東京商工リサーチ東北支社が11日まとめた2011年の東北の企業倒産状況(負債額1000万円以上)によると、件数は前年比25.3%減の452件となった。3年連続の減少で、件数としては過去20年で最少。東日本大震災の発生後、国などが相次いで企業の金融支援を実行したことが倒産抑制につながった。負債総額は前年比0.2%減の1547億1500万円で、過去10年で最少だった。 東北の企業倒産の推移はグラフ、県別の倒産状況は表の通り。件数は全6県で減少し、建設業などで復興特需が続く宮城は前年比43.6%の大幅減となった。 東北全体の負債総額が微減にとどまったのは、大型倒産が目立ったため。宮城は仙台市の不動産業サンシティの倒産(負債約248億円)の影響で微増。秋田、青森でもホテルなどの大型倒産があって増えた。 震災が直接または間接的な原因となった「震災関連倒産」は90件。県別は岩手29件、福島24件