序盤マニアの戯れ言:その9「21世紀の矢倉の進む道?」 | とある将棋序盤ソムリエの、将棋戦法つまみ食い 今回の序盤マニアの戯れ言は、「21世紀の矢倉の進む道?」について考察していきます。 前回の戯れ言;その8でも、述べた通り、居飛車党同士の対局でも2手目に△3四歩と指されることが、増えています。 その結果、先手で自然に矢倉に誘導する、▲7六歩△8四歩▲6八銀のオープニングが不可能な場合が増えてきます。 では、先手でもっと頻繁に矢倉に誘導したい棋士はどうしたらよいのでしょうか?2手目に△8四歩と指してくれるのを待っていると、あまり矢倉にならなさそうです。諦めるのは面白く無いので序盤ソムリエ的に考えてみました。 棋譜データベースをを見て検討したところ、どうやら4通り有るようです。 その4つを述べる前に、前提条件を断っておきたいと思います。 まず、一応先後の両者ともが基本的には居飛車党で有るこ