アシックスは3Dプリンターで造形したサンダル「ACTIBREEZE 3D SANDAL(アクティブリーズ・スリーディ・サンダル)」を開発した。数式化したルールに基づいて靴の構造を決める新しい設計手法を採用した。競技や練習を終えたアスリートが履く想定の製品で、身体が休まるように通気性やクッション性が高いデザインになっている。今回の開発で培った設計や製造技術を生かし、今後、購入者の足に合わせた形のシューズを造る構想だ。 「設計手法が従来と全く異なる」――。アシックススポーツ工学研究所研究員の高島慎吾氏は全てを3Dプリンターで製作した新製品について、こう語る。同社が用いたのは「パラメトリックデザイン」という建築分野などで活用が進む設計手法だ。同手法では、形状そのものではなく、形状を造り上げるルールを数式で定義する。数式が含むパラメーターの値を変えれば膨大な数のデザインを生み出せる。 新製品は、競