アラブと音楽の組み合わせについて、ピンとこない日本人は多いかもしれない。中東のアラブ社会で主流のイスラム教は音楽を制限しているという認識が一般にあるためだ。だが、中世アラブの文化史が専門の研究者である著者は、教義が音楽を信徒から遠ざけているわけでないと指摘する。アラブにはポピュラー音楽(ポップス)をはじめ豊かな音の文化が広がっている。本書の主な内容はエジプトを中心とする戦後アラブ社会のポップス
シリアとイラクでの戦闘には多数の外国人戦闘員も参加している。イスラム国は、こうした戦闘員を次々とインタビューで紹介し、故国の若者に向けた戦闘勧誘メッセージを発信。実際に、映像を見て参加した青年も少なくない。こうした動きをうけ、イギリスはシリアやイラクでの戦闘に加わろうとする者のパスポートを没収できる法整備を進め、ドイツはイスラム国の宣伝活動の法規制に乗り出した。 ナシード(イスラム聖歌)をアレンジし、過激映像を交えてドイツの若者を勧誘するビデオで、「ジハード(聖戦)をともに戦おう」と歌っているのは、ドイツ出身の戦闘員。人の命を奪うことの罪悪感を失わせるのがこうした宣伝映像でもある。 【解説:坂本卓】 ◆過激映像に感化される外国の若者たち いくつもあるイスラム国のナシードのなかでも異質なのが、このドイツ語で歌われる「いざ、ジハードへ」だ。過激な戦闘映像に、ミュージッククリップのような英語字
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