一見まったく違う病気に「共通項」を発見! 認知症、がん、糖尿病、アトピー性皮膚炎……現代に増えるこれらの病気に「ひとつの共通の原因」があることをご存じでしょうか。 「心臓病や脳卒中は、動脈硬化が原因で起こる血管の病気」「がんは、遺伝子の傷が原因で生まれる病気」「アルツハイマー型認知症は、脳が萎縮する病気」「糖尿病は、インスリンが不足して高血糖が続く病気」「アトピー性皮膚炎は、皮膚の病気」――こんなふうに、それぞれの病気はまったく別の原因で生じるまったく別の病気だと思いますよね? 病院で診てもらうにしても、心臓病は循環器内科や心臓血管外科、認知症は精神科や神経内科、糖尿病は内科や内分泌内科……と、診療科も違います。私たち医者も、それぞれ違うアプローチで病気の治療を行ってきました。 ところが、最近になって、これらの一見まったく別々の病気の間に、「慢性炎症」という共通項があることがわかってきたの