大分県杵築市南杵築の中野酒造は、ピンクの日本酒「桃色にごり酒」(360ミリ・リットル瓶入り)の出荷を始めた。 昨年初めて販売して好評だったことから、出荷予定を2倍の約3200本に増やした。 原料米はすべて地元産で、発酵する過程で発色し、酒を薄いピンクに染める「赤色清酒酵母」を使用している。通常の酵母よりも繁殖力が弱く、発酵が進みにくい難点があるため、もろみの温度を入念に管理しながら醸造した。 昨年は約1600本販売したところ、ひな祭りや花見用に買う人が多く、すぐに完売した。今年は1月と2月下旬の2回に分けて出荷する。 中野酒造の中野淳之専務は「甘口で、女性にもお勧め。食前酒に適しており、和菓子とも一緒に飲めます」と話している。 1本880円。市内外の酒類販売店などで販売している。 問い合わせは同社(0978・62・2109)へ。