先日、東京では4回目の開催となる、世界最大のデジタルマーケティングカンファレンス、「アドテック・トーキョー」が開催された。僕自身、会場の片隅でトークセッションの機会を授かったが、そこでこういう発言をした。「『アドテック』は、そろそろ『コムテック』に名称変更したほうがいい」。なぜか? いわゆる「アドテクノロジー」はインターネットの普及に足並みを揃えるように進化し、さらにここ数年のソーシャルメディアの登場によって、さらに高度化している。毎年来場者を増やしているアドテックが盛況する理由もそこにある。 しかし、テクノロジーの進化と並走するように起こっていることがもうひとつある。それは、コミュニケーションそのものの「複雑化」であり「多様化」だ。 「アドバタイジング(広告)」がコミュニケーションの王座に鎮座し続ける時代は終焉を迎えようとしている。いまや消費者に何かを伝え、さらに動いてもらうには、戦略P