米カリフォルニア工科大や米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究チームが、「重力波」の痕跡を発見したことを発表した(MSN産経ニュース、ウォール・ストリート・ジャーナル、Discovery、slashdot)。 アインシュタインの一般相対性理論では、ビッグバンが発生した直後に重力波が発生することが提示されていたが、これは今までに一度も証明されていない。この「痕跡」が本当に重力波のものであれば、「宇宙が膨張している」説の裏付けとなる。
3 月、ESA (欧州宇宙機関) が持つ天文衛星 Planck が、宇宙誕生時の名残を伝える微弱なマイクロ波「宇宙マイクロ波背景放射 (CMB)」を最高精度で観測した全天マップを発表した (AstroArts の記事)。この Planck により得られた知見とこれまでに得られたヒッグス粒子のデータを組み合わせることにより、これまでのビッグバンを起源とする標準宇宙論の考えが変わる可能性が出てきたという (Nature News & Comment の記事、、本家 /. 記事、arXiv:1304.2785 より)。 これまでの標準宇宙論 (ビッグバン宇宙論) では、最初期の宇宙はビッグバンの後インフレ的に拡張を続けてきたと考えられてきた。しかし、プリンストン大学の天体物理学者 Paul Steinhardt 氏のチームが先週投稿した論文では、CMB の観測で得られたデータなどから考えると、こ
すでに各種メディアで報道されていますが、ロシア中部チェリャビンスク州に隕石(火球)が落下して、多数の負傷者が出た模様です。ただし、隕石に当たったのではなく、落下の際の衝撃波により割れたガラス等で怪我をしたとのこと。厳冬のロシアゆえ窓ガラス破損の影響は大きく、複数の学校が休校になったそうです(NHKニュースの記事、CNN.co.jpの記事)。 昨日から既に一般の報道で大きく取り扱われているが、YOMIURI ONLINEの記事などに依ると、ロシアのウラル地方・チェリャビンスク州に隕石が落下、多くの負傷者が出ている。 隕石は現地時間15日午前9時20分(日本時間午後0時20分)頃に高度70~30キロ付近で爆発したとされており、当初は負傷者150人ほどと伝えられたものの、地元メディア・RIA Novostiの記事(随時更新されている)では負傷者約1,200人(子供200人を含む)、さらに重傷者も
太陽から約 12 光年の距離に存在する恒星「くじら座タウ星」の周りを 5 つの惑星が公転している可能性を、英ハートフォードシャー大学の宇宙学者らが発見した。もし 5 つの惑星が実際に存在することが立証されれば、そのうちの一つは、穏やかな気温や海を持ち、そして生命も育むことのできる距離におよそ位置しているだろうとのこと (ScienceNOW の記事、本家 /. 記事より) 。 地球のように生命を育むことが可能だとされているのは、内側から数えて4つめの「くじら座タウ星 e」となる。タウ星と e 惑星間の距離は太陽と金星間の距離と同じくらいであるが、タウ星は太陽と比べて 45 % 程度の光しか放出しないため温度が高すぎることはない。地球の 4 倍の質量を持ち 168 日かけてタウ星を一周するのだそうだ。
「私たちの住む宇宙は、誰かがコンピュータの中で作ったシミュレーションの世界だったんだよ!」という設定の小説などはいくつかあるが、私たちの住む世界はコンピュータシミュレーションではありえない、という答えが出たという(GIZMODO)。 元記事であるMIT Technology Reviewの記事ではもう少し詳しい背景が説明されている。そもそもの発端は、我々の世界は量子色力学という、量子同市の相互作用によって支配されているという点だ。もしこの量子色力学をコンピュータ上でシミュレートすることができれば、我々の住む宇宙をシミュレートできる可能性がある。現実的には、量子色力学は非常に複雑であるため、世界最高レベルのスーパーコンピュータを使ったとしても数フェムトメーターの世界しかシミュレートできない(1フェムトメーターは10-15メートル)。しかし、このような制限はコンピュータの性能向上によって解決で
あるAnonymous Cowardとnorthernのタレコミによれば、地球からおよそ40光年離れた系外惑星「かに座55番星e」はダイヤモンドの惑星だと考えられるそうだ。米イェール大学の研究者らの推定によるもので、研究成果は近く「Astrophysical Journal Letters」に掲載される(YaleNewsの記事、 論文ドラフト: PDF、 ナショナルジオグラフィックニュースの記事、 ITmediaの記事)。 かに座55番星eは、かに座55番星の惑星で、2004年にドップラー分光法で発見された。2011年にトランジットが初観測され、地球の約2倍の半径であることが判明。質量は地球の約8倍と推定されており、スーパーアースに分類される。これらのデータを使用したシミュレーションの結果、かに座55番星eは組成の大半が炭素であると推定されるという。炭素はグラファイトの形で惑星の表面を覆い
10月11日、米国とフランスの研究チームが、地球から40光年離れた場所で、地球の約2倍の大きさであるダイヤモンドでできた惑星を発見した。写真は研究チーム提供(2012年 ロイター/Haven Giguere/Yale University) [ロンドン 11日 ロイター] 米国とフランスの研究チームが、地球から40光年離れた場所で、地球の約2倍の大きさであるダイヤモンドでできた惑星を発見した。
銀河M87にあるブラックホールで、強い重力のために「事象の地平」付近のガスの流れがゆがむ様子をコンピューターで再現した画像=エイブリー・ブロデリック氏提供 国立天文台や米マサチューセッツ工科大などのチームが、地球から5千万光年ほど離れた銀河M87にあるブラックホールの「半径」の5.5倍程度の位置にあるガスの観測に成功した。米科学誌サイエンス(電子版)に論文を発表した。 ブラックホールは極めて大きな重力を持つ。「事象の地平」と呼ばれる面の内側からは、光さえ逃げ出せないため直接の観測はできないが、吸い込まれそうになっている周囲のガスの流れの観測はできる。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら 関連記事ブラックホール「種」? 慶大准教授ら天の川銀河で発見(7/27)ブラックホ
【2012年10月2日 国立天文台 水沢】 天の川銀河内の星の測定結果から、天の川銀河の中心から太陽系までの距離や銀河の回転速度が史上最高の精度で求められた。そこから推測される天の川銀河の質量、特に暗黒物質(ダークマター)の質量が、従来の予想よりかなり大きいことも判明した。 年周視差測定のイメージ。年周視差は遠い天体では小さく、近い天体は大きいため、視差を測れば天体までの距離がわかる。クリックで拡大(提供:国立天文台、以下同) VERAの望遠鏡の配置図。岩手県から沖縄県まで4か所の望遠鏡で同時に観測することで、口径約2300kmという日本列島サイズの大きな望遠鏡と同じ性能を発揮する。クリックで拡大 天の川銀河を離れたところから見た想像図(右)と、精密測量が行われた52天体(赤い印)の分布(左)。クリックで拡大 今回の解析から得られた天の川銀河の基本尺度。太陽系と天の川銀河の中心までの距離2
米航空宇宙局は9月25日、遠い宇宙をハッブル宇宙望遠鏡(HST)を使って鮮明にとらえた写真「eXtreme Deep Field」(XDF)を公開した。ごく狭い領域に5500の銀河が写っており、最も遠いものは132億光年の彼方にあるという。 NASA; ESA; G. Illingworth, D. Magee, and P. Oesch, University of California, Santa Cruz; R. Bouwens, Leiden University; and the HUDF09 Team HSTで超深宇宙の姿を探る「Hubble Ultra Deep Field」プロジェクトで得られた10年間の写真を合成して作成。満月よりはるかに小さな領域を合計2万秒かけて撮影した2000枚の写真から得られた。われわれの天の川銀河と同様の渦巻き銀河や、赤方偏移で赤い点として写っ
潮名を表示 (こよみ方式, 気象庁方式, MIRC方式) 月の満ち欠けの通称を表示 月の距離表示(正午においける地球中心-月中心の距離。単位 万km) 月の満ち欠けは「朔望」とも言われ、太陽との位置関係で決まります。太陽と同じ方向にある場合を新月(朔)、反対方向にある場合を満月(望)、その間に上弦・下弦(半月)があります。新月~満月を迎える時刻は左の表のとおりです。 下の表中の月齢はその地の標準時正午(12時)の値です。さらに詳しい内容は解説ページを御覧ください。 月に関係するその他のページも併せてご覧ください。
VxWorks(ブイエックスワークス) は、アメリカ合衆国 WindRiver社が開発・販売する組み込みシステム向けリアルタイムオペレーティングシステム。 概要[編集] VxWorks は、1980年代後半に、Ready Systems(英語版)が販売していたVRTX(英語版)への拡張からスタートしている。その後、ファイルシステム、統合開発環境を追加し、最終的にカーネルを入れ替えて今に至っている。 なお、WindRiver社は、2022年1月12日に、アプティブ社によって買収されている[1][2]。 1993年12月当時、サポートしているホストはSPARCstation、DECstation、IRIS(英語版)、HP 9000等で、サポートしているターゲットCPUはSPARC/SPARClite(英語版)、R3000、AMD29000ファミリー、Intel 80960、Intel 8038
ナショナルジオグラフィックやアストロアーツによると、NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡により、直径8,400km(地球の3分の2)というサイズの太陽系外惑星が、地球の「すぐそば」で偶然に見つかったそうだ。 ほぼ火星と同じ大きさのこの惑星は、地球より小型の惑星としてはこれまで見つかった中で最も地球から近い33光年かなたにあり、少なくとも宇宙的なスケールでは地球のすぐそばと言っていい場所にあるという。主星との距離は地球~月の7倍程度と近いため、表面温度は摂氏9600度以上と思われるそうで、表面がマグマの海で覆われている可能性もあるそうだ。
【2008年8月8日 UC Santa Cruz News】 光でとらえることはできないが、銀河や銀河団を包んでいるとされるダークマター。精密なシミュレーションで、その分布が均質ではなく、銀河よりも小さなスケールの塊や流れが存在するという結果が出た。われわれの天の川銀河の中にも、ダークマターの濃い塊があるとすれば、直接的な手段で検出できるかもしれない。 ダークマター(暗黒物質)は宇宙に存在する物質の約82パーセントを占めるとされている。目に見える物質へ重力によって影響を及ぼし、宇宙の構造形成にかかわってきたダークマターだが、直接観測することはできず、恒星や銀河の動きなどから間接的に検出するしかない。 われわれの天の川銀河もダークマターの塊に包み込まれているとされてきたが、それはのっぺりとした塊なのだろうか、それとも内部にはさらに細かい構造があるのだろうか? これを確かめるべく、米・カリフォ
暗黒物質に囲まれた地球の想像図 暗黒物質(あんこくぶっしつ、英: dark matter、ダークマター)は天文学的現象を説明するために考えだされた仮説上の物質。 “質量を持つ”、“物質とはほとんど相互作用せず、光学的に直接観測できない”、“銀河系内に遍く存在する”といった性質が想定される。間接的に存在を示唆する観測事実はあるものの、直接的な観測例は無く、ダークマターの正体も不明である。 概要[編集] アンリ・ポアンカレは1902年、著書『科学と方法』で銀河に気体分子運動論を適用した結果が光る星のみを望遠鏡で観測した結果とおおよそ合致していることから、「暗黒なる物質はない、少なくとも光る物質程にはない」[1]と記した。「暗黒物質 (英: dark matter)」という語は、太陽系近傍の恒星の運動を観測することで銀河系の力学構造について研究した1922年のヤコブス・カプタインの論文[2]、そ
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