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ブックマーク / book.asahi.com (45)

  • 20年の時を経てマンガとして再生した『会社はこれからどうなるのか』――岩井克人さん原作者インタビュー|じんぶん堂

    記事:平凡社 『マンガ 会社はこれからどうなるのか』原作者の岩井克人さん。今だからこそ語るべきことがあるという。 書籍情報はこちら 2023年3月22日刊、岩井克人原作『マンガ 会社はこれからどうなのか』(平凡社) ――『マンガ 会社はこれからどうなるのか』は、会社で働く父親、起業を考える娘、さらにその母親も巻き込んで、働き方と会社のあり方を考える家族のストーリーとして大胆に再構成されています。原作から派生した、まったく新しいと言ってよいかもしれません。そして、驚くべきことに、岩井さんご自身もマンガのキャラクターとして登場します。 岩井克人:やはり気恥ずかしいですね。マンガと違って私はこんなに若くもハンサムでもありませんし、ズボンだってもっと太いです(笑)。そもそも、小さい頃に杉浦茂や手塚治虫を読んでいたくらいで、私はあまりマンガに親しんできていません。だから正直に言うと、この企画の話を

    20年の時を経てマンガとして再生した『会社はこれからどうなるのか』――岩井克人さん原作者インタビュー|じんぶん堂
  • 翻訳家は本のタイトルに不満がいっぱい?――『ひとりだから楽しい仕事 日本と韓国、ふたつの言語を生きる翻訳家の生活』|じんぶん堂

    記事:平凡社 Photo by freestocks on Unsplash 書籍情報はこちら タイトルを変える 翻訳書はたいてい原書のタイトルのまま出版されるが、たまにまったく違うものに変更されることがある。「翻訳家が題名をこんなふうに訳した理由が理解できない」という書評を見かけることもあるけれど、タイトルは100%出版社によって決められるのです。 正直言って、私も内心「どうしてこんなタイトルにしたんだろう」とぼやきたくなるときがある。でも、タイトルの決定に翻訳家の意見が反映されることはほとんどない。翻訳家が「イマイチだと思います」なんて言っても、1グラムの重みもない。 出版社ではマーケティング部の意見が最も強いという。ボランティアではなく、売るためにを作っているのだから当然だ。タイトルを見て腰を抜かすこともあるけれど、著者と日の出版社の許諾を受けて変更しているのだから、翻訳家が気に

    翻訳家は本のタイトルに不満がいっぱい?――『ひとりだから楽しい仕事 日本と韓国、ふたつの言語を生きる翻訳家の生活』|じんぶん堂
    vox_populi
    vox_populi 2023/02/23
    ふだんはなかなか注目されない翻訳者に関する記事、というか、翻訳者による著書(の翻訳)の一部の抜粋記事。色々ややこしい。
  • 柄谷行人さん『力と交換様式』インタビュー 絶望の先にある「希望」|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 柄谷行人さん 書籍情報はこちら 「これ以上ないところまで書いた」 柄谷さんは、四半世紀にわたって、〈交換〉から社会の歴史を見る仕事に取り組んできた。今作は、その〈交換様式〉がもたらす〈観念的な力〉に着目した到達点といえる一冊だ。 「私は、これ以上ないというところまで書きました。だから、今後どうすればいいんですか、なんてことを聞かないでもらいたい(笑)」 その仕事に取りかかったきっかけの一つは1991年のソビエト連邦崩壊だった。 「やはり、すごく大きな事件だったんですね。このとき、〈歴史の終焉〉ということが大々的に言われましたが、私は反対でした。なぜなら、何も終わっていなかったからです」 当時、米国の政治学者フランシス・フクヤマが、イデオロギーの対立は自由・民主主義の勝利に終わったという仮説を示して注目を集めた。根的な革命はもう起こらないとも言われた。しかし、柄谷さ

    柄谷行人さん『力と交換様式』インタビュー 絶望の先にある「希望」|じんぶん堂
  • 「暴君」書評 無法で無能な統治者は自滅する|好書好日

    暴君 シェイクスピアの政治学 (岩波新書 新赤版) 著者:河合祥一郎 出版社:岩波書店 ジャンル:新書・選書・ブックレット 暴君 シェイクスピアの政治学 [著]スティーブン・グリーンブラット 「混乱の時代に頭角を現し、最も卑しい能に訴え、同時代人の深い不安を利用する人物」、それが暴君だ。「統治者としてふさわしくない指導者、危険なまでに衝動的で、邪悪なまでに狡猾(こうかつ)で、真実を踏みにじるような人物」であるにもかかわらず、国全体がそのような暴君の手に落ちてしまう。暴君はあからさまな嘘(うそ)をつくが、いくら反論されても押し通し、最後は人々もそれを受け入れてしまう。ナルシシストである暴君は法を憎み、法を破ることに喜びを感じる。 これは現代の話ではない。『マクベス』や『リア王』、『ジュリアス・シーザー』などの作品に登場する暴君たちの描写を分析する、シェイクスピア研究の世界的権威の著作の一節

    「暴君」書評 無法で無能な統治者は自滅する|好書好日
    vox_populi
    vox_populi 2020/11/21
    リテラの紹介記事で今ごろ知った。学者ならではの、さすがの書評。馬鹿(訂正でんでん、他)にはわかるまいが、少しでも読解力のある人間なら、書評が真に批判しているのは何か、実に良くわかるはず。
  • 「大学という理念」 教師・学生の共同体と「場」の未来 朝日新聞書評から|好書好日

    ISBN: 9784130530927 発売⽇: 2020/09/29 サイズ: 19cm/266,4p 大学という理念 絶望のその先へ [著]吉見俊哉 書は、著者が長年取り組んできた、日における大学の諸問題に関する論考を集めたものである。その題が「大学の理念」ではなく、「大学という理念」であることに注意すべきだろう。つまり、大学がそれ自体、理念なのだ。たとえば、西欧では、大学は、封建社会の「間」にあった自由都市において、封建諸勢力に対抗する教師と学生の協同組合として生まれた。つまり、大学(ウニベルシタス)は「組合」という意味である。 一方日では、古来大学は、外国の先進的な学問や技術を教え、国家を運営するエリートを育成する性格のものだった。日の大学体制は、当初は唐の学問(儒学)を規範にしていたが、薩長新政府のもとでは国学に傾き、明治維新以降は欧州各国を、第二次世界大戦後には米国を規

    「大学という理念」 教師・学生の共同体と「場」の未来 朝日新聞書評から|好書好日
    vox_populi
    vox_populi 2020/11/21
    「大学を積極的な学びの場所とするために、どうすればよいか」。この問いの答えは、大学自体の変革よりむしろ、社会を変えること。様々な分野でリカレント教育が可能な社会へと社会が変貌することが極めて重要。
  • 朝日新聞書評委員の「今年の3点」④ 間宮陽介さん、諸田玲子さん、横尾忠則さん、石川尚文さん、黒沢大陸さん|好書好日

    HOME コラム 朝日新聞書評委員の「今年の3点」④ 間宮陽介さん、諸田玲子さん、横尾忠則さん、石川尚文さん、黒沢大陸さん 間宮陽介(京都大学名誉教授) ①資主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界(佐々木実著、講談社・2970円) ②カール・ポランニー伝(ギャレス・デイル著、若森みどり・若森章孝・太田仁樹訳、平凡社・4950円) ③セレブの誕生 「著名人」の出現と近代社会(アントワーヌ・リルティ著、松村博史・井上櫻子・齋藤山人訳、名古屋大学出版会・5940円) ① ②は私が書評しなかった、③は書評した中で特に印象に残っているもの。 ①は世界的経済学者、宇沢弘文の伝記。数理経済学で名を馳せた宇沢が、帰国後、なぜ社会的共通資論に没頭したか。知と情が分かちがたく結びついた彼の思想世界が、軽快なテンポで明快に描かれている。②はポランニーの思想そのものより、時代と思想の関わりに重点が置かれてい

    朝日新聞書評委員の「今年の3点」④ 間宮陽介さん、諸田玲子さん、横尾忠則さん、石川尚文さん、黒沢大陸さん|好書好日
  • 朝日新聞書評委員の「今年の3点」③ 西崎文子さん、長谷川逸子さん、長谷川眞理子さん、保坂正康さん、本田由紀さん|好書好日

    HOME コラム 朝日新聞書評委員の「今年の3点」③ 西崎文子さん、長谷川逸子さん、長谷川眞理子さん、保坂正康さん、田由紀さん 西崎文子(東京大学教授) ①帰還 父と息子を分かつ国(ヒシャーム・マタール著、金原瑞人、野沢佳織訳、人文書院・3520円) ② 「他者」の起源 ノーベル賞作家のハーバード連続講演録(トニ・モリスン著、荒このみ訳・解説、集英社新書・1012円) ③ ナガサキ 核戦争後の人生(スーザン・サザード著、宇治川康江訳、みすず書房・4180円) 今年書評したの中では、カダフィ独裁下のリビアで行方不明となった父の行方を追う①が群を抜いていた。独裁政治がいかに人々の肉体と精神とをむしばむかを、ひりひりとした緊張感と叙情あふれる筆致で描く絶品だった。 ②は、『青い眼がほしい』や『ビラヴド』、『パラダイス』などの作品で「人種」や「他者」性の問題に向き合い、8月に逝去した作家の講演

    朝日新聞書評委員の「今年の3点」③ 西崎文子さん、長谷川逸子さん、長谷川眞理子さん、保坂正康さん、本田由紀さん|好書好日
  • 朝日新聞書評委員の「今年の3点」② 斎藤美奈子さん、武田砂鉄さん、出口治明さん、寺尾紗穂さん、都甲幸治さん|好書好日

    HOME コラム 朝日新聞書評委員の「今年の3点」② 斎藤美奈子さん、武田砂鉄さん、出口治明さん、寺尾紗穂さん、都甲幸治さん 斎藤美奈子(文芸評論家) ① 土に贖(あがな)う(河﨑秋子著、集英社・1815円) ②神前酔狂宴(古谷田奈月著、河出書房新社・1760円) ③きみはだれかのどうでもいい人(伊藤朱里著、小学館・1870円) 書評はできなかったけど出色だった3冊。気がつけば全部お仕事小説でした。 ①は近現代の北海道を舞台にした短編集。蚕の卵をとる蚕種所、ミンクの養殖業、ハッカ栽培、水鳥の羽毛を採取する男、農耕馬の蹄鉄を打つ装蹄屋。廃れてしまった産業と働く人たちへの敬意が身に染みる。 ②は都心の神社に併設された会館の披露宴会場が舞台。祀られている人物は明治の軍神だが、働く者たちは「それ誰」状態。しかし虚飾と茶番に満ちた宴会場で働くうち……。改元に伴う宴や桜の宴の疑惑に揺れた今年に相応(ふ

    朝日新聞書評委員の「今年の3点」② 斎藤美奈子さん、武田砂鉄さん、出口治明さん、寺尾紗穂さん、都甲幸治さん|好書好日
  • 朝日新聞書評委員の「今年の3点」① 石川健治さん、いとうせいこうさん、宇野重規さん、柄谷行人さん、呉座勇一さん|好書好日

    HOME コラム 朝日新聞書評委員の「今年の3点」① 石川健治さん、いとうせいこうさん、宇野重規さん、柄谷行人さん、呉座勇一さん 石川健治(東京大学教授) ①人外(にんがい、松浦寿輝著、講談社・2530円) ②主権論史 ローマ法再発見から近代日へ(嘉戸一将著、岩波書店・9900円) ③高村光太郎の戦後(中村稔著、青土社・2860円) 人外という「被造物の尊厳」との対比で「人間の尊厳」を考えさせるのは①。人格の始期と終期、人格的同一性と「記憶」、人格内部での相剋、人格の「承認」と社会関係、疎外された類的存在=他者としての「神」など根問題を巡る。 天皇代替わりの年に、日的な「国民主権と天皇制」の存立機制に迫ったのが②。明治憲法と皇室典範の双方を起草した、法制官僚・井上毅の章は必読。 ③は、己を虚しくして宇宙の大生命を体現しようとした以上責任のとりようがない表現人が、「戦後の」一市民の立場

    朝日新聞書評委員の「今年の3点」① 石川健治さん、いとうせいこうさん、宇野重規さん、柄谷行人さん、呉座勇一さん|好書好日
  • 5Gの登場で出版業界はどう変わる? 好書好日オンラインサロン開設記念トークイベント開催(後編)|好書好日

    文:篠原諄也、写真:松嶋 愛 秋吉健太(あきよし・けんた)Yahoo!ライフマガジン編集長 1969年生まれ。熊県・熊市出身。大学卒業後、92年より『月刊タウン情報クマモト』編集部で編集者人生をスタート。96年に上京し、マガジンハウスなどでフリーランスライターとして活動した後、97年に角川書店入社。同年、『九州ウォーカー』創刊メンバーとなり、その後は『東京 大人のウォーカー』副編集長、『九州ウォーカー』編集長、『東京ウォーカー』編集長などを歴任し、2015年ヤフー株式会社入社。2016年より現職。 嶋浩一郎(しま・こういちろう)博報堂執行役員 1968年生まれ。東京都出身。93年博報堂入社。 01年朝日新聞社に出向。 スターバックスコーヒーなどで販売された若者向け新聞「SEVEN」編集ディレクター。02年から04年に博報堂刊『広告』編集長を務める。 04年「屋大賞」立ち上げに参画。現

    5Gの登場で出版業界はどう変わる? 好書好日オンラインサロン開設記念トークイベント開催(後編)|好書好日
  • 本屋とコンテンツの未来を語り合う 好書好日オンラインサロン開設記念 トークイベント開催(前編)|好書好日

    文:篠原諄也、写真:松嶋 愛 秋吉健太(あきよし・けんた)Yahoo!ライフマガジン編集長 1969年生まれ。熊県・熊市出身。大学卒業後、92年より『月刊タウン情報クマモト』編集部で編集者人生をスタート。96年に上京し、マガジンハウスなどでフリーランスライターとして活動した後、97年に角川書店入社。同年、『九州ウォーカー』創刊メンバーとなり、その後は『東京 大人のウォーカー』副編集長、『九州ウォーカー』編集長、『東京ウォーカー』編集長などを歴任し、2015年ヤフー株式会社入社。2016年より現職。 嶋浩一郎(しま・こういちろう)博報堂執行役員 1968年生まれ。東京都出身。93年博報堂入社。 01年朝日新聞社に出向。 スターバックスコーヒーなどで販売された若者向け新聞「SEVEN」編集ディレクター。02年から04年に博報堂刊『広告』編集長を務める。 04年「屋大賞」立ち上げに参画。現

    本屋とコンテンツの未来を語り合う 好書好日オンラインサロン開設記念 トークイベント開催(前編)|好書好日
  • 朝日新聞「平成の30冊」 村上春樹さんインタビュー 平成を映し、時代と歩む|好書好日

    ――平成という時代を象徴する作品として『1Q84』と『ねじまき鳥クロニクル』が、多くの識者の支持を得ました。 平成が始まってまもなく、1991年1月にプリンストン大学の客員研究員として招聘され、渡米しました。ちょうど湾岸戦争が始まって米国は重い雰囲気の中で、『ねじまき鳥クロニクル』を書き始めました。仕切り直しという気持ちが強かったですね。 昭和の末に『ノルウェイの森』(87年)が思いもよらずベストセラーになって、ストレスフルだった。日を離れ日人にも会わず、こもりっきりで、集中して書けた。『ねじまき鳥』は僕にとっても象徴的で意欲的な小説。一番大事なのは『壁抜け』です。主人公が井戸の底でひとりずっと考えていて、別の世界に通じる。深層意識の中に入って行き、出入り口を見つける。『ねじまき鳥』で初めて出てきた『壁抜け』は、小説的な想像力を解き放ち、物語の起爆装置になりました。 ――暴力や根源的な

    朝日新聞「平成の30冊」 村上春樹さんインタビュー 平成を映し、時代と歩む|好書好日
  • 天皇陛下は日本一の旅人! 「地球15周半」の旅の記録まとめた竹内正浩さんが語る天皇像|好書好日

    文:加賀直樹 写真:斉藤順子 竹内正浩(たけうち・まさひろ)文筆家、歴史探訪家 1963年、愛知県生まれ。北海道大学卒業後、JTBに入社。出版部門で旅行雑誌「旅」やガイドブックなどの編集に携わる。2004年に退社。地図や鉄道、町歩き、近現代史研究をライフワークとする。著書に「地図と愉しむ東京歴史散歩」シリーズ(中央公論新社)、『重ね地図で読み解く大名屋敷の謎』(宝島社)、『天皇の旅と寄り道』(KKベストセラーズ)、『写真と地図でめぐる軍都・東京』(NHK出版)、「『家系図』と『お屋敷』で読み解く歴代総理大臣」シリーズ(実業之日社)など多数。 明治から平成まで4代にわたる天皇の旅を調べていた ――1989(平成元)年から30年間、天皇・皇后両陛下の旅の総距離は62万4321キロ! 鉄道や町歩き、お城などの著作で知られる竹内さんが、そもそもなぜ、両陛下の旅について調べてみようと考えたのですか

    天皇陛下は日本一の旅人! 「地球15周半」の旅の記録まとめた竹内正浩さんが語る天皇像|好書好日
    vox_populi
    vox_populi 2019/04/21
    2018年11月の記事を今ごろ読んだが、しかし非常に興味ぶかい。著者の視点が、地にしっかり足をつけたものなので、大いに興味をそそられる。ぜひ本を手にとって眺めてみたい。
  • 還暦迎えた収集癖の偉人が大いに語る みうらじゅんさん「マイ遺品セレクション」|好書好日

    文:永井美帆、写真:有村蓮 みうらじゅんイラストレーターなど 1958年、京都市生まれ。97年、「マイブーム」で新語・流行語大賞を受賞。2005年、日映画批評家大賞功労賞、18年には仏教伝道文化賞沼田奨励賞を受賞。著書に『マイ仏教』『「ない仕事」の作り方』など多数。 公式Twitter ――には、みうらさんが集めてきた「マイ遺品」の中から56のコレクションが収録されています。セレクトはどういった基準で? これ、産経新聞でやらせてもらっている「収集癖と発表癖」っていう月イチの連載をまとめたなんですよ。俺、新聞って基的に「初見ロール」の人が多いと思ってますから。ロッケンロールじゃなくてね(笑)。だから、新聞って他のメディアより丁寧に書かないと伝わらないと思ってます。俺のやってることを新聞で初めて認識する人のために、とりわけ分かりやすいものをセレクトしたつもりです。このに載ってる「マイ

    還暦迎えた収集癖の偉人が大いに語る みうらじゅんさん「マイ遺品セレクション」|好書好日
    vox_populi
    vox_populi 2019/04/21
    みうらじゅんはさすがに面白い。が、これだけ色々無理して集めているのであれば、これまでにヒットせずにお蔵入りになったアイディアも多々あるのではないか。そのあたりもそのうち公開してもらえないものか。
  • 恨み言びっしりの絵馬、ロリータ服の水子地蔵……現代日本に息づく奇妙で真剣な信仰に迫る 小嶋独観「奉納百景」|好書好日

    文:ハコオトコ 写真:斉藤順子 あの世での“バーチャル結婚式”描く「ムカサリ絵馬」 ――書では小嶋さんが全国の神社仏閣、ちょっと分類不能な宗教施設にまで訪れて取材したいろいろな「奉納物」を紹介しています。メジャーな絵馬から帽子などの日用品、動物の骨に至るまで奉納された光景はいずれも奇妙で荘厳でもあります。普段私たちが参拝する際にあまり気にしていない奉納物を追いかけるようになったきっかけは何でしょうか? もともと変わったお寺を巡るのが好きでした。以前は仏像や建物といった面から寺社を面白がっていましたが、奉納物に注目するきっかけとなったのが、20年近く前に出会った「ムカサリ絵馬」です。これはショッキングだった。 ――若くして未婚で亡くなった我が子のために、親が「結婚式の様子」を描いた絵を奉納する山形・村上地方の風習ですね。書には絵の絵馬だけでなく、どこからか切り取ってきたような大人の花嫁と

    恨み言びっしりの絵馬、ロリータ服の水子地蔵……現代日本に息づく奇妙で真剣な信仰に迫る 小嶋独観「奉納百景」|好書好日
    vox_populi
    vox_populi 2019/03/07
    著者の「独観」は良く考えた面白い名前(親から与えられたのでなければ)。独自な見方という意味の一方で、人生一発大逆転的な発想(ドッカン)も感じさせるので。
  • 南紀白浜「三段壁」で900人超す自殺志願者を救った牧師が伝えたいこと 藤藪庸一さん「あなたを諦めない」|好書好日

    文:志賀佳織 写真:タナカヨシトモ 藤藪庸一(ふじやぶ・よういち)牧師・NPO理事長 1972年和歌山県生まれ。東京基督教大学神学部卒業後の99年、白浜バプテスト基督教会牧師に。2006年からNPO法人白浜レスキューネットワーク理事長。「いのちの電話」での相談とともに、自殺志願者との共同生活を始め、自立を目指す支援活動を行うほか、子どもたちへの支援活動など、さまざまな角度から自殺予防活動に取り組む。NPO白浜レスキューネットワークhttp://www.srnw.or.jp/ 牧師とともに「いのちの電話」も引き継ぐ ――藤藪さんは、20年前の1999年、白浜バプテスト基督教会の牧師の職を前任の江見太郎牧師から引き継がれたときに、「いのちの電話」の活動も引き継がれました。これまでに900人以上の自殺志願者を救ってこられたそうですが、最初に後任に、というお話があったときはどんな気持ちでいらっしゃ

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  • 独立研究者・森田真生さんインタビュー 絵本「アリになった数学者」|好書好日

    文:北林のぶお、写真:斉藤順子 森田真生(もりた・まさお)独立研究者 1985年東京都生まれ。2歳から10歳までアメリカで過ごした。東京大学の文科二類に入学し、さらにロボット工学を学ぶ。先輩や友人から教えられた数学の面白さを再確認し、理学部数学科に転向した。大学卒業後に独立。現在は京都に拠点を構えて在野で研究活動を続けるかたわら、国内外で「数学の演奏会」「大人のための数学講座」などのライブ活動を行っている。2015年のデビュー作『数学する身体』(新潮社)で小林秀雄賞を最年少で受賞。編著に岡潔著『数学する人生』(新潮社)。数学と言語というテーマによる『新潮』での連載をまとめた新刊は来年にも刊行予定。 アリになることで、自分が何者かがわかる ――初めての絵。ふだん書かれる文章との違いはありましたか? 僕自身も絵のつくり方を全然知らなかったのですが、いきなり絵のテキストを書くわけじゃないん

    独立研究者・森田真生さんインタビュー 絵本「アリになった数学者」|好書好日
    vox_populi
    vox_populi 2018/11/23
    「RussellとWhiteheadが「1+1=2」を証明した箇所」は知らないが、実在世界では1+1=2は何らかの捨象なしにはありえない(実在世界ではすべての観点で同一のものが2つ存在することは不可能だから)。1は有を表す、だろう?
  • 追悼・さくらももこさん ほのぼのした日常のシュールにくぎづけになった「ちびまる子ちゃん」|好書好日

    『ちびまる子ちゃん』1巻 ©さくらプロダクション さくらももこマンガ家 1965年、静岡県清水市(現・静岡市清水区)出身。84年「教えてやるんだありがたく思え!」(『りぼんオリジナル』冬の号掲載)でデビュー。86年「りぼん」で、自身の少女時代をモデルとした「ちびまる子ちゃん」の連載を開始すると一躍人気沸騰。90年にはテレビアニメもスタートし、自身が作詞を手がけた主題歌「おどるポンポコリン」「走れ正直者」も大ヒットした。(「おどる~」は第32回日レコード大賞を受賞)。またエッセイストとしても才能を発揮、『もものかんづめ』『さるのこしかけ』『たいのおかしら』は、いずれもミリオンセラーを記録した。2018年8月15日、乳がんにより急逝。享年53。 1986年。すでに熱心なりぼんっ子(注:少女マンガ誌「りぼん」の読者のこと)だった8歳の私は、新人さくらももこの初連載『ちびまる子ちゃん』にくぎづけ

    追悼・さくらももこさん ほのぼのした日常のシュールにくぎづけになった「ちびまる子ちゃん」|好書好日
  • 本の記事 : 100冊超えてから楽になった 今野敏、作家生活40年 - 中村真理子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    vox_populi
    vox_populi 2018/02/21
    こんな作家がいるとは、この記事を読むまで全く知らなかった。
  • 本の記事 : 情緒に流れず、時流におもねらず 西部邁さんを悼む - 高久潤 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    保守派の論客として知られ、討論番組「朝まで生テレビ!」(朝生)など、メディアでも活躍した評論家の西部邁(すすむ)さんが21日、遺書を残して東京の多摩川に入り、78歳で亡くなった。思想や文化など、幅広い教養に裏打ちされた評論活動を展開した西部さんの死を、交流のあった人たちが悼んだ。 西部さんと親交が深く、共著もある中島岳志(たけし)・東京工業大学教授(近代思想史)は、その保守思想の特徴について、人間の合理性を疑いつつも「決して情緒に流れず、徹底して合理的に考え続けたことだ」と指摘する。 近年、保守やリベラルという言葉の意味の問い直しが進むが、「西部さんは二つは対立するのではなく、相互補完的な関係にあることにいち早く気がつき、議論を展開していた」と評価する。思想家とは現代社会でどうあるべきか。その問いを真摯(しんし)に考え、実践した稀有(けう)な存在だったとも語る。「『思想家は時評から退いては

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