベートーベン(a.k.a.ベートーヴェン)交響曲9番とシラーの「歓喜によせて」

    「このような音ではない」という言葉が何を否定しているのかは、いろいろな捉え方がある。まず、直接的に3つの楽章を否定していくのは終楽章冒頭の低弦のレチタティーヴォだ。ノッテボームなどの研究によれば、ベートーベンのスケッチではこの器楽によるレチタティーヴォの旋律に歌詞が書き込まれている。スケッチの旋律はまだ未完成であるものの、最終的なレチタティーヴォと次のような対応関係がある: 1楽章が回顧されたあとのフレーズには「o nein, dieses nicht, etwas anderes gefälliges ist es was ich fordere(いや、これではいけない、もう少し違ったものを、快いものだ、私の求めているのは)」 2楽章の断片のあとでは「auch dieses nich, ist nicht besser, sondern nur etwas heiterer(これもだめだ

  • ケルブあるいはケルビム - 第九の歌詞にみる天使の意味

    ベートーベン(a.k.a.ベートーヴェン)の第九フィナーレで歌われるシラーの詩には、"und der Cherub steht vor Gott!"と天使ケルブ(ケルビム)が登場します。現代におけるケルビムのイメージが《キューピット》に近いために、ここは「少年天使が現れる」と訳されたりもしますが、来ケルブとは強面の天使。詩の意味を理解する助けとして、ケルブが文献などでどんな風に描かれているかを確認します。 古典文献のケルブ 旧約聖書のケルブ 同時代の文学とケルブ 乙女=ケルビム? ロマン・ロランの読解 “天使”的なケルビム 参考資料 (この文章は、もともと「第九の歌詞と音楽」の一部として書いた注釈を独立させたものです) 古典文献のケルブ 旧約聖書のケルブ ケルブは偽ディオニュシオスによる天使の九階級ではセラフ(セラフィム)に続く第二階級(第九階級がエンジェル)。その姿は、旧約聖書『エゼキ

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