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ブックマーク / honz.jp (10)

  • 『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』 AI研究が明らかにした人間の弱点 - HONZ

    書店で、テレビで、ツイッターで、AIの二文字が踊っている。創造性あふれる小説の執筆や複雑なビジネスオペレーションの効率化など、これまで人間にしかできないと思われていた知的活動を、最新のAIが軽々と成し遂げたことを伝えるニュースは引きも切らない。 特に、将棋や囲碁のトッププロをAIが打ち破ったニュースは驚きとともに世界に伝えられた。ウサイン・ボルトより早く走る車やそろばん名人を凌駕する計算能力を示すコンピュータは当たり前のものとなったけれど、将棋や囲碁のように複雑でクリエイティビティが要求されるゲームは、大きな脳を持つホモ・サピエンスの専売特許のはずだった。そんな得意分野における人類最高峰がAIに敗れてしまったのだ。 AIブームは過熱するばかり。今後もAIは成長を続けることで人間の知能を追い越すというシンギュラリティ理論や、AIが人間に牙をむくことになるというAI脅威論も広まっている。果たし

    『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』 AI研究が明らかにした人間の弱点 - HONZ
    vanbraam
    vanbraam 2018/02/13
    "AI研究が明らかにした人間の弱点"を知りたかったのだが,それは記事には書いてなかった.本を買って読め,という事か
  • 『都市と地方をかきまぜる 』 都市住民を閉じ込める、二つの「見えない檻」 - HONZ

    べる通信」という情報誌をご存知だろうか? これは、農業や漁業などの作り手の情報が書かれた冊子と、彼らが収穫した野菜や魚が定期的にセットで届く、生産者と消費者をつなぐ新しいタイプの「べ物付き情報誌」である。それに加えて、ここには生産者と消費者が直接つながる様々な仕掛けも設けられている。 この情報誌を始めたのが、書の著者で、岩手県花巻市のNPO法人・東北開墾の代表理事を務める高橋博之氏である。同法人は、2013年に高橋氏を編集長として、冊子と共に東北の農水産物を会員に届ける「東北べる通信」をスタートした。月2,580円(送料・税込)の会費で読者になると、月に一度東北の農水産物と冊子が届く。冊子には生産者のインタビューやレシピなどが紹介されており、生産者も参加したクローズドなFacebookグループに招待される。 この仕組みはまたたく間に全国に広がり、2014年には高橋氏を代表理事と

    『都市と地方をかきまぜる 』 都市住民を閉じ込める、二つの「見えない檻」 - HONZ
    vanbraam
    vanbraam 2016/10/16
    田舎の過剰な共同体思想を考えると,自分は"自由の奴隷"でいいと思うが,"生きる実感の喪失"="身体感覚"の欠落は大きな問題だと思う.肉や魚は他の生物を殺すという過程を経て得られる事を身を以て感じるとか重要
  • 『レッドチーム思考 組織の中に「最後の反対者」を飼う』 - HONZ

    「どうしてこんな商品が、こんなCMが、こんなデザインが世に出てしまったのだろう?」と、私は思うことがある。おそらく、読者の皆さんにもそうした経験はあるのではないだろうか。だが、書『レッド・チーム思考 組織の中に「最後の反対者」を飼う』を読んで、ようやく腑に落ちた。 私たちは誰しも、「毎日を過ごす組織の文化に縛られ、上司や職場の好みに自分を合わせがち」だし、「長年なにかに慣らされてしまうと物事を客観的に見られなくなってしまう」のだ。それは何も、私たちが「無能」だからではない。人間の思考と行動は、常にそうしたバイアスに縛られているからだ。 自分の信念を裏付ける事実にばかり目がいくトップの「追認バイアス」。 そのトップの意向にそうことが自分の昇進になると考える「組織バイアス」。 この2つのバイアスがあるために、組織は、外部から見るととんでもない決定をし、それを執行してしまう。 では、それを防ぐ

    『レッドチーム思考 組織の中に「最後の反対者」を飼う』 - HONZ
    vanbraam
    vanbraam 2016/06/23
    その様な"最後の反対者"は組織の中に居続けられるのだろうか?余程強い人間でないと心を病んでしまいそうな気もするが;軍の作戦立案等で,敵役の司令官に優秀なのを置いて問題点を徹底的に潰す,みたいなのはありそう
  • 『小さな民のグローバル学』支配装置に組み込まれつつある、海の民モーケン人たち - HONZ

    作者:甲斐田 万智子、佐竹 眞明、長津 一史 、幡谷 則子ほか 出版社:上智大学出版、ぎょうせい 発売日:2016-02-07 こんな話が出てくる。インドネシア・パプアで換金作物としてカカオを栽培している女性が、かなり広いはずのカカオ畑からほんの少し、重さにして3キロほどのカカオしか収穫してこなかった。なっている実を全部収穫すれば数十キロあるはずなのに、である。どうやら、用油が切れたから、買い足すための現金を得られる分だけもいできたらしい。 書は、市場経済中心のグローバル化の波にもまれ、ときには生活を脅かされながらも生き抜く人びとの世界や、そこにかかわる国際協力についての論考集である。世界経済を中心に考えれば、そうした人びとは周縁に置かれ、弱い立場にある。しかしそれぞれの論考からは、市場経済中心のものとは異なるグローバル化のかたちや、地域に根ざした多様な価値観も見えてくる。 市場の価値

    『小さな民のグローバル学』支配装置に組み込まれつつある、海の民モーケン人たち - HONZ
    vanbraam
    vanbraam 2016/02/22
    "3キロほどのカカオしか収穫してこなかった","食用油が切れたから、買い足すための現金を得られる分だけもいできたらしい"<面白い
  • 『たのしいプロパガンダ』 大衆煽動は娯楽の顔をしてやってくる - HONZ

    タイトルに違和感を持つ人は多いかもしれない。政治宣伝を意味する「プロパガンダ」と聞けば、権力者を讃える映像や音楽を嫌々に観たり聞いたりする印象が強い。そして、その映像は退屈きわまりなく、楽しいわけがないからだ。 書を読めばその考えは一変する。ナチスはもちろん、欧米や東アジア、そして日でかつて展開されたプロパガンダの実例が豊富に並ぶが、「プロパガンダの多くは楽しさを目指してきた」と著者は語る。銃を突きつけるよりも、エンタメ作品の中に政治的メッセージを紛れ込ませ、知らず知らずのうちに特定の方向へ誘導することこそ効果的だろうと指摘されれば、確かにその通りだ。 中でも、「プロバガンダの達人」として紹介されるのが、北朝鮮の故・金正日。北朝鮮と言えば、将軍様を讃える映画や個人崇拝の歌の数々が頭に浮かぶ。「どこが達人なんだ!」と叫びたくもなるだろうが、金正日の発言からは意外にも硬軟交えて人民を操縦し

    『たのしいプロパガンダ』 大衆煽動は娯楽の顔をしてやってくる - HONZ
    vanbraam
    vanbraam 2015/10/20
    "プロパガンダ" "ナチス" と来てゲッペルスの名前が出てこないのはなぜだろう?;『のらくろ』は軍国主義の優秀なプロパガンダの一つではあったと思う
  • 『国家を喰らう官僚たち アメリカを乗っ取る新支配階級』 - HONZ

    著者のランド・ポール上院議員は、アメリカで最も注目を集める気鋭の政治家の一人である。 2011年に初当選したばかりの新人議員ながら、2016年共和党大統領選候補世論調査で「大統領にしたい政治ランキング1位」に七度も輝き、ワシントンの政治アナリストたちを大いに驚かせた。また、タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に2013年から2年連続で選ばれるなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いである。 なぜ、彼はそんなに人気があるのか。アメリカ政治歴史的潮流をひもとけば、自ずとその理由は明らかとなる。 アメリカ合衆国は、イギリスからの独立を勝ち取るために、個々の民兵団(Militia)や個別の邦(State、一般に州)が団結し、連邦(Federation)を形成したのが、その興りである。そして独立戦争に勝利した後も、連邦政府の役割は軍事や外交などごく一部に厳しく制限された。 当時のアメリカの人々は、

    『国家を喰らう官僚たち アメリカを乗っ取る新支配階級』 - HONZ
    vanbraam
    vanbraam 2015/10/03
    普通のリバタリアンでは.別に目新しくない.ロン・ポールとか.って調べたら息子だった;リバタリアンの支持層は熱狂的だが限定的.要するに彼らが考える/言うほど世界は単純ではないという事だと思う
  • 『ソーシャル物理学 「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学』 - HONZ

    センサなどによる詳細な観測で得たビッグデータにより、人間は他者からどのような法則で、影響を受けるのかが明らかになっているという。それを可能にしたのが「社会物理学」という新しい分野。 かつて『データの見えざる手』で話題を呼び、著者のペントランド教授と共同研究をした経験も持つ矢野和夫さん(日立製作所研究開発グループ)に「社会物理学」について解説いただきました。(HONZ編集部) 書は、Alex ‘Sandy’ Pentland教授の Social Physics: How Good Ideas Spread-The Lessons from a New Science (2014)の全訳である。 ビッグデータに関しては、最近ではたくさんの書籍が出版されている。 それらの中で『ソーシャル物理学』に書かれていることは、他書の追随を許さない高みにある。どこが違うのか。著者人には書きにくいことも含

    『ソーシャル物理学 「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学』 - HONZ
    vanbraam
    vanbraam 2015/09/19
    使うデータは状況依存性が高く事実上再現不可能.到底"検証・反証可能"とは言えないと思う;"物理"という名を使って科学を装いたい心理を感じる.その点"心理歴史学"は潔い;矢野氏からはクオリア茂木氏と同じ匂いを感じる
  • 『ホワット・イフ?』一生懸命お茶をかき混ぜれば、沸騰させることが出来るのか? - HONZ

    このように、2分でカップ1杯の水をお湯にしたいなら、700ワットの動力源が必要になる。 一般的な電子レンジの出力は700から1100ワット (日の家庭用電子レンジの場合は200~1000ワット)なので、お茶を入れるためにカップ1杯の水を加熱するには約2分かかる。物事の帳尻がきっちり合うのは気分がいいね! カップ1杯の水を電子レンジで2分間加熱すると、ものすごい量のエネルギーが水に与えられる。ナイアガラの滝の一番上から落ちるとき、水は運動エネルギーを獲得し、その運動エネルギーは滝の落下点では熱に変わる。しかし、それだけの距離を落ちたあとも、水の温度は1度の数分の1も上がらない。カップ1杯の水を沸騰させるには、大気圏の一番上よりも高いところから落とさねばならない。 人間がかき混ぜて、電子レンジと張り合うなんて可能なのだろうか? 業務用ミキ

    『ホワット・イフ?』一生懸命お茶をかき混ぜれば、沸騰させることが出来るのか? - HONZ
  • 『ネアンデルタール人は私たちと交配した』「ズル」をしないで大逆転した男の一代記 - HONZ

    『ネアンデルタール人は私たちと交配した』は、人類のルーツをめぐる最大のミステリーを古代ゲノム解読で突き止めた、スヴァンテ・ペーボ博士による回想記である。 書の読みどころは、科学的な実験によって明かされる様々な事実の面白さのみならず、それを導き出すまでの長きに渡るプロセスも、余すところなく描いている点だ。「科学の営み」における光と影、その両面を知り尽くした分子古生物学者・更科 功博士の巻末解説を特別に掲載いたします。(HONZ編集部) 私たち現生人類、すなわちホモ・サピエンスは、二番目に脳が大きいヒト族である。そのホモ・サピエンスのひとりが、地球の歴史上、一番脳が大きいヒト族であったネアンデルタール人に興味を持った。彼はまったく新しい方法を使って、これまでまったくわからなかったネアンデルタール人の行動を明らかにした。それは、私たちホモ・サピエンスとネアンデルタール人の性交渉である。ホモ・サ

    『ネアンデルタール人は私たちと交配した』「ズル」をしないで大逆転した男の一代記 - HONZ
    vanbraam
    vanbraam 2015/06/28
    後で紹介された本を読む
  • 科学の最重要未解決問題『意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論』 - HONZ

    「意識のハードプロブレム」とは何かご存知だろうか。端的に言うと「物質である脳が、どのようにして非物質である意識体験を生み出しているのか」という脳科学の未解決問題のことだ。哲学者のデイヴィッド・チャルマーズによって1994年に提唱され、それまで神経科学的な分析によって意識に関する謎はすべて解けたと考えていた研究者たちに大きな衝撃を与えた。 彼らが解決済みだと考えていたのは、あくまで「脳内で情報がどのように処理されているか」という機能的な問題だけであり、「意識はなぜどのように生じるのか」というもっとも根的な問題は、実は手つかずのままだった。いや、科学者たちはあえて目を背けていた、というのが正しいかもしれない。 意識の科学的な起源に関する問いは300年以上をさかのぼり、18世紀初頭ライプニッツは次のように述べている。 視覚や聴覚などの感覚意識(中略)が、どのような力学的な仕組みから形成されるの

    科学の最重要未解決問題『意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論』 - HONZ
    vanbraam
    vanbraam 2015/06/14
    面白そう
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