山形大学付属博物館は17日、所蔵する結髪土偶(高さ15×肩幅16センチ)の左脚が見つかったと発表した。 結髪土偶は、頭部が髪を結ったような形をしている土製人形で、縄文時代晩期(約3500年前から2400年前)に主に東北地方で見つかっている遮光器土偶の後に出土している。山形県では真室川町の釜渕(かまぶち)遺跡から出土した結髪土偶は(正源寺所蔵)が国指定重要文化財になっている。 同博物館所蔵の結髪土偶は、寒河江市の石田遺跡で発見され、大正末ごろ、大地主の安達又三郎氏が所蔵。脚部も大正14年に安達氏の所蔵になった。その後、結髪土偶は西村山郡教育会(当時)で展示され、脚部は寒河江市にそれぞれ寄贈された。 結髪土偶の上半身と脚部双方を確認していた郡山女子大学短期大学部の会田容弘教授が、断面の状態や腰の刺突文(しとつもん)が左脚部分に続いていることから、双方は一体のものではないかと推論し昨年7月、同博
Following in the footsteps of linguistics journal Lingua, the editorial board of the Elsevier-owned Journal of Informetrics has resigned and launched a rival journal that will be free for all to read. The entire editorial board of the Elsevier-owned Journal of Informetrics resigned Thursday in protest over high open-access fees, restricted access to citation data and commercial control of scholarl
by StockSnap エルゼビアが保有するJournal of Informetrics(情報学ジャーナル)の編集委員全員が2019年1月11日に辞職し、週明けの1月14日から新たにオープンアクセスジャーナル「Quantitative Science Studies」をスタートさせることを発表しました。エルゼビアが有料で公開している科学論文については閲覧システムの価格が高すぎるとしてたびたび問題となっており、編集委員の辞職はエルゼビアのやり方に対抗する動きの1つとなっています。 Open-access row prompts editorial board of Elsevier journal to resign https://www.nature.com/articles/d41586-019-00135-8 Elsevier journal editors resign, st
ずさんな審査で論文を掲載し掲載料を得るインターネット専用の粗悪学術誌「ハゲタカジャーナル」と同様に、参加料収入が目的とみられる国際学会が国内外で開かれている。学会の体裁をとるが発表内容の事前チェックはほとんどなく、研究者は事実上、参加料を払うだけで「国際学会で発表した」というお墨付きが得られる。専門家は「ハゲタカ学会」と呼び、問題視している。 大東文化大のジェームス・マクロスティ教授(英語教育論)は2014年、ハゲタカ学会の実態調査のため、ハゲタカ学会の疑いがある学会主催者に科学的に無意味な内容の発表概要を送った。すると、台湾やタイ、ポーランドなどが拠点の6学会の主催者がそのまま受理し、学会発表を認めた。学会参加料は約4万5000~8万円だった。
一つ前の告知記事で今年の最後にしようと思っていましたが、本日、大晦日、学術雑誌の未来についての論考を掲載します。関連して、来年4月に日本学術会議主催で「危機に瀕する学術情報の現状とその将来 Part 2」というフォーラムが開催される(リンク先はPDF)ことの告知と、過日のSPARC Japanセミナーの報告サイトについてもお知らせします。(東北大学附属図書館としての見解ではなく、個人の一意見です) 学術雑誌の始まりはおよそ17世紀。厳密に言えば最古ではないとのことですが、現在でも続いているのが『ロンドン王立協会紀要(Transaction of Royal Society of London)』という雑誌で、王立協会の事務局長であったHenry Oldenburgという方が始めたのだそうです(詳しくは、赤松幹之博士が「情報管理」に載せた書評「学術雑誌はいかにして始まったのか」(リンク先はP
インターネット専用の学術誌に論文審査がずさんな粗悪学術誌「ハゲタカジャーナル」が増えている問題で、佐藤翔(しょう)同志社大准教授(図書館情報学)が医学博士論文106本を抽出調査したところ、7.5%に当たる8本にハゲタカ誌への論文掲載が業績として明記されていた。ほとんどの大学が「査読(内容チェック)付き学術誌への論文掲載」を博士号授与の要件としており、要件を満たすためハゲタカ誌を利用した可能性がある。 調査は、国立情報学研究所の博士論文データベースを利用した。名称に「医学」を含む博士号を2017年に授与された大学院生の論文1381本(今年5月末時点)から無作為に200本を選び、全文を入手できた106本について、博士論文の基となった研究の論文を確認した。
東京医科大を皮切りに、さまざまな医大や医学部で不適切な入試が行われていた可能性が指摘されていた問題で、今回、順天堂大学が、女子や浪人生の受験生を不当に取り扱っていたことを認めた。 https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20181210/0022433.htmlwww3.nhk.or.jp 上記報道にもあるとおり、順大は、女子受験者の差別的取り扱いについて、「大学受験時点では女子のほうが精神的な成熟が早くコミュニケーション能力が高い傾向にあり、判定の公平性を確保するため男女間の差を補正したつもりだった」と “釈明” している。 カッコ付きで “釈明” と書いたのには、もちろん、そんなものが釈明になるはずがないだろう、という憤りを込めている。 私には、自分の子供を順大系列の病院で産んで、とても手厚いケアを受け、いいお産をさせていただいた、という経験がある。
心が折れたので消しまーす. なんで折れたかっていうとtwitterで良識派の人に「非常に良質なまとめ」とかいって紹介されてたからでーす. 私は別増田との一連の会話の中でこの増田を書きました.当然ですが一連の会話で色んな論点が出てきていたので,この増田はあくまでそれらの会話を読んだことを前提として,それらの会話の中で触れていない論点に対して,別増田の疑問に応えるかたちで述べたものに過ぎません. トラバツリーをちょっと辿るだけでそんなのはわかったはず. それなのに,あの論点に触れられてない結局この論点はどうなっているんだその疑問に答えてないぞとかブコメでわめく人たちに本当に心を削られました.前の記事でとっくに答えたはずの疑問を何度も蒸し返す人たちに本当に疲れました.そしてこれを良質な「まとめ」と呼んで褒めそやす人たちが最後の一押しになりました.一連の流れをきちんと読まない人たちに読まれても・評
Sci-Hubとは,6,450万件以上もの学術論文のフルテキスト(全文)を誰もが無料でダウンロードできる論文海賊サイトである。Sci-Hubからダウンロードできる論文には,学術雑誌に掲載された有料論文の約85%が含まれており,Sci-Hubは学術出版社の著作権を侵害する違法サイトである。大学図書館の契約する電子ジャーナル,OAジャーナル,機関リポジトリ,プレプリントサーバーなど法的に問題ない論文サイトが在る中で,世界中から1日に35万件以上の論文がSci-Hubを通じてダウンロードされている。本稿では先ずSci-Hubの概要・仕組み・世界的な動向について述べる。次いで2017年にSci-Hubからダウンロードされた論文のログデータを分析し,国内におけるSci-Hub利用実態の調査結果を報告する。栗山による2016年調査と比較すると,Sci-Hubの利用数やSci-Hubの利用が確認された都
京都大による調査決定について意見を述べる「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」のメンバーら=京都市左京区の京都大で2018年9月26日、菅沼舞撮影 旧日本軍731部隊の軍医が京都帝国大に申請した学位論文が人体実験をもとにした可能性がある問題で、京都大は26日、調査を始めると明らかにした。 論文はペスト媒介能力の研究で、動物を使い実験したように記されていたが、研究者有志らの「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」が「人体実験を…
会見で謝罪する高知県立大の野嶋佐由美学長=左から2人目。同席した県公立大学法人の中沢卓史理事長=左端=、同大の山田覚総合情報センター長=右端=ら(18日午後、高知市永国寺町の県立大永国寺キャンパス=島本正人撮影) 高知県立大が大学図書館の本を大量に焼却していた問題で、野嶋佐由美学長ら幹部が18日、問題の表面化後初めて高知市永国寺町の永国寺キャンパスで記者会見し、野嶋学長はあらためて「深く反省している」「(今後の教訓として)良い図書館運営に反映させたい」と述べ、謝罪した。人選を進めていた外部検証委員会はメンバー7人が確定し、23日を皮切りに公開で議論を進めることも明らかにした。 会見は、野嶋学長のほか、同大を運営する「高知県公立大学法人」の中沢卓史理事長、同大の山田覚総合情報センター長、岡村一良事務局長が出席。野嶋学長は「県民の皆さまにご心配ご迷惑をかけ、心からおわびする」と述べて頭を下げ、
多くの大学教員が業務に忙殺され過労に陥っている問題。今回は私立大の状況を紹介し、多忙化に拍車がかかる最近の背景と、対策について考える。 「春からオープンキャンパス、秋からは入試業務にも駆り出され、週末の休みがつぶれていく。週十こまの授業があり、平日の代休も取れない」。愛知県内の私立大に勤める四十代の理系の教授は、苦笑いしながらつぶやいた。 十八歳人口が減少する時代、特に私立大はブランド力や競争力を高めて学生を確保しようと躍起だ。一人でも多く集めようと、入試の回数を増やし、その方法も多様になった。「AO、推薦、一般入試など年に十五回はある」と教授。入試問題の作成や監督などの業務を負わされ、教員の負担は増加。大学をPRする出前授業なども課されているという。 学生へのサービスも欠かせない。多くの大学が担任制を導入し「面倒見の良さ」を掲げる。「今の大学生は、頻繁に相談に来る。勉強の質問はもちろん、
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