パナソニックと官民ファンドの産業革新機構(INCJ)は15日、パナソニック子会社の液晶テレビ用工場(千葉県茂原市)を来春設立する中小型液晶パネルの統合新会社「ジャパンディスプレイ」に譲渡することで合意したと発表した。 また、INCJとソニー、東芝、日立製作所の4社は同日、中小型液晶パネルの事業統合で正式契約を結んだ。ジャパンディスプレイの社長には、半導体大手エルピーダメモリの前最高執行責任者(COO)、大塚周一氏が就任する。 ジャパンディスプレイは、ソニー、東芝、日立とINCJの4社が出資。世界的に需要が高まっているスマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末に使われる中小型液晶パネルや関連製品の開発、製造などを行う。 【関連記事】 「早すぎる…」パナ工場撤退に困惑 千葉県と茂原市 補助金90億円で誘致 退職か、パナ出向か 突然、社名が変わったら…変化する社員の「帰属意識」