図2 1.下顎歯肉癌術後の骨の状態。食事が困難 2.歯科インプラントを植えるためのトレイを作製 3.術後の3次元予想図 4.歯科インプラント支持の義歯が入り摂食可能となった。 5.カスタムメードチタンメッシュ 背景 骨関節疾患の治療には様々な金属製インプラントが用いられていますが、いずれもモジュール化された既製品であるため、疾病部位への適合性に問題があり、インプラント形状に合わせて生体側の骨を削るなどの手術操作が必要でした。また、腫瘍切除などにより生じた大きな骨欠損に対する修復は困難であり、患者さんは美容的にも機能的にも障害を受けることが多くありました。近年の三次元プリンターの進歩によって、様々な形状の造形が可能になりました。研究グループは生体との親和性が良く、これまでに多くの生体内埋植用インプラントの素材として用いられているチタン金属を用いた造形技術を開発しました。研究グループの技術の