月で採掘したヘリウム3を核融合発電の燃料に(1) 2007年6月 7日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) John Lasker 2007年06月07日 米航空宇宙局(NASA)が2006年12月4日(米国時間)に発表した月面基地計画は、本格的な火星探査への道を開くことになるだろう。だが、この計画によって大きな恩恵を受けるのは、地球上のエネルギー業界かもしれない。 というのは、NASAが温めている200種類の目標の中に、核融合炉で使用する燃料を月で採掘するという提案があるからだ。核融合炉は未来の発電技術と目されており、実証実験は成功しているが、商用化にはまだ数十年かかるとみられている。 この核融合発電に利用でき、安全で環境にやさしい燃料として期待されているのがヘリウム3だ。ヘリウム3は地球上にはごくわずかしかないものの、月には豊富に存在している。 そのため科学者