TBSは16日、都内のホテルで臨時株主総会を開き、2009年4月に「認定放送持ち株会社」へ移行することが承認された。認定持ち株会社は単独株主が33%以上の株式を保有できなくなるため、現在TBS株を19%超保有する楽天はTBS買収が不可能になる。2005年10月に楽天がTBS株の大量取得を表明して幕を開けた両社の攻防は転機を迎えた。 認定放送持ち株会社は、キー局が地方局などを傘下に収め、安定経営を行えるようにする制度。総会では、認定持ち株会社へ移行するための会社分割などの提案が3分の2以上の賛成多数で可決。議案に反対を表明していた筆頭株主の楽天は、否決に必要な3分の1以上の反対票を集められなかった。 今後の焦点は、楽天によるTBS株売却の可能性に移る。楽天は総会で議案に反対したことで、会社法の規定によりTBSに株式買い取りを請求できる権利を得た。総会後に会見した楽天の高山健取締役は「(権