福岡大学病院(福岡市城南区)は14日、院内の医療相談窓口で使っていた業務用パソコンが盗まれ、患者約9千人分の氏名などの個人情報が流出した、と発表した。うち1400人分は相談内容で、1人分は電話番号も入っていた。福岡県警早良署が窃盗事件として捜査している。 盗まれたのはノートパソコンで、個人情報の保存用。同病院が入院生活や病状、治療費などに関する医療相談窓口を開設した91年以来の、相談を受けた患者の個人情報が入っていた。 病院によると、11日午前10時半ごろ、1階外来受付近くの医療相談窓口(個室)で、職員がトイレに行くため3分ほど席を離れた際に盗まれた。戻った職員がパソコンがないことに気づき、早良署に通報した。当日は土曜日で、窓口の職員は1人だけ。自動ドアで、内規では外出時は施錠するが、今回はしていなかったという。 病院は14日の会見で、パソコンに保存された情報を見るにはパスワード入力