すごい。見事な成功だ。日本の無人宇宙貨物船「HTV」が国際宇宙ステーション(ISS)への結合に成功した。 青と白の彩りが美しい丸い地球を背景にドッキングは進んだ。ISSから細長いロボットアームが伸ばされて、10メートル下方の宇宙空間に相対停止していたHTVの突起を巧みにつかみ、ステーション本体に引き寄せての結合だ。 今月11日に、大型バスほどの大きさがあるHTVをその先端に載せて宇宙へ運んだ大型最新ロケット「H2B」の打ち上げも完璧(かんぺき)だった。HTVの結合も文句なしの鮮やかさだ。合わせて200点満点を贈りたい。 何しろ、ISSは高度350キロの軌道上を秒速約8キロという猛烈なスピードで飛んでいる。2分間で鹿児島から東京を移動する速さだ。これに結合するには、HTVの速度をISSの真下でぴったり一致させなければならない。しかもHTVは無人機だ。 15年ほど前、日本がISS計画への貢献策