「餌をやらないで」Vs「命を守っている」ー。“猫の餌やり訴訟”で加藤氏が敗訴した。 市川正巳裁判長は、判決理由で「餌やりが動物愛護の精神に基づくことは理解できるが、被害が続いており、住民の受忍限度を超えている」と指摘。原告側は「正しいことは勝つ、この一点に尽きます」などと話した。 これに対し、加藤氏は「天寿をまっとうさせてやりたいと猫を大事にしてきたのに、理解に苦しむ判決だ。判決が出たからといってわたしの信念や行動は変わらない。控訴に向け弁護士と話し合いたい」と控訴し徹底抗戦する構えだ。「猫の命がある限り、問題のない行為で給餌は続けていきます。言ってみれば(猫は)友達みたいなもの」などと話した。 判決などによると、加藤氏が野良猫に餌をやり始めたのは1993年ごろから。東京都三鷹市の庭付き2階建てテラスハウス型集合住宅で、加藤氏は朝と晩、玄関前や庭で餌を与えた。一時は十数匹になり、ふん尿で異