1. 資料と体験 1.1 音楽書から スコット・ロスの全曲録音の解説から抜粋して、スカルラッティの音楽の特徴を記す。 鍵盤空間 手の交差 手の素早い移動 リズム 弱拍のアクセント シンコペーション オスティナート アクセント アッチャカトゥーラ(装飾音+アクセント) クラスター 音楽の流れ 無窮動 意表を突く音楽の中断 管弦楽 反復音 トランペット、または狩のホルン 転調 長調と短調の交替 遠隔調への転調 突然の全音上昇/下降 名技性(ヴィルトゥオージティ) 音階 アルペジオ 重音 古代様式 協奏曲形式 ポリフォニック様式 通奏低音つき歌曲形式 8つの観点から、計20種類の特徴があるということだ。 この中から、あるいは別の観点から、いくつかの話題を記す。 1.2 体験 実際にスカルラッティのソナタを見て今更ながら感じたのは、 終止がほとんどオクターブであることだ。つまり、その曲が長調で終わ