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ブックマーク / www.ne.jp (13)

  • スカルラッティの音楽の特徴

    1. 資料と体験 1.1 音楽書から スコット・ロスの全曲録音の解説から抜粋して、スカルラッティの音楽の特徴を記す。 鍵盤空間 手の交差 手の素早い移動 リズム 弱拍のアクセント シンコペーション オスティナート アクセント アッチャカトゥーラ(装飾音+アクセント) クラスター 音楽の流れ 無窮動 意表を突く音楽の中断 管弦楽 反復音 トランペット、または狩のホルン 転調 長調と短調の交替 遠隔調への転調 突然の全音上昇/下降 名技性(ヴィルトゥオージティ) 音階 アルペジオ 重音 古代様式 協奏曲形式 ポリフォニック様式 通奏低音つき歌曲形式 8つの観点から、計20種類の特徴があるということだ。 この中から、あるいは別の観点から、いくつかの話題を記す。 1.2 体験 実際にスカルラッティのソナタを見て今更ながら感じたのは、 終止がほとんどオクターブであることだ。つまり、その曲が長調で終わ

  • ドメニコ・スカルラッティ

    1. 概観 ドメニコ・スカルラッティは1685年10月26日、ナポリで生まれた。 生年はバッハやヘンデルと同じである。 父は歌劇・歌曲で有名なアレッサンドロ・スカルラッティ。 没したのは1757年7月23日、マドリードでであった。 クラシックのピアノを習った人なら、スカルラッティという名前は知っているだろう。 書いた鍵盤楽器の全演奏時間はショパンのそれを優に超える。 数が質を決めるといういい例ではないかと思う。 リズム、和声、旋律、どれをとっても際立っている。凡作もたくさんあるのがさすがである。 2. きっかけ 私がスカルラッティにひかれるようになったのは16歳のころである。 それまでも NHK 教育テレビのピアノのおけいこで、テキストの中にのっていたのがあった(K.1, L.159)が、 そのときは特に気をつけて見ていなかった。 アンドラーシュ・シフの来日初公演のアンコールをラジオで聞い

  • 聖母マリアの夕べの祈りの解説

    曲目、作曲家などの紹介ページ 第13回公演、第17回公演(参考解説) C.モンテヴェルディ 「聖母マリアの夕べの祈り」 【解説:ラ・ヴォーチェ・オルフィカ 杉村 泉】 1 モンテヴェルディと聖母マリアの夕べの祈り 1567年に北イタリアのクレモナに生まれたクラウディオ・モンテヴェルディは,同地でマルカントニオ・インジェニエーリに作曲を学んだ後,1590年からマントヴァのヴィンチェンツォ・ゴンザーガに仕えるようになる。マントヴァ時代には,《マドリガーレ集》第3巻〜第5巻を発表するなど,活発な作曲活動を行っていたが,彼が確固たる名声を得たのは意外に遅く,マントヴァ時代末期,1607年の《オルフェオ》初演後のことであった。《聖母マリアの夕べの祈り》が作曲されたのは,おそらくその翌年の1608年から1610年の間であると推測される。 1610年9月,《聖母マリアの夕べの祈り》は,《“イン・イッ

    ushiwatat
    ushiwatat 2015/07/16
    |標準ピッチが半音高かったとすれば,サクバットもA管またはD管という当時のスタンダードな調子として説明がつく。実際に現代の金管楽器の多くがB管であることの由来はトロンボーンにあるが,それが400年も昔のピッチ
  • アンプ ブラインドテスト

    これを見る限り、有意差有りと認められたアンプの組は少なくとも片方は真空管アンプである。真空管アンプは全高調波歪が人間の検知限である1%を超えるものが多いので有意差が出るものと思われる。 真空管アンプには個性があるということである。 半導体アンプの間では有意差は見られない。 ラジオ技術誌の真空管アンプ比較 2005.5.13 追加 かなり古い話だが、ラジオ技術誌1983年12月に掲載された2つの真空管アンプのブラインドテストの結果を紹介する。(掲示板に投稿された上田さんの好意により送ってもらった記事です) これは、これに先立って行われた高名なアンプ設計者武末数馬氏が自らが設計製作した300BシングルアンプとEL34プッシュプルアンプについて、厳密なブラインドテストを行った結果、差が検知されず「これではいったい、アンプ技術者今まで何をしていたのか・・・」といわしめた有名な報告に懐疑的なアンプ設

  • オーディオにおける心理効果とブラインドテスト

    心理効果(プラシーボ)とブラインドテスト - それでも何故高価なケーブルを求める人がいるのか?-  オーディオの科学へ戻る 文で詳しく述べたように、スピーカーケーブルを変えることによる音質の変化など、あったとしてもごくわずかで普通の人が当に検知出来るのかどうか疑問です。特に、線材を変えることによる変化はあり得ないと物理学からは断言できます。それでも、やはり1m 数万円、いや数十万円もするケーブルを買う人がいると聞きます。その理由を考えてみました。もちろんこれは物理学でなく心理学・脳科学の問題なので素人考えであることを断っておきます。 まず、ケーブルを追い求める人(感覚派と呼びましょう)の言い分は、人間の聴覚は極めて敏感で、物理学では想像できないような僅かな変化も捉えることが出来ると主張します。そして,確かに物理学でもケーブルの構造により伝送特性は超高域においては変化します。 さて私も、

  • ☆ジュラシック・ページ☆

    このページは、jurassicが作成している音楽の話題満載のwebsiteです。 (Update:2023/1/8) (Update:2023/4/15) あ 仙台ニューフィルハーモニー管弦楽団オフィシャルホームページ ©1998-2023 2023/5/2更新 ■

  • ベーレンライターのベートーヴェン全集

    新バッハ全集や新モーツァルト全集など、原典版史上に輝かしい実績を築いてきたドイツの楽譜出版社ベーレンライターから、ついにベートーヴェンの全交響曲の原典版が出版されることになりました。この度その全貌が記されたパンフレットが入手できましたので、その内容をご紹介しましょう。なお、資料の提供はオーケストラのパート譜などを専門に扱っている(有)ミュージック・サプライさんです。 刊行予定 交響曲第1番 BA9001 1997年12月 交響曲第2番 BA9002 1998年4月 交響曲第3番 BA9003 1997年7月 交響曲第4番 BA9004 1999年3月 交響曲第5番 BA9005 1999年11月 交響曲第6番 BA9006 1998年11月 交響曲第7番 BA9007 2000年3月 交響曲第8番 BA9008 1997年10月 交響曲第9番 BA9009 1996年12月 エディションに

  • disc

    聖母マリア頌歌集 聴き比べ 13世紀のスペイン、レコンキスタのただ中に王位にあった賢王(エル・サビオ)と呼ばれるアルフォンソ10世が編纂した400曲あまりからなる、中世のマリア信仰による民衆宗教歌の数々。 当時、抒情詩に適するとされた中世ガリシア語で書かれている。 ガリシア語は殆どポルトガル語に近く、巡礼の拠地であるサンチャゴ・デ・コンポステーラやビゴ、ラ・コルーニャなどでは今も話されている。 レコンキスタでセビージャをイスラム教徒から奪還したのが彼の父親が王位にあったときということからも分かるように、当時スペインの南はアラブ文化圏だった。 そこで、アラブとカトリックの文化融合が起こっていたはずであるということから、アラブ色を含めた演奏が増えている。 このような昔の曲は解釈がいくらでも出来るので、CDによる演奏もヴァラエティに富んでいる。 カンティガ・リンク       聖母マリアのカン

  • 亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』を検証する

    管理人のページ(目次)へ 亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』を検証する ―新訳はスタンダードたりうるか?― 木下豊房 (2007・12・24) まず冒頭に断っておくが。この検証の公開には、会の運営委員の間にも危惧する意見があることから、 私はドストエーフスキイの会の代表としてではなく、ロシア文学研究者としての専門的な立場からの 個人的責任で行うもので、会の運営委員会の意思とは無関係である。この検証公開によって起きる問題 の一切の責任は私個人に帰せられるものである。 この検証作業をおこなったのは、古くからの会員で、40代後半の商社マン、NN氏 (人の希望により、名を伏す)である。大学でロシア語・ロシア文学を専攻し、卒業 後、ロシア関係の商社勤めのかたわら、ロシア人のチューターを相手に、『カラマーゾフ の兄弟』、『罪と罰』を音読で読破したという経験の持ち主で、並のロシア語教師をしの ぐプロのロ

  • オーディオの科学

    スピーカーシステム (過渡特性、サブウーファー、低音再生評価法)    Topへ スピーカーシステムはオーディオ装置の中で、再現する音を決定付ける最も重要な部分です。したがって購入するに当たっては試聴なども行い慎重に決定すべき部分です。また予算の半分くらいはスピーカーシステムの購入に当てるべきだと思います。(逆に他の部分については店の試聴室でちょっと聞いたくらいでは差は分からないと考えた方が無難です。この場合はカタログ等でスペックや使い勝手をよく検討する方が後で後悔しません。) なお、『スピーカーの高域再生能力はどこまで必要か?』 および『スピーカーの低域再生能力』についてオーディオ雑学帳で論じています。また、基礎となる理論をスピーカーの物理学講座で解説しています。 まず、スピーカーの構造と動作を知っておきましょう。 右図は一般的な(ダイナミック)スピーカーの横断面の概念図です。 永久磁石

  • http://www.ne.jp/asahi/anthonello/casa/

    ushiwatat
    ushiwatat 2008/02/02
    古楽アンサンブル「アントネッロ」オフィシャルサイト。
  • Record Shop Guide

    CDショップに関するっサイトって意外に少ない気がしたので、まとめてみました。一番簡単なアイテムは学陽書房の「レコードマップ」。高校生や大学に入った頃、レコードマップを片手にいろいろな店を訪れたものですが、店で扱っているジャンルが違ったり、店にある商品数が少なかったり、稀少盤ということで高かったりしたものです。高校のころは聴きたいけれどお金もないし、だいたい関西にあまり店がなくCD自体が出回ってなかったころに(CD化されてるものも少なかった)、よく利用した店や、当時だと感動するような品揃えだった店も、外資系大手CDショップが多数存在し、けっこうな数のCDも所有してしまった今となっては、足が向かなくなっているものです。今ではOnlineで簡単に安く手に入ったりしますし。そうするうちに自然と足が向く店というのは決まってくるもの。 高校、予備校の頃は神戸・大阪の安いお店中古のお店、および(外資系

    ushiwatat
    ushiwatat 2008/01/17
    クラシック、ロック、プログレッシブロック、ジャズ、ワールドミュージックあたりのレコード・CDショップ情報(中古ものも)。東京・横浜と阪神圏。
  • 《羅針盤》「著書のインターネット全文公開は暴挙か?」

    "Ask not what the net can do for you-ask what you can do for the net." 森岡正博(大阪府立大学総合科学部教員) 私は、哲学・生命学の研究者だ。脳死臓器移植問題から、電子メディア論まで、いろんなことに首を突っ込んでいる。複雑怪奇な現代社会を分析するのがとても面白くて、いままで6冊の単著と、数冊の共著を出版してきた。私のを系統的に読んでくれる読者の方にもめぐまれて(ほんとうにありがとうございます)、書店に行くと、現代思想や科学論あたりに私のが常備されているという状況がついこないだまでは続いていた。 と、過去形で書いたのにはわけがある。というのも、昨年あたりから、私のがたてつづけに絶版になったのである。それも3冊続けてだ。そして、それらのが書店で手に入らないということを、私は出版社からではなく、読者の方からの私への問い

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