街頭には防犯目的などで多くのカメラが設置されるようになりました。以前から写された人のプライバシーが議論されていましたが、今は人の顔や行動を自動解析できるようになり、プライバシー侵害への懸念がさらに広がっています。テクノロジーが進化した現代に求められるプライバシー保護はどうあるべきか考えます。 従来の防犯カメラは、撮影した映像そのものを保存し、誰が写っているのか人が見て確認しますが、自動解析カメラは、それをコンピューターが行います。 まず、映像に写っている人物について、目や鼻の大きさや距離などの特徴をデータ化します。そして他の映像に写っている複数の人物の顔も分析し、データどうし突き合わせると、特定の人物を探すことができるという仕組みです。 この技術は、行動の追跡もできます。例えば、ある人物が施設の入口のカメラで顔を撮影されたとします。次にエスカレーターでは別のカメラでも撮影され、上の階で
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