◇残るバンカラ、100年の歴史 約100年前に建てられ、日本最古の学生自治寮とされる京都大「吉田寮」(京都市左京区)。大学側は老朽化を理由に建て替えも視野に検討しているが、学生は「歴史的な建物。補修で対応を」と訴え、保存に向けた取り組みを始めている。 イチョウ並木を抜けて玄関を入ると、大正時代にタイムスリップしたような空間が広がる。壁には、数十年前に貼られたビラや、色とりどりの落書きの跡。敷地の畑ではトマトが育ち、ヤギも飼育されている。 部屋で英語論文を読み込む学生もいれば、こたつでギターを弾く男子寮生の姿も。バンカラな雰囲気が今も息づく。 寮は1913(大正2)年の建設。木造2階建てが3棟あり、6~10畳の部屋が約120ある。現在は約200人が生活し、寮費は月額約2500円。芥川賞作家の高城修三さんや哲学者の谷川徹三さんも青春を過ごしてきた。 ただ老朽化に加え耐震性の問題もあり、大学は2
桜の聖母短大のシンボルで、東日本大震災により被災したマルグリット・ブールジョワ・センター(旧ノートルダム修道院、福島市花園町)の取り壊し作業が14日、始まった。 チェコ人の建築家J・J・スワガー(1885~1969)が設計、1935年に建てられた荘厳なゴシック調の建物。戦争中は外国人抑留所として使われた。老朽化が進み、東日本大震災やその後の余震で天井や瓦が落ちるなど被害を受けた。 建築的価値が高いとして、日本建築学会や地元住民から保存を要望する声もあったが、修繕には多額の費用がかかることから、取り壊しが決まった。修道院の今泉ヒナ子院長は「歴史的な建物がなくなるのは惜しいが、財政面を考えると保存は難しい」と話した。 作業は来年1月末に終わる予定。最後に姿を写真に収めようと、カメラを持って訪れる人も多い。同市北沢又から来ていた八木明さん(81)は「懐かしい建物がなくなってしまうのは残念」と、涙
ココがキニナル! 閉園した横浜ドリームランドにあったホテルが大学の図書館になっていると聞いたんですが、どのように使われているのか気になります。また、ホテルの最上階にあった回転レストランの今は?(MOさんのキニナル) はまれぽ調査結果! 図書館棟として利用されているエンパイアホテルの中には図書館、研究室、事務室などが入り、最上階の回転レストランは展望ラウンジとなっていた。 1964(昭和39)年8月1日、日本ドリーム観光株式会社によって戸塚区に「横浜ドリームランド」が開園した。横浜の大型テーマパークとして栄えていたが、バブル崩壊後経営が悪化し2002(平成14)年には閉園が決定。 ドリームランドの跡地の現況 閉園後、横浜市が敷地を買い取り、南部を学校法人都筑第一学園に売却。北部は市が再開発し俣野公園や市営墓地として利用されている。 南部を買い取った都筑第一学園は、2006(平成18)年に横浜
文部科学省は26日、全国の国立大学と大学病院、高等専門学校などの本年度から2015年度までの施設整備5カ年計画を策定した。東日本大震災で、東北大などの建物に大きな被害が出たことから、老朽施設の改修や建て替えによる耐震化が急務とし、施設整備全体では5年間で最大1兆1000億円が必要とした。 5カ年計画は01年から策定され今回は第3次。計画は、築25年以上で改修が必要な建物の床面積が全体の約4割に達し、耐震性不足が懸念されるとともに、研究や教育のスペースも不足していると指摘。また大学病院は先端研究と地域医療の拠点として機能強化が求められるとした。 必要な費用は老朽施設の改修などが6500億円、施設の新増築が2300億円、病院の再整備が2200億円と見積もっている。国立大などの建物は、5年間で100%の耐震化率を達成するとした。 財源は国庫補助金や大学の自己資金。国庫補助事業の選定では、教育研究
東京都文京区本郷の東京大学近くにある築106年の木造3階建て下宿「本郷館」が、今月いっぱいで取り壊されることになった。1世紀を超え、家主側は「老朽化して危険」と判断。解体業者が「8月1日から解体する」と告知し、準備を進めている。だが、著名な作家らが住んだこともあり、元住人らが署名を集めるなど保存運動を展開。関係者からは「貴重で文化財の価値もある」と惜しむ声が上がっている。【岡礼子】 本郷館は1905年、「本郷旅館」として建てられ、19年から今年6月に最後の住人が退去するまでは下宿屋だった。現存する日本最古の木造3階建て下宿とされる。部屋は4畳から10畳までの計76室。延べ床面積は約1450平方メートルと大規模で、炊事場とトイレが共同、風呂はない。 過去には、作家の林芙美子氏や霞が関ビルの構造設計などで知られる武藤清氏、小児科医の内藤寿七郎氏ら著名人も住んでいた。 本郷館は、5年前に家主側が
2011年7月4日、東京工業大学附属図書館の新図書館がグランドオープンしたそうです。また、同日、自動化書庫(稼働は2011年8月から)を備えた北海道大学附属図書館本館の新棟もオープンしたそうです。 7/4(月)の開館時間について(東京工業大学附属図書館) http://www.libra.titech.ac.jp/news/201107open.html 平成23年7月4日(月),南棟(新棟)がオープンします!(北海道大学附属図書館) http://www.lib.hokudai.ac.jp/modules/tinyd2/index.php?id=24 貸し出し、返却自動で 北大図書館 新棟が完成(北海道新聞 2011/7/2付けニュース) http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/302998.html 参考: 「緑の丘に覆われた地下図書館」 東京工
「緑の丘に覆われた地下図書館」「交通動線の結節点」などをコンセプトに掲げた東京工業大学新図書館の完成写真が公開されています。地上3階・地下2階の新図書館は明確にゾーニングがなされており、地下の2フロアは書架や閲覧スペースに、「ガラスハウス」と名付けられた三角柱型の地上2フロアは学習・交流スペースになっているそうです。2011年5月16日から現図書館を閉館して移転作業を行っているそうで、7月4日にグランドオープンが予定されています。 完成写真のページ(東京工業大学附属図書館 2011/5/20付け情報) http://www.libra.titech.ac.jp/newlib/kansei.html 東京工業大学附属図書館 新図書館プロジェクト http://www.libra.titech.ac.jp/newlib/
東北芸工大、旧山形知事公館を改装 「やまがた藝術学舎」開設 学生が被災地の若者に聞き書きした内容が展示されている「やまがた藝術学舎」=21日、山形市 東北芸術工科大(山形市)が旧山形県知事公館を買い取って改装した山形市松見町の「やまがた藝術(げいじゅつ)学舎」が21日、オープンした。学生らでつくる東日本大震災の復興支援グループ「福興会議」の拠点として利用される。 徳山詳直理事長らのテープカットで開館。山形大と東北芸工大の学長・副学長をパネリストに迎えた記念シンポジウムが開かれ、東北芸工大の根岸吉太郎学長が「大きく変化した時間と空間の概念をどう捉えるか学生と一緒に考えたい」、山形大の結城章夫学長が「震災前に戻すのでなく、これからのよりよい国造りを考えたい」と、復興の道筋を語り合った。 藝術学舎には、学内外の復興支援活動をサポートする「東北復興支援機構」と、産学連携で地域活性化に取り組む「
新しい時代の図書館研究会第5回研究交流会@武蔵野美術大学美術館・図書館に参加してきた。この研究会への参加は、第2回の多摩美大図書館、第3回のせんだいメディアテークに続く3回目。毎度、よくある図書館系のこういった催しとは一味違う知見をもたらしてくれる。 さて、今回は4月に新装開館した武蔵野美術大学美術館・図書館(「美術資料館」から改称)がお題。2010年12月号の丸善ライブラリーニュースでも特集されているが、今注目の新館。事務部長の本庄美千代さんのレクチャー、見学、質疑応答の3本立てで会は行われた(諸事情により懇親会は欠席)。同じく参加されていた岡野裕行さんも記事を上げているし、そのうち会の公式サイトにも久慈達也さんがまとめを載せると思うけど、感じたところを書いておく。 建物とそれを運用する人間の関係。建物は、いかなるプロセスを踏むにせよ、結局は所与のものとして与えられるものだ。どの場合も、
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